甘エビと香味野菜のタルタル
それは口癖なのだろう。料理が出来上がると、~ハイッ~でなくて、何時もホイッ!と店長は言う。あの日は、<甘エビと香味野菜のタルタル>が、ホイッ!とカウンターに出てきた。貼り紙のおすすめで、初登場の料理だ。これがまた、なかなかの出来栄えだった。
職場帰りに行くスタンド「林屋」である。もう何度か書いたJR大津駅前から徒歩1分の「林屋」だ。店長の姓である林に屋をつけたわかりやすい店名で、なんや!?である。話は戻って、この日出た料理のタルタルだ。貼り紙表示の値段は380円なので、それはタルタルだ。どうタルタル?か、林さんに聞くと、フランス語で混ぜ混ぜの意味だという。
トマトの赤、胡瓜の緑、セロリの白…、色鮮やかな香味野菜が甘エビと混ぜ混ぜして、四角いお皿に真ん丸く乗っている。スプーンを入れるのが惜しいような美しさだ。イタリア料理店で腕を磨いた林さん、腕をさすって、ホイッ!と言って鼻をならすだけのことはある。甘エビはしっぽを取り12匹、それでタルタルという。写真撮ってから口に入れてみた。とろけてくる優しい味だ。ひと口ひと口、吾唯足知(われただタルを知る)時也?。
※ 吾唯足知は禅語。竜安寺の蹲踞に口を真ん中に4文字がある。
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