京都御苑の桜の老木は?
あの老木かな、いや、違う気もする。それでも、しな垂れて、見事に咲いている。幹の中は空洞、支え木で立つ老木だ。京都御苑内の今出川御門近く、旧近衛邸である。3月初め、御苑を散策したおり、写真を撮っておいた老木と同じか、ちょっと首傾げつつ…だ。
どんな桜をどう咲かすのか、写真で比較したかった。京都市内の桜どころが満開になった4月9日、円山公園を見て、行った。京都市バスの裁判所前で降り、堺町御門から御苑へ入り、砂利道をまっすぐ北へ上がった。歩いて10分、人も桜も満開だ。カメラの花見客、どっと…だ。あの時見た老木、あれかなと近づいた。幹に穴がある。よく咲いている。
樹齢は百年以上だろうか、幹が樹皮だけの糸桜だ。京都御苑発行する春号の御苑ニュース。~枯れ木に花を咲かす花咲爺さんの物語は、桜に強い生命力を感じてきた日本人ならでは昔話~と、読んだことがある。桜の花粉には、交感神経を刺激して興奮を誘発さすエフェドリンが含まれている―とも出ていた。一番早く咲く糸桜、もう芝生をピンクに染め始めている。自宅のパソコン。あの桜の木とは違っていた。老木は老木、まあ、いいか。
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