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2012年1月

2012年1月31日 (火)

東福寺のイブキ

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 どうも、ちょっとや、そっとの古樹ではなさそうだ。東福寺境内、国宝の三門と仏殿の間にあるイブキである。東福寺開山の聖一国師が中国宋から持ち帰ったというから樹齢はどれほどになるだろう。宋の時代、そうだとすれば?、13世紀頃で、700年にはなる。

 説明板によると、昭和63年に京都市の天然記念物になっている。高さは16・5㍍あって、幹回り3・36㍍、枝張りは東西10・5㍍、南北で8㍍という巨木だ。江戸時代に発行の都名所図絵に唐木として載っていて、既にして古樹として知られていたという。庭師重森三玲氏の石庭を方丈で見て、出てから広い境内を歩いて、初めての出会いだった。

 植え込みの中、円形に石を置いて、囲ってある。佇み、一人静かに見上げた。イブキはヒノキ科ビャクシン属の常緑高木で、葉の付いた枝はすべて上に伸び、全体として炎のような枝ぶりになるという。明治年間に焼失、再建した仏殿に上がって、俯瞰的に見たらイブキの巨木は確かに炎の如くだ。東大寺の東、興福寺の福、それぞれ一字とり、鎌倉時代に19年の歳月をかけて建てた臨済宗大本山東福寺である。その息吹、炎のイブキに見た。

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2012年1月30日 (月)

滋賀会館が聖火リレーを歓迎したとき

 

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 これは私たちの町の物語だという。新幹線が走り、東京五輪開催の1964年(昭和39年)の私たちの町、県都・大津である。浜大津の複合商業施設・アーカスで、64年当時の懐かしの写真展開催中だ。映画<ALWAYS-3丁目の夕日‘64>上映記念だ。

 写真家谷本進氏(87)が撮り貯めた写真の数々だ。アーカス内の食堂・湖の駅での昼食帰り、室内展示してあった。旧大津駅舎の最後、観光船みどり丸の進水式など、市民にあの日あの時が甦るモノクロ物語だ。当時、ホテルあり、映画館あり、図書館あり…、文化発信の中心だった県庁前の滋賀会館は、聖火リレー歓迎の万国旗でハタハタしている。

 正面ホールの屋上、五輪マークとTOKYOの看板が上がり、各国の旗を吊るした紐が幾筋も伸びている。大丸と丸物マーク入り「歓迎オリンピック聖火」のアーチも写っている。聖火の大津入り正解は、昭和39年9月29日から30日にかけてだ。京都から逢坂山を越えて市役所、県庁を回って1泊、翌日三重県へリレーされた。職場は滋賀会館の中だ。戻って、正面から今の写真を撮った。聖火から48年、セカセカと時巡りて…である。

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2012年1月29日 (日)

一枚板の長いカウンター

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いやあ、それは長い長いカウンターだ。それも一枚板、10㍍以上という。

JR大津駅前にある<シルバー・スプーン>の店内だ。昼はカフェ、夜はバー。開店から1年半だろうか。どうしてカウンターが、そうもロングロングアロウであろう?と、見極めに通った。

 お店は駅から県庁に向かって徒歩1分だ。入り口は2カ所あり、国の出先機関、びわ湖大津合同庁舎へ降りる階段側が表という。オムライス1度、ハヤシライス2度…、昼に長さが見通せる入り口側に座って、そのたび板を撫でた。確かに継ぎ目はない。テーブル幅1㍍、厚さは20㌢ある。木材は何だろう。ツルツル、ツルツル…する。我が頭みたいだ。

 夜に行くスタンド林屋のお客さんからオーナーは若い女性で、店には顔を出さないと情報を得ていたけど、3度目に行ったおり、出会った。近くで介護の仕事もしていて、その日は店内で会議があって来たという。長い一枚板、静岡の木材業者が輸入した南洋杉だそうだ。京都祇園の二つ星のお店と、ここだけの仕入れと。長すぎて、端を切って、15人掛かりで店内に運び入れ、後でドアを付けたという。カウンターの南洋すきはなかった?。

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2012年1月28日 (土)

小磯良平の描いた「斉唱」

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エッ?エッ?と思うことばかりだ。洋画家小磯良平さんが描いた「斉唱」である。開戦前、昭和16年の作。制服の女性9人が歌う場面だ。兵庫県立美術館所蔵で、初めて館外に出て、滋賀県立近代美術館で、展示中である。絵の解説を聴いて、驚きのエッ?なのだ。

 展覧会は<近代の洋画・響き合う美>展である。小磯良平は昭和初期に活躍、女性像を描かせれば…の折り紙がつく。神戸市出身、東京芸大教授、文化勲章…である。小磯良平大賞展は賞金1000万円、国内最高の公募展として知られる。「斉唱」は小磯36歳の作品だ。内覧会挨拶で主催者が、なぜ裸足か?、何を歌うのか?、この絵の不思議を話した。

絵は縦1㍍、横80㌢で、大きくはない。チラシになり、看板になり、図録の表紙になっている。お金の価値にすれば…云億円と言われるという。主催者側の挨拶で知識を得て、小磯さんを師とする画家YHさんに確認した。裸足?あれは絵の構成上でしょう。靴履くと、絵が重くなる。歌?讃美歌では…、小磯はクリスチャンです。女性9人?、みんな同じ顔で、モデル1人です。あちらこちら向かせ、絵に動きを持たせている。話?えかった。

※ 展覧会は滋賀近美と兵庫近美の所蔵作品交換展で、3月11日まで開催。JR瀬田駅から文化ゾーン行きバスで5分、公園の中を歩いて5分で会場につく。

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2012年1月27日 (金)

記憶に残る長い名前のラーメン

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 記憶に残るラーメンだという。それが「驛麺」のこだわりとか。その一つが<京水菜たっぷり 聖護院かぶらの みぞれ塩ラーメン>という。店はJR京都駅八条口東側<らーめん酒家・驛麺>だ。ラーメンの名前が何とも長い。覚えきれない記憶もまた記憶か??。

 大きな看板が一枚、店先に出ていた。人が行きかう駅構内、どんなコピーで、キャッチするかだ。写真と解説付きの長~いラーメン名の看板だ。JR東海駅長事務室の南隣にあって、「驛麺」という店名も面白い。博多ラーメンの一風堂さんの出店だけど、駅に合わせた店名にしている。働く店員さんもバンダナ、シャツの黒装束で、驛麺のイケメン揃い?。

 店内のメニュー看板見ると、京都を意識している。餃子に豚肉巻きは京野菜の九条葱を使っているという。京観光客キャッチのこだわりだ。京都産トマトのキムチ鍋、丹波黒豆煮、京麩の味噌田楽の一品まである。ラーメンは季節のおすすめで、冬場なので、京水菜に聖護院かぶらだ。鶏肉入り、麺は細目、スープはあっさりの塩味。かぶらはすりこんであり、みぞれ状の塩ラーメン。入店のあの日は、大寒のみぞれ降る夕べ、記憶には残った。

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2012年1月26日 (木)

犬塚勉展の感動

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 自然を描いて、写真を超えていた。まさにこれぞ、えっ!と感嘆する絵だった。京都高島屋7階、グランドホールであった<純粋なる静寂-犬塚勉展>である。京都新聞主催、手元の招待券で行って、こうも自然を描けるものなのかと、見入った。感動と驚きだった。

 犬塚さんの展覧会チラシを紹介する。~多摩に住み、美術教師をしながら、多摩や山の風景を描き続け、38歳で早世した画家~という。正直、たまたま行った展覧会だ。洒落はどうかと思うが、多摩と出ては、つい出てしまう。そこまでにしておいてである。~没後20年の09年、NHK日曜美術館で紹介、多くの感動を呼んで注目を集めた~という。

 展示構成は1部で画家、風景画、写実画までの変遷、2部でスーパーリアリズムと言われる精緻な筆づかいの作品が並ぶ。自然をさりげなく描いている。絶筆は1988年の「暗く深き渓谷の入り口」だ。絵の具はアクリル。精緻さ、写真以上だ。見ていて、風を感じ静かな雲の流れを思う。草いきれ、夏の終わりだ。切株、ブナ、石ころ…、自然また自然だ。自らの制作ノーにこう綴っている。~自然を描くのであって風景を描くのでない~。

 ※ 写真は会場看板のご本人と、ギャラリーで買った作品集の絶筆絵を転載する。 ※ 犬塚展は全国巡回展で、京都高島屋は1月23日で終わった。このあと4月に長野、11月に広島へ巡回する。

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2012年1月25日 (水)

湖の駅の呼び込みは巧者

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店への呼び込み、巧みである。~いらしゃいませ、どうぞ~の、どうぞ!が1オクターブ高い。~ただ今、お席が空いています~と、誘いは満点だ。~メニューは中でお選び下さい~と店先まで出てきて、入店のダメ押しだ。足が言われるままに先に入ってしまった。

浜大津の複合ビル・アーカスの中にある<湖の駅>だ。琵琶湖汽船直営で、開店から1年半ほどだ。昼に職場から歩いて、2ヶ月に1度は行く。レストランは滋賀の名産品売り場と仕切りなしで続く。季節ごとにメニューが変わり、今は何があったか、店先の看板は~冬のあったか限定メニュー~である。ビワマス鍋と近江鍋やきうどんの2種類限定だ。

誘いは女子店員さん、ベテランだ。よく動き、客の姿が店先に見えると、あの甲高い声で~どうぞ!~だ。座って、二つに一つ、ここは1300円のビワマス鍋だ。トロより美味しいと言われるビワマスだ。鍋の中、白菜、蒲鉾、湯葉、榎、エリンギに切り身のビワマスが一つ、王様の如くだ。一人でフーフー?食べ、店員さんに声をかけた。~客扱いお上手ですね。N社長知ってるので言っときます~と。~いや、嬉しい。また、どうぞ!~

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2012年1月24日 (火)

西の鯖街道物語

 

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ノボリのメーン表示は<西の鯖街道物語>である。サブ表示は~自然の音が聞こえる…、発見・体験~だ。JR京都駅構内の<駅ナカ・京のふるさと出会い市>である。ノボリが何本も立ち、法被の人らが特産品を販売している。美山プリン、山国納豆、清酒初の出…。

構内東側地下通路に特設した、なかなかの駅ナカだ。改札出て、京都タワー地階の和食「伏水」までの道筋、いつも見て行く。まちおこしの応援フェアなので、出店は週替わりだ。<西の鯖街道>はついこの間だった。好物の鯖寿司が売り切れ寸前というので、竹皮包み630円を一つ買った。なんで西の鯖街道?と思っていた説明パンフが入っていた。

伏水のカウンター席、日替わりAの鯖塩焼き待つ間、パンフを点検した。朽木を抜ける鯖江→出町の鯖街道とは違う。高浜→大飯→美山→京北を行く道だ。大飯原発、フォーク歌手高石ともやさんがいた名田庄村のある国道162号だ。帰りにまた通って、法被の男性に聞いた。広域連携の協議会を2年前に作り、景観、自然…点を線で結ぶ新し街道として活動しているという。塩鯖、鯖寿司、鯖街道…サバサバしすぎて、仕事もサバったかな?。

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2012年1月23日 (月)

通話はやめてクエ!

 

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携帯電話で何やらペチャクチャ、ベラベラ、ゴニョゴニョ…と喋っている。秘密結社・鷹の爪の吉田くんと菩薩峠だ。<車内ではマナーモード、優先席付近では電源オフ>に違反している。熊のレオナルド博士がクエのぬいぐるみを被り~通話はやめてクエ!~と叫んでいる。

 JR西日本の交通さわやかマナー広告、鷹の爪の新作ポスターだ。JR大津駅から京都駅へ、遠征昼食のおり、4番ホームの地下階段で、見つけた。クエのクエがポイントだ。冬場はおしなべて、鍋である?。クエ鍋を連想させて、~通話はやめてクエ!~とは…ククク、ケケケとほくそ笑んでしまう。訛る所、洒落ツーには、なんツーてもたまらない?。

 鷹の爪団は赤マントの総統が率いて、世界征服を狙う。参謀の吉田くん、フィリップ、レオナルド熊、菩薩峠、適役のデラックスファイターなど個性豊かなキャラクターが揃い、JR西日本交通広告で洒落まくって、数えると、今回で11作目である。岡山マスカットで、~席つめてくれマスカ!~、鳥取ナシで~音漏れはナシで!~なども秀逸だったが、新作のクエで~通話はやめてクエ!~もヒットだ。何と言っても、食えないところがいい?。

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2012年1月22日 (日)

ルクアの一夜一夜で昼ごはん

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一夜干しの商いからか、店名が<一夜一夜>という。煮魚あり、焼き魚あり、海鮮丼あり…、一夜にして誕生ではない魚料理のお店だ。定食の注文で出てきたお釜の銀しゃりご飯はが付いているので、二夜かもしれない。どういう位置の?一夜一夜か説明すると…。

 JR大阪駅構内に出来た<LUCUA>(ルクア)10階だ。駅構内全体に大屋根がかかる「OSAKA STATION CITY」の中だ。去年5月に誕生、売り上げで隣り合う伊勢丹をリードしているという<LUCUA>のレストラン街東北かど、ここが一夜一夜の位置や?。ヒルトンホテルで開催の書道展を見に、大阪駅着すぐの昼ご飯だった。

 しかし、いやまあ、と思う大阪である。レストラン街、昼をどんと回っているのに、だ。お好み焼き、串揚げ、飲茶…、どの店も食べる人が待って、待ってーだ。さすが、食い倒れの町の待ちだ。3人待ちで入った一夜一夜、ブリ大根の煮魚定食を選んだ。神戸が本店、産地の魚仕入れと固形燃料で炊き上げた銀しゃり釜飯が売りだ。お隣さん、赤ちゃん抱く大阪の若いお母さん、生ビールの注文だ。ええのかなと思ったが、わず飯よそった??。

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2012年1月21日 (土)

男を磨く散髪屋さん

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これは、いいな、いいな…である。若い女性が頭にハサミをいれ、指の爪を磨き、顔を見つめている。ピカピカの革靴の男性、腰をかけ右足を膝にして、笑みをこらえる如く、口元を閉め、キリリと正面を向いて座っている。男が男を羨む写真だ。いや、カッコいい。

 昼ご飯兼ねて、初めて行ったJR大阪駅構内のLUCUAと綴って、ルクアと読む複合商業施設に入店しているHAIR‘S ZENONだ。要するに散髪屋さんで、エスカレーターで7階まで上がって、トイレ探して、出会ったお店だ。通路の東端、店の真ん前に写真があり、コピーが<男を磨く>だ。どう男を磨けばいいのか、足がピタッと止まった。

 お店の中、どんなかなと、覗き込んだ。鏡の前の散髪台がふんわかして、店全体がゴージャスな雰囲気だ。写真どおり、若い女性がにこやかに動いている。料金、カットだけなら55分で4000円だ。どうしようか、頭に手をやった。元が元、そうそうはえていない。三つ折りパンフ、手にとり点検した。~洗練された男の秘訣はメンズグルーミング~という。ネイルケア?寝入るのでなく、爪砥ぎだ。男を磨く、まんずメンズからなのだ?。

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2012年1月20日 (金)

東福寺方丈の北庭は市松模様

 

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市松模様って、どんなんかなあ。本名で福田定一の司馬遼太郎が産経新聞文化部記者時代に企画した「美の脇役」の写真だ。東福寺方丈の北庭、そこが市松模様というので、辰年縁起で近くの瀧尾神社にお参りしたおり、拝観料400円払って、現場検証に行った。

 我が書棚にある「美の脇役」は、当時の産経カメラマン、井上博道氏が撮った社寺写真に知識人が一文を寄せるという企画で、文庫本で再出版されている。写真のアングルと文章力が面白く、さすが若き司馬遼太郎の企画やと、折りにふれペラペラ捲って、市松模様だった。筆者は今、故人かもしれない文化財保護委員会専門委員、竜村謙さんの記述だ。

 竜村さんは、この庭は浮世離れしているーと書いている。平べったい花崗岩の石畳と、こんもりしたすぎ苔の四角が代わりベンタンにデザインになっている。竜村さんはオランダの抽象画家・モンドリアンを重ね合わせて思いを述べている。何で市松かと言うと、京の歌舞伎名優、佐野川市松が小姓姿で江戸舞台に紅白の四角帯と脚絆で登場、女性たちを魅了したからと言う。方丈の欄干から四角四角と見て、死角はない。よお~く、見える??。

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2012年1月19日 (木)

名神大津SAの贅沢そば

 

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 どこが、どう贅沢なのだろう。名神高速大津SA上り線の食堂だ。自販機メニューを見ていて、14番の贅沢うどんと21番の贅沢そばが目に入った。贅沢の冠が付いたうどんにそば、興味津津である。贅沢でも料金は800円だ。カロリー表示の低いそばを選んだ。

 ゴルフ帰り、瀬田西インターから乗って、よく寄り道するSAだ。下り線に車を停め、旭橋という歩道橋を越え、上り線2階のセルフ店だ。ここのカウンター席がスコア点検の穴場、気に入っている。今日はバンカ-が出なかった。グリーンも早かった。展望する夕暮れの琵琶湖、何処か寂しい。積雪の比叡山、心まで冷える。冬場のゴルフはほどほどだ。

 店内マイクが聞こえた。~食券21番、贅沢そばでお待ちのお客様、お越し下さい~のアナウンスだ。気持ちを切り替え、カウンター席で、贅沢そばの写真を撮った。暮れゆく琵琶湖が借景、大津プリンスホテル、近江富士も写っている。ゴルフではない写真がナイスショットだ。そば、どう贅沢か、食べた。葱、山菜、鳴門巻き、湯葉、昆布、海老天、肉切れ、大きな揚げ…、具沢山で8種類も。贅沢は敵?でなく、贅沢は具のグーだった?。

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2012年1月18日 (水)

瀧尾神社、辰年の龍

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 うわっ、これは、ホントにホント、凄い龍だ。瀧尾神社の拝殿天井、木彫りの巨龍がうねっている。全長8㍍、爪先立ちして、思い切り手を伸ばせば、届きそうだ。たきおと読む瀧尾神社。新幹線の車内情報誌「ひととき」に辰年初詣の穴場として紹介されたという。

 拡大鏡で読む年賀状、今年も来た。司馬遷研究の第一人者、京教大名誉教授の青木五郎先生からだ。去年の卯年は大津市の三尾神社、辰年の今年は東福寺駅からすぐの瀧尾神社へ御夫婦で大晦日にお参りだった。~龍は夜な夜な近くの川へ水を飲みに行くが、今夜は大勢で自粛しているーと案内人が笑いながら話してくれました~などと詳細に書いてある。

 どんな龍だろう。年賀状読んで、行きたくなった。京阪五条から乗って、七条の次が東福寺駅、2駅だ。拝殿はビニールが敷いてあり、土足で上がれる。青木先生の年賀状では、大晦日は境内に焚火、お神酒、龍はライトアップ、心づくしの年越しそばも…だったそうだ。行ったのは、松の内の土曜の昼間、ウオーキンググループの人らと一緒に天井を見上げた。爪は3本、ヒゲに牙に鱗…、迫力満点、リアルな龍だ。細工はまさに龍龍だった?。

 ※ 創建ははっきりしないが、秀吉の方広寺大仏建立に伴い、この場所へ移ってきたという。本殿は北山貴船神社奥院を移築とか。大丸創業の下村氏の信仰厚く、社殿の修復、造営に貢献したという。 ※ 龍は寺社彫刻で名高い九山新太郎の作。

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2012年1月17日 (火)

梅三小路のラッキービリケン

 

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こちょこちょ…どうかな。かゆいノ、かゆいノ…飛んで行ったかな。手が短くて、足の裏が自分でかけないビリケンさん。大きな足を突き出し、道行く人に<掻いて!、掻いて!>と座っている。JR大阪駅西側、高架下の食品街・梅三小路のラッキービリケン像だ。

 ビリケンと言えば大阪は新世界だが、なんせ福を呼ぶ神である。最初であろうが、ビリであろうが、ご利益にあやかりたいと、あちこちにある。梅三小路のビリケンさんは、ラッキーの冠がついていて、国立国際美術館へ行くおり出会った。通路の真ん中、ええ言うのかどうか、au店向かい、ラーメン段七隣りだ。08年、梅三3周年記念で登場という。

 暑かろうが、寒かろうが、金ぴかの裸像である。キューピーみたいな尖がり頭、目も眉毛、つり上がって、ユーモラスな顔だ。ビリケン由来、賽銭箱の上に書いてあった。1908年、米国の女流美術家・ホースマンさんが、夢に出てきた神様をモデルに制作したという。それが何時か、足の裏を掻けば願い事が叶う福の神として世界中に流行したという。せっかくだ。もうすり減っている足裏、こちょとやって見た。ラッキー、カムカム!かな。

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2012年1月16日 (月)

琵琶湖上にビル群が浮かぶ

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 あれっ? あんなところにビル? まさか?…と、足が止まった。遥か向こう、琵琶湖大橋の東側だ。湖上にビルが建っている。距離にして2、30㌔は先だ。目を細め、目を開き、何度となく確認した。どこか揺らいで見え、幻のようだけど、どう見てもビル群だ。

 文化で滋賀を元気に!賞の選考結果の記者会見がびわ湖ホールの研修室であった日だった。滋賀県庁前の職場から歩いて、京阪石坂線島の関駅を越え、湖岸へ出たあたりだ。午後2時半頃、風は冷たいが、晴れている。夢か?、幻か?思わぬ景色である。いつも持ち歩くデジカメ、3倍ズームで届かぬとは思いつつ、1枚、2枚と撮って、会見場入りだ。

 琵琶湖に蜃気楼…、随分前に新聞に載っていたのを思い出した。冷気と暖気の温度差で、光が屈折する浮島現象だ。蜃気楼と言えば、富山の魚津だけど、琵琶湖でも出るのだ。記者会見終わり、京都新聞記者に蜃気楼が出ていると情報を提供した。記者さん、即、写真部員に携帯を入れている。対応が早い。翌日の1面、夕焼けの比良をバックにカラ-写真が載った。ビル群は対岸の守山市のマンションという。見出しは湖上の楼閣、ろうかな??。

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2012年1月15日 (日)

草間彌生展の水玉飾り

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大向こうから~草間あっ!、水玉あっ!~と、声がかかりそうだ。国立国際美術館の草間彌生展である。新年明け、今年初の連休中に行った。草間さんトレードマークの水玉飾り、会場の内外だ。テーマは~永遠の永遠の永遠~である。えいえん、えんのう?と見た。

草間さんと言えば、ド派手な赤毛のカツラと水玉ワンピース。会場はJR大阪駅から西南へ徒歩15分、土佐堀川の近くだ。昨年の何時頃か、BSで80歳を過ぎても創作イメージが湧き出てくるという草間さんの3時間特集番組を見た。精神病院にいて、近くのビルアトリエで新作を描いていた。作品はえっと思う絵で、??の前衛的な現代絵画だった。

着いた会場、吊り下がるノボリが水玉模様だ。入り口のスペース、松茸オブジェが水玉だ。ちょっとまったけ?!、それだけではない。会場へ入る二重の自動ドア、赤玉が点々している。赤玉ポートワイン? いや、ぽおっと見ている場合ではない。会場の中は室内バルーン大小三つ、これも水玉だ。チューリップに愛をこめてーと題する展示第3室は赤玉のチューリップのオブジェである。赤玉、白玉…これだけたまると、何ともたまらない?。

 ※ 展覧会は朝日新聞主催で国立国際美術館の会期は4月8日まで、そのあと全国へ巡回展示する。

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2012年1月14日 (土)

どんと来いで横綱うどん

 

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これこれ、横綱うどん!や。ガラス越しのディスプレー、見た目より名前が気に行った。そばも出来るーと書いてあるが、横綱そば!って発音すると、どこかひ弱い気がする。やっぱり、ここは横綱うどん、どんと来いだ。JR大阪駅へ降りて、歩いて昼食選びだった。

 国立国際美術館へ行く道筋だ。桜橋出口から西へ、大阪中央郵便局側へ渡り、食を中心に17の専門店がある梅三小路だ。町名が梅田3丁目で、略して梅三のようだ。小路というとおり、ビルの中、細長い通路だ。串カツ、ラーメン、お好み焼き、定食、たこ焼き…、大阪ぽく、何でも揃っている。通路ひととおり見て歩いて、和食で軽目のうどんを選んだ。

 店名は汐灯さん。ローマ字でSHIOBIとあるので、読みはしおびだ。食券買って、真ん中が対面のカウンター席。自販機メニュー、海老天360円、かき揚げ400円…、横綱は520円だ。麺単品の値段で横綱だ。食券出すと、うどんにしますか、蕎麦にしますかと聞いてきた。そら、うどん、迷いはない。待っていたら<横綱うどん、上がりました!>。なんとも響きがいい。胸を張って、取りに行った。味?、それは、張り出し横綱。

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2012年1月13日 (金)

落語発祥の地は北野天満宮

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 あった、あった、確かに…だ。北野天満宮境内の落語発祥の記念碑である。どこかな、どこかなと探して、今出川通りに面した一の鳥居を潜って、参道東側の北野の森の中だった。高さ3㍍近くある大きな石碑だ。句を詠み込んだ絵入りのプレートも嵌めこんである。

 行ったのは去年の大晦日だ。琵琶湖岸の朝陽が出ず、新聞に掲載の北野天満宮の早咲き寒梅観賞に切り替えたおりだ。去年のGW中、大阪池田市の即席ラーメン記念館へ行って、市内を歩き、落語みゅーじあむへ入って、北野天満宮が落語の始まりと知った。落語創作作家のSHさんからも聞いていた。青春時代によく遊んだ境内でもあり、確認したかった。

 かつて映画の時代劇ロケあった場所だ。毎月25日の天神さん、芝居小屋も出た。遠い昔を思い出しながら石碑を見た。プレートは~人艸(草)や 来た野(北野)の 露之五郎兵衛~(出典・山東京伝「近世奇跡考」)と出ている。横にある説明板によると、延宝・天和(1681~84)の頃、露の五郎兵衛という人が此処の神社境内で自作の笑い話をやり始め、それが落語になったという。いや、そんなことだったとは、つゆ知らなかった?。

 ※ 石碑は2代目の露の五郎さんが平成11年3月、支援者を募り、日本最初の落語家の緯業を讃え、建立した。 ※ 初代露の五郎兵衛は元禄16年、61歳で亡くなるまで京洛の人気を集め、話のタネ本300以上つくり、現在の落語の原話にもなっているという。

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2012年1月12日 (木)

案内のない野外彫刻展

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 両手を頭の後ろ置いて、台座に立っている。腰回りはゴツゴツしている。目、鼻、口…、どこがどうか、よくわからない。足が太いが、女性かなあ。等身大、真っ黒な石の塊の立像だ。何時、誰が来て制作したのか。鬱蒼とした杉林の中、人知れず立つ野外彫刻である。

 年に1、2度行く天台門跡寺院・毘沙門堂からの山越えの散策コースだ。蹴上か、南禅寺か、大文字山か、どこをゴールにするか、足次第だけど、毘沙門堂から山科聖天すぎ、渓流沿いに行って、杉林へ入ってすぐだ。何の表示もないが、自然をそのまま使った会場費なしの野外展示のようだ。急ぐことはない。通るたび、首をかしげながら鑑賞している。

 暫く見ていると、作品は立像だけではないのがわかる。渓流から運んで来たのか、自然石が一つ、二つ、さりげなく置いてある。大きな木の根っこもだ。石の台座があり、展示を意識している。苔むして、野草が生えている。切り倒された樹木もそうだ。木肌がよく磨いてある。艶々している。作品は何も語らず、そこにあるだけだ。見る方が何かを感じればいいのだろう。HNKか、題名のない音楽会ってあるが、これ、案内のない野外彫刻展?。

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2012年1月11日 (水)

北斎展の富士と冨士と不二

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 ウかんむりの富士、ワかんむりの冨士、そうでない不二…。生誕250年記念展「北斎の富士~冨嶽三十六景と富嶽百景」へ行った。JR京都伊勢丹美術館「えき」開館15周年記念を兼ねた新春開催だ。どう見てもどう読んでも富士は富士さん、日本一の山である。

会場ズズっと奥の奥まで富士山だ。展示は冨嶽三十六景の代表作、ゴッホが真似たという神奈川沖浪裏に始まり、絵本3部作の富嶽百景へ。百景の題は<快晴の不二><海上の不二>など、漢字は富士レス不二だ。看板とチラシの富嶽百景の富はウかんむり、冨嶽三十六景の冨はワかんむりになっている。富と冨と不二…、どうなっているか、わかんない?。

北斎の絵筆の冴え、魅入りながら疑問が湧いた。生涯年譜によると、人生90年、描いた浮世3万点、転居93回という北斎である。画狂人という画号もある北斎である。なんか意味あるのかな…と出口のギャラリーで図録、図書など点検したが、やはりワかんむりがわかんない?。何度もすみません。漢和辞典によると、異体字どうしで、ウかんむりが常用漢字、ワかんむりが人名用漢字、学校は富を使うという。富士はやっぱり富士の山!。

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2012年1月10日 (火)

居酒屋の壁、1億年前の魚の化石

 

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化石も様々だけど、1億年前の魚の化石という。所在は浜大津の滋賀銀行本店近く、居酒屋「山小屋」だ。カウンターの中、壁面を特注して、3分割して嵌め込んである。額入りの鑑定書、平成5年作成だ。仲間との懇親会、初めて行って、何でまた?と仔細に見た。

 鑑定書によると、全長120㌢、太さ25㌢、重量3㌔という。何とも大きな魚だ。年代は白亜紀、つまり1億年前に生存していたそうだ。お店お勧めの丸干しが出て、座が少し落ち着いた頃、席を立って、真ん前まで見に行った。化石の上は、今日のメニュー札だ。頭の所はきずし500円、胴部分はゲソ天500円で、尾っぽはタコ唐揚げ550円…だ。

氷魚の酢物450円もある。琵琶湖産、鮎の稚魚で今が旬だ。モロコの炭火焼650円もある。鮒ずし料理も色々あって、パン包み揚げ500円…。ご当地食材が揃っている。メニューを気にしつつ、女将さんに何で化石か?聞いた。亡くなったご主人の趣味で、JR山科の駅前開発で転居、引っ越したおりからだと言う。鑑定は八坂神社石段下にある「ぎおん石」で、ブラジル産のアスピドリンクスという魚らしい。それ以上?、シーラカンス?。

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2012年1月 9日 (月)

雲竜図の雄と雌

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龍の雄と雌?、どう違うのだろう。江戸時代の絵師、海北友松の長男、友雪が妙心寺の塔頭、麟祥院の襖に描いた雲龍図である。写真の左が雌、右が雄だ。JR京都駅構内地下街、辰年に因んだポルタの新春企画である。コピーの襖絵を見比べ、違いにメスを入れた?。

展示は地下街の中央ひろば、伊勢丹美術館へ寄っての帰りだった。門松を置いて、緋毛氈を敷き、龍また龍の屏風飾りだ。建仁寺、麟祥院、雲龍院の3寺院が所蔵する龍図が拡大して展示してある。家光の乳母で春日局を開祖とする麟祥院の龍は北側で、雄雌が背中合わせだ。内側の雌見て、外側の雄見て、行って戻っての繰り返し、見比べが難しい。

デジカメで撮って、パソコン画面に入力して、自宅で比べた。眼の上の眉、雄はもじゃもじゃして、元総理大臣の村山さんみたいだ。雌は短い。よく手入れしてある。手鏡でも見たのかな。角はどうだろう。雄は真っすぐ伸びている。雌は兎のように垂れている。鼻毛?、雄はニュと出ている。雌はない。雌の鼻先から勢いよく出ている白いのは、何かなあ。鼻息なら、えらい荒い。絵師、友雪さんの雌雄の描き方、さすがに細工はリュウリュウ??だ。

※ 龍は伝説上の動物という。角は鹿、頭は駱駝、眼は兎、身体は蛇、爪は鷹、掌は虎、耳は牛…とかで、日本の干支では龍だけが実存しない。 ※ 友雪の方丈襖絵雲龍図は寛永11年(1634年)に制作。雄雌揃った雲龍図は珍しいという。父、友松の雲龍図に比べてそん色なく、規模が大きいという。 ※ 展示は1月9日で終了。

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2012年1月 8日 (日)

山科聖天の大根と巾着??

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 何で襷がけの大根が2本で、どうして巾着なんだろう。初詣に行った山科聖天さんの提灯と石灯ろうの紋様である。読みは晴天の聖天でなく、商店の聖天だ。つまり<しょうてん>と読む。お隣の毘沙門堂の塔頭である。文様の意味、さて??と思ったら聞くことだ。

 お寺さんなのに鳥居がある。これも、ハテ?では、あるが、まあ神仏習合の名残りかと?お参りして、それなりにお賽銭あげて、交通安全のお札も買って、大根と巾着の文様である。お寺の名前は正式には護法山双林院で、大聖歓喜天を本尊としている。歓喜天とは、これまた、ハテであり、<かんぎてん>と、濁音読みする、仏教の守護神の一つらしい。

 歓喜天イコール聖天さんで、頭が象、身体が人間の男女一体の秘仏だそうだ。ご住職だろうか、本堂前の参道わきで、率先垂範の受付業務だ。あの大根の文様は?の問いに~大根は野菜の王者で毒消し作用があり、健康のご利益を象徴しています~と言う。巾着は?、~宝袋でして、お金が沢山、福が入ります~と言う。それは、有難すぎる。お話聞いて、再びのお参り。お賽銭も百円追加、昇天までにご利益を!とパ~ン、パ~ン。どうかなあ。

 ※ 山科聖天はJR山科駅から徒歩1分、天台門跡寺院。毘沙門堂の西隣りに位置する。 ※ 聖天さんは、近在では、生駒の聖天、山崎の聖天さんがある。大根と巾着の文様はどこでも同じだが、それぞれに解釈があるらしい。

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2012年1月 7日 (土)

懐かしのますたにラーメン、嗚呼!

 

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久々の味、どうだろう。レンゲにひとすくい、最初にスープだ。嗚呼!あの味だ。舌にヌヌッツとしみてきた。鶏ガラ、あっさりして、それでいてコクのある味だ。シナ竹はどうだ。チャーシュウはどうだ。うん、柔らかい。老舗の京ラーメン、銀閣寺・ますたにだ。

 京都駅ビル10階、何度か行っている拉麺小路だ。全国の有名店が出店、ご当地の京都は宝屋だったが、去年秋に昭和23年創業のますたにに代わった。いま、京都では出町柳、東京でも日本橋に出店しているが、京都御苑近くの職場勤めのおり、昼休みに3、4人でTAXに相乗り、銀閣寺近く疏水沿いの店へ通ったのを思い出す。もう40年前だろうか。

 昼食はたぬきうどん、五目そばが多かった。減量効果、既にして6㌔減だ。ここは、自分で自分を褒める久しぶりラーメン、それも、懐かしい銀閣寺のますたにラーメン。自販機で並600円の食券買って、並んだ。行ったのは大晦日の昼前、里帰り客か、観光客か、30分以上待って、やっと店内だ。長い並びの列、拉麺小路人気ランク一番だ。食券、先に渡してあり、5分で出てきた。九条ネギ、細い麺…、昔日甦り、ますます、ますたに!。

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2012年1月 6日 (金)

三春の滝桜、元日紙面で競演

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何とスケールの大きな桜だろう。滝が流れ落ちるように咲くそうだ。福島県田村郡三春町、日本三大桜の一つ、三春滝桜である。新聞元旦特集のフロント面、日経は日本画、朝日は写真だ。思わず目を見張った。三春で見張る?、やったあ。これは春から縁起がいい。

年明け、職場で元旦の新聞を捲った。滋賀県は新聞が7紙ある。発行部数が多い順に読売、朝日、京都、中日、毎日、日経、産経だ。元日号は各紙平均して本紙含め100頁はある。読むというより、捲るだけで700回だ。偶然か、三春の滝桜が2紙に載っていた。震災復興、頑張れ!福島の応援紙面、ちょっとした発見だ。7百分の2、よく見つけた。

日経は第3部特集、日本画家中島千波さんの絵だ。見出しは<震災に負けず咲き乱れ>と出ている。もう30数年来、全国の桜を描き続ける中島さんは、三春の滝桜に特に惹かれ、4曲1隻屏風に3度も描いている。朝日は広告特集だ。震災後の昨年4月21日に撮った写真だ。樹齢1000年以上、高さ9㍍、横20㍍という。震災のおり、小枝がいくら折れただけで、何事もなかったように咲いたという。この春もまた、春、春…三春かな?。

※ 三春町は福島県の中央、人口1万8千人。春に梅、桃、桜が一緒に咲くから三春と名づけられた町という。 ※ 日本三大桜は岐阜県本巣郡根尾村の薄墨桜、山梨県北市武川町の山高神代桜と、この三春滝桜と言われる。

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2012年1月 5日 (木)

JR神戸駅の駅弁、ひっぱりだこ

 

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タコはタコでも、その名も<ひっぱりだこ>という。JR神戸駅構内、淡路屋で販売の駅弁だ。蛸壷を模した器に明石だこが入っている。名前のの面白さか、味のおいしさか、モテモテのタコ弁という。値段、たこい?。蛸壷付きで税込み980円、そうたこうない?。

神戸駅は南口の浜手にハーバーランド、北口の山手に湊川神社がある。三ノ宮から元町の次、7、8分で着く。神戸へ行ったおり、よく足を伸ばすので、構内のひっぱりだこは知っていて、去年の暮れに初めて買った。店頭のガラスケース、蛸壷器の断面がサンプル展示してあり、タコが見える。刻み穴子も、タコ天も見える。ご飯は炊き込み、旨そうだ。

お店に~名物やねえ~と確かめると、~ハイ、ハイ~と、返事が二つも戻って来た。聞かずもがな、だった。持ち帰って、開いた蛸壷器の紙包みに仔細が書いてあった。平成10年4月5日、明石海峡大橋開通でできた駅弁で、淡路屋さん創業100年記念だったという。容器は蛸漁で使う蛸壷を模して焼き上げ、中身も明石海峡近海でとれた希少な明石だこのうま煮を使っているという。蛸壷に箸を入れた。タコ、上から下からひっぱりだこ?

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2012年1月 4日 (水)

お寺さん、新年のお言葉

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 一年の始まり、お寺さんはどんな言葉を選ぶのだろう。新春2日、南禅寺の金地院、知恩院、東本願寺を回って、門前に掲げる黒板字の有難いお言葉を見てきた。禅語あり、法語あり…、言葉の意味は、深く、重く、清く…。どれもこれも、なるほどザ・ワールドだ?。

 ワールド中のワールド? ~人生は長さじゃない 深さです 幅です~ かなあ。これは、心に奥深く入った。真宗大谷派の金子大栄師の言葉だ。長生きも大事だけど、それだけと違んや。東本願寺の堀端、参道に並ぶ法語の一つだ。俳聖・芭蕉の言葉も出ている。~古人の跡を求めず 古人の求めたるところを求めよ~。これ、苦にならない、いい句だ?。

 示唆に富む言葉シリーズは真宗の親鸞さんから浄土宗・法然さんの知恩院へ。毎月変わる山門掲示板、一月の言葉は ~一日を一生として暮らしなば その日その日は 貴かりける~ だ。これ、我がモットー、うんうんだ。外国人向け<Konchi-in>の表示がある金地院は、研修道場に~俊鳥は林に栖まず活龍水に滞らず~と、~元正啓祚(げんしょうけいそ)萬物咸(みな)新たなり~だ。さすがに禅語、前後左右を熟読吟味なり?。

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2012年1月 3日 (火)

元日スポーツ各紙の1面づくり

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 元日の朝、各スポーツ紙はどんな1面で勝負したのだろう。年賀状の点検も終わって、夕方まで時間がある。通勤定期でJRを乗り継ぎ20分、京都駅ホームの駅売り自販機まで見に行った。正月らしく、どう魅せどう売るか-、派手な紙面づくり、各紙競い合いだ。

 日刊はサッカーなでしこの沢穂希(33)とタレント明石家さんまの対談だ。見出しは「新春スクープ、沢結婚?」だ。ホンマかいなと読むと、対談の中で、今年こそは…と沢が発言したと言う。見出しびっくり、買い手を引き寄せる作戦だ。サンスポとデイリーは、何が何でもタイガースだ。和田新監督で優勝、球児、能見、榎田の投手トリオでV奪回だ。

正月だからこそ、景気よくだ。報知は読売巨人だ。横浜から移籍の大砲・村田と主砲・阿部が対談、2人で200打点だとサ。ほうか、ほうか?…だ。スポニチ? もう売り切れて、自販機にない。完売するほど、何が載っていたのか。隣りの2、3番線ホーム、やはりない。探し、探し…、キヨスクにあった。「上戸彩、今春結婚」の大見出しだ。人気女優のお相手は16歳年上のEXILE・HIROとか。元旦特ダネ、何より強し…である。

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2012年1月 2日 (月)

琵琶湖岸の御来光

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 出るかな、やはり無理かなーと琵琶湖岸へ行った。2012年元日、辰年の初日の出である。寝床でラジオを聞くと、全国的に曇りがち、近畿もそうだという。山科の自宅からマイカーで10分足らずだ。やめようか、と迷ったが、一時晴れ間―の予報に掛けてみた。

 国道163号から浜大津へ入り、琵琶湖汽船の駐車場で車を停めた。大晦日の朝は京阪電車で来ており、年越し2年連続の湖岸だ。時間は午前6時40分、空は少ししらんできたが、雲は厚そうだ。琵琶湖の東はどうだろう。あっ、山際が赤くなっている。琵琶湖も染まっている。明けゆく新年、みやびな色だ。御来光は午前7時10分、出るのだろうか。

 気持ちはドキドキ、足はイソイソだ。駐車場の鉄柵を軽く跨いだ。長い脚ゆえできる技だ。琵琶湖汽船のミシガン、ビアンカ…、初日の出クルーズで出航、沖合に停泊している。駐車場の大型バスをみると、広島、岐阜からのお客さんだ。琵琶湖で初春のの輝き、釣り人、ホテル客もだ。琵琶湖文化館、びわ湖ホール過ぎ、東へ東へ、歩いたが、雲の壁は厚いのか。待っても、待っても、御来光が拝めない。仕方がない。我が頭、ツルリとなでた??。

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2012年1月 1日 (日)

北野神社の雲龍絵馬に朝陽さす

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それは、偶然の光だった。学問の神様・北野神社で、社務所前の大きな龍の絵馬をみつけて撮影中、曇っていた空から急に光が差し込んできた。デジカメ画面、矢のような朝陽が何本も写った。大晦日の午前9時20分である。新年は辰年、龍々たる輝き、いい光だ。

 朝早く起きて、京阪山科駅から浜大津へ行った。琵琶湖岸から出る大晦日の朝陽を撮ろうと思った。日の出は午前7時すぎだ。琵琶湖汽船乗り場から湖岸をびわ湖ホテルへ、空は曇ったまま、思惑は外れた。今朝の新聞、北野神社で、早咲きの寒紅梅と出ていた。写真撮影の方針を切り替えた。JR膳所駅からUターンした大晦日の境内、かなりの人出だ。

 石の鳥居を二つ越え、楼門上は日展の日本画家、三輪晃久さんが辰の絵を奉納掲額している。新聞掲載の早咲きの紅梅一輪、可憐に咲いている。何枚か撮って、本殿参拝して、境内歩いて龍の絵馬だった。北野神社所蔵で、桃山時代の絵師、海北友松が描いた晩年の代表作、雲龍図屏風をデジタル化して、越前和紙に印刷してあるという。暗い闇雲から現れた龍が光明を求め突き進む姿―と解説してある。撮影中一瞬の光明、今ここにであった。

 ※ 絵馬は横5.1メートル、縦1.85メートル。雲龍図屏風(六曲一双)は北野神社所蔵の重文。年始は1月5日までと初天神の1月25日に絵馬の後ろから光を当て、目の部分を行燈のように光らせるライトアップが行われるという。

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