昭和が甦る人形展ーきずな
もう何処へ行ったのか、あの昭和が甦ってきた。男の子はベーゴマ、女の子はまりつき…、家族がちゃぶ台囲み食事している…、チャンバラ、うまとび、たき火…、どの人形からも昭和の温もりが伝わる。創作人形展<昭和の家族・きずな>に登場の人形さんたちだ。
JR京都伊勢丹で開催中の京都新聞主催の人形展だ。手元に招待券があり、大津からの職場帰り、山科、京都と2駅で行った。エスカレーターで7階、子ども服売り場を通って、会場までの狭い通路に昭和の写真だ。昭和天皇の御婚礼…、京都新聞の前身・日の出新聞が黄色く貼ってある。紙芝居にチンチン電車…、京都の街角は、裏千家・淡交社の提供だ。
入り口、ビデオがある。会場入る前に10分余り見た。作者の鳥取県米子市、安倍朱美さん(60)が人形を制作しているシーンが映っている。女性1人、前の席でしーんと観ている?。じいちゃん、ばあちゃん、母さん…なんと優しい表情だろう。癒し、愛、和み、絆…、ほのぼのとしている。忘れていた昭和がそこにある。この人形に感激した詩人・谷川俊太郎さん(80)が展覧会に寄せて、以下の詩を書いている。静かにしーんと読もう?。
きずな 谷川俊太郎
ひとりをひとりにむすび
ひとりをひとりにからませ
ときにひとりとひとりをしばる
みえないうんめいの いと
ひとからひとへ めぐりつづけるエネルギー
あいしあうものを きずなはむすぶ
にくみあうものを きずなはむすぶ
みしらぬものどうしすら きずなはむすぶ
ひとりではいきていけない わたしたちのいのちづな
きずな
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