見て、読んで~山紫水明のかなた~
京都新聞コラム「天眼」を読んで、あの眺望が甦ってきた。京都東山、長楽寺の山上にある墓地からみた西山連山だ。コラム「天眼」の筆者は宗教家、山折哲雄さん。東山のお寺へ行って、~夕陽が沈む西山の連山に落日浄土のイメージが蘇ってくる~と書いていた。
京の冬の旅コースの長楽寺の墓地には、勤皇の水戸藩士、それに日本外史を著した儒学者頼山陽の墓などがある。建礼門院の御影などの収蔵庫を見て、市内一望処という墓地へ上がった。ちょうどそこに「山陽頼」と彫り込んだ墓石があった。姓名が何で逆さま?と思いながら墓石を背に眼下の円山公園から京都市内へ、さらには遥か西山へ視線をやった。
山折さんの「山紫水明のかなた」という原稿は、暫くして載った。~ときどき、東山の麓をふらふらと歩く~で始まっていた。正法寺という名もないお寺から眺めた西山の思いを綴っている。東山の景観を山紫水明と表現した頼山陽の視線を180度回転して、眼球をすえ直した~と書いていた。あの日、曇り空が割れて陽が差し、冷えた街並みに蒸気が上がり出していた。山をどう見るか、頼山陽、山折さん、小生…、それぞれに山々である?。
※ 京都新聞コラム「天眼」は毎週土曜朝刊掲載で、哲学者梅原猛さん、前大阪大学総長鷲田清一さん、作家瀬戸内寂聴さんらが交代で執筆している。山折さんの「山紫水明のかなた」は2月4日付け掲載。
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