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2010年7月

2010年7月31日 (土)

知恩院三門、魅惑の天女

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それはもう、驚くしかない。知恩院三門わきの法然さんと天女さんである。京都造形芸術大の学生さんが制作した張りぼてのオブジェだ。男坂から降りて来て、山門の左側にありがたい法然さん、右側に天女さん。この天女さんが、なんとも、まあ、艶っぽい…のだ。

来年に迫って来た法然さん800年大遠忌記念の制作らしい。法然さんは、ほうねん?、そうねん!…と御心の寛大さに許しを得て、洒落て、天女さんだ。御影堂で毎夏ある暁天講座、芋粥を頂戴して帰り、男坂を降りてきて、気付いた。法然さんは、ほうねん!なのだが、天女さんは写真のとおり~知恩院さんがよくまあ…~と、思う現代ふうの御姿なのだ。

滑車つきの台座の上、横たわっている、というよりも…だ。寝そべっていると言うほうが正解だ。右足が膝からぴょこんと上がっている。左手の蓮、ワイングラスみたいに持っている。お顔、電車の中で塗りたくったのか、厚化粧だ。眼元が隈取りしたみたいなアイシャドウ、口紅は赤々…だ。羽衣?わざとらしく胸元がはだけている。デジカメ撮影、法然さんより、どうしても天女さんに傾寄る。横からも下からも…、いや、魅力的でした。

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2010年7月30日 (金)

琵琶湖疏水、100年の時

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百年余の時を経て、景観はどう変わったのだろう。明治28年(1895年)から今、平成22年(2010年)へ…である。蹴上にある京都市・琵琶湖疏水記念館、2階EV前から西側への眺望だ。壁面に掛かる往時の写真と、ガラス越しに見比べて下さいという。

 写真は岡崎一帯で開催した平安遷都1100年記念、内国勧業博覧会のおりだ。1兆円と400万人‐、5年の歳月をかけて誕生した琵琶湖疏水から5年だ。写真は疎水のことを鴨東運河、撮影は桑田正三郎氏、所蔵は中川邦昭氏‐と説明している。まず、左の写真をしっかり見た。手前に橋、川に橋脚3本、舟が一艘、道行く人影はポツリ、ポツリ…だ。

今はどうか、ガラス越しの空は青く、雲は白く…。疎水はゆったり流れている。木々の緑、噴水の向こうに動物園、疎水沿いに車道…。モノクロ写真を見直した。緑がない、車がない。民家の瓦屋根が見える。今、木々は青々、車は次々に走り行き、ビルは高く群れて建つ。景観で、変わらないものは何か?。そうだ!不動の山と川の流れだ。100年の時は悠久なのだ。ここで1句。~古き知り 時を感じて 山と川~、どうかな、単純かな。

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2010年7月29日 (木)

「生存のエシックス」展へ行く

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展示の造作物と映像…、どういう意味なのだろう。頭がだんだん、パニック化していく。どれもこれも単純ではない。わかろうとすればするほど、脳がノーと言う。今、京都近美で開催中の「生存のエシックス」展である。観ても観ても…、アイ・ドント・ノーなのだ。

 美術研究中の知人からの招待券だった。京都市立芸大130周年記念事業の協賛という。好奇心と義理がけで行った。「生存のエシックス」…、タイトルからして難解だ。エシックス?調べると、倫理だという。開催趣旨がまた難解だ。生命、医療、環境、宇宙などの芸術的アプローチ云々…という。今、ソフトバンクになった南海とは違う。これも難解かな。?

 知識なく会場を回った。展示に脈絡はない。ガラス管に葉っぱ、切り株に聴診器、光変化の回転舞台、ダンボール箱と毛布…、現代の先鋭的なテーマに挑戦する12のプロジェクトという。<関係概念としての知覚的自己定位の研究><遺伝子組み換え劇場>…など、表題もまた難解だ。積み材重ねた多面体構造物…安全でないけど上って下さいという。「美術館で盲人と、透明人間が出会ったとせよ…」という題の作文…。何回みても難解!?。

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2010年7月28日 (水)

近江八幡の親切ガイド

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 親切とは、ああいうことだろうか。近江八幡市のあきんど道で出会った、あの自転車のおじさんだ。北海道・松前で商いを起こし、財を成した西川傳右衛門の邸宅碑を一人見ていた時、後ろから~ここ、観光の隠れ穴場ですよ~と声をかけてきた、あのおじさんだ。

~この西川傳右衛門家の10代目はカニ缶発明してねえ~という。カニ缶、日本では不評でしたが、外国で人気が出ましてねえ…と話す。11代目の造った聾唖学校はそこです…と指さす。半ズボン、野球帽、茶色の半そで。地元のシニアガイド団体に所属しているという。鰻屋さん案内をお願いして、そこから自転車押しながらの道々、ガイドになった。

明治10年創立で小学校だった白雲館、ヴォーリーズ建築第一号の建物の見方…、道筋ガイドは次から次へだ。近江八幡は西川姓で有名人多いですね?と聞くと、布団の西川、近江肉の西川さんが出て、~ほれ、ここが本家~と。目の前、表札は代々の西川甚五郎家だ。終着の鰻屋さんの前、白壁続く八幡堀だ。ここからがTVの鬼平犯科帳シーンと説明、~記念写真を~と縦と横に2枚写して、じゃあ!と走り去った。あの親切、真夏の怪!か。

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2010年7月27日 (火)

トマトサラダの夏の夕

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 店の看板メニューはトマトサラダという。入り口にトマトが箱ごと並び、赤々している。JR京都伊勢丹11階、イタリア料理「アンティカフェ」である。洋食の東洋亭の出店という。夕立ちのあった土曜、入店は2度目だった。トマトサラダ210円、最初に頼んだ。

 沢山つくってあるのだろう、すぐに出て来た。トマトが丸ごと、トマト絵柄の皿に乗っている。熟し柿みたい、トロっとしている。湯に浸けで皮を剥き、特製ドレッシングをかけてあるという。店内は40席以上だ。席回りをみると、左隣の家族連れは3人で一つだ。通路挟んだ向こう、年配の男女3人は1個ずつだ。みんな、トマトでまとまっている。?

従業員のシャツまでトマト色、あの日気づいた。もう1点の注文、トマトのライスコロッケにした。多少、格好付けて白ワインも…。コロッケは俵型が3個だ。トマトはケチャップになっている。揃ったところでデジカメだ。撮影終わって、ナイフでトマトサラダを十字切りした。中まで赤く、食べて甘~い。さすがに看板、いい味だ。俵のコロッケは割ると白い糸が引いた。チーズ入り、これは苦手だ。ひと時の夏、時間もトマっとらあ。?

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2010年7月26日 (月)

八幡堀で大暑のうな重

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 女優萬田久子がよく来る鰻屋さんだ、という。近江八幡市八幡堀にある湖魚料理「やまとく」だ。すぐ傍、TV映画鬼平犯科帳のタイトルシーンに出る明治橋がある。白壁蔵の間を流れる川、小舟がギーギ―行く所だ。着物の似合う萬田さん、時代劇ロケが縁の鰻か。

 軽く35度以上、まさに大暑の日だった。朝の葬儀帰り、官庁街の知人の職場へ寄って、あきんど道を暑いな!、暑いな!と歩いて、土用の丑のポスターが目についた。自転車のおじさんに鰻屋さんは?と聞いたのが始まりだった。近江八幡シニアガイドをやっているおじさん、萬田久子のこと、鬼平犯科帳のこと喋って「やまとく」前までの案内だった。

 畳の部屋にテーブル3つだ。年配の男性2人、別々に黙って座っている。空いている三つ目のテーブル。即、うな重と別注の肝吸いを頼んだ。萬田さんもそうだったか、まんだか、まんだかーと待った。出て来たうな重、白焼き風だ。お重の左隅から箸をいれた。カリッと香ばしく、えっと思うほど甘~い。それで山椒に醤油も…なのだ。肝吸いはぬるっと、小鉢に肝も、だ。味?夏だ。客は3人、テーブル1人ずつ、うな重黙々の大暑だった。?

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2010年7月25日 (日)

蕎麦屋で見たひばりさんの写真

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 右手に鉛筆、何を書いているのだろう。国民栄誉賞の歌手、美空ひばりさんである。カメラ目線がこっちへ来て、にこやかなだ。ガラスの額に入ったモノクロ写真、ポスターサイズである。大津市京町の蕎麦屋さん「凡亭」の店内、壁ぎわレジ台の上に飾ってある。

支払いのおり、間近にいつも見る。千円出し、海老天2尾とかやくご飯の天なん定食800円のお釣りをもらって、聞いてみた。この写真は?と。~亡くなる何カ月か前の写真です~との答え。ひばりさんは平成元年6月、肺炎、52歳で逝っている。写真をもう一度よく見る。ひばりさんの後ろに軸。<おにはそと ふくはうち>と。節分の頃だろうか。

軸は雑誌平凡の初代編集長、清水達夫さんの筆で、蕎麦屋を経営する奥さんのお父さんという。屋号の凡亭は清水さんの俳号。店内に俳句の色紙がある。桔梗を活けた花瓶の横は「冷奴 ひと雨ほしき 夜の膳」だ。写真は昭和20年創刊の雑誌平凡に毎号出ていたひばりさんと編集者の凡亭さんの親密ぶりを示す一枚なのだ。ひばりさん、最後の曲は川の流れのように。出だしは♪~知らず知らず歩いてきた♪~、知らず知らず写真見ていた。

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2010年7月24日 (土)

運転席から見た沈む夕陽

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 夏の夕陽が日本海に沈み始めていた。名神に向かって走る北陸自動車の下り線だ。富山、金沢を過ぎ、徳光PAで休憩して出てすぐだった。助手席から山側を見ると、緑の田んぼと山並みの上に入道雲だ。午後7時、暮れかかった空にモクモクわき、赤く染まっている。

 夕食を兼ねて休んだ徳光PA、大きかった。ハイウエーオアシス車遊館と名前が付き、コンビニ、マクド、飲食街に魚屋さんまである。運転するUさん(58)は岐阜へ行ったおりに来て、二度目という。二人の夕食はおろしぶっかけうどん。Uさん、魚処の金沢近江町から出店の魚屋さんで、カニ4匹を1万の特価で買った。ハンドルさばき、軽そうだ。

 入道雲を撮って、運転席側を見た。上り車線のすぐ向こう日本海だ。水平線ぎりぎり、沈みかけだ。Uさんの厚い眼鏡越しに夕陽が反射している。デジカメを運転席の向こうへ向けた。時速110㌔だ。高いフェンス、大きな木々…、Uさんが背中を反らしてくれるが、そうチャンスはない。前方に「美川 県一の町」の立て看だ。石川県美川町、歌手の出身地でもないのに洒落ている。立て看すぎた一瞬、運転席の向こうに沈む夕陽が写った。

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2010年7月23日 (金)

格安パックの朝ごはん

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 これは、これは…の朝ご飯である。まあ、お膳の写真をご覧あれ!だ。これに味噌汁がつく。ゴルフと温泉パックで行った福井県あわら市の料理旅館「清風荘」の朝だ。雑魚寝の布団上げてもらって、夕飯と同じように部屋食である。朝からご飯、これは!…なのだ。

 お膳の品数は15点以上だろうか。昨晩はカニ一匹に甘海老にステーキに…旅館外で購入のワインも回って食べきれない。朝膳はかれいの一夜干しを銀紙の上に乗せ、お腹からあぶって下さいという。昨夜と同じ女中さん、一度は自宅に戻り、化粧落として出勤だ。イカのつくり、半熟卵、海苔…、ご飯はこしひかりで、女中さんがお代わりつけてくれる。

 部屋は4階、窓の下を越前鉄道が走る。単線、1両編成だ。話題は昨夜の落雷と停電と鼾になった。自宅でも夜9時に寝るというUさん、何も知らないという。鼾に歯ぎしりに寝言も…だ。早寝勝ちだ。胡麻ごぼう、ちょっとピリッとしてご飯が進む。土産の売れ筋ベスト4という。野菜煮物、らっきょ、冷奴、漬物…である。つくづく思う。露天風呂もゆったり広かった。豪華な1泊2食…、ゴルフプレー費込み1万4千円、採算や如何に?。

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2010年7月22日 (木)

印刷工場、その名は座

 

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創造の森-越中座?何かなと思ったら新聞社の印刷工場だった。富山県の県紙、北日本新聞である。発行部数は24万部、県内占有率80%。この新聞社が経営している富山CCでのラウンドに先立ち、3年前に完成した新工場を見学、越中座という名に驚き感心した。

創造は明日の新聞づくりで、座は人の集まるところという。刷工場をどう命名するか、北日本新聞の社長が従来のインク・イメージを払拭したかったという。工場の回りはビオトープだ。池の中、メダカがいてトンボがいる。ガマの穂にアジサイ…。2階フロアは新聞博物館だ。富山県出身、ノーベル賞の田中耕一さんの受賞紙面もパネル展示してある。

輪転機は2セット、1時間18万部の超高速だ。来春から読売新聞も印刷する。読売創業、正力松太郎さんの出身地で、ライバルだった読売を夕刊から刷る。販売競争より、経営効率の時代なのだ。2階から外に出た。真っ正面に立山連邦、真下は神通川だ。河川敷花火のおり、2階フロアに読者を招くという。工場は分社化せず、印刷局長は座長の職名だ。見学の日、正面に子ども記者辞令交付式会場の看板が出ていた。座の工場=向上かな。?

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2010年7月21日 (水)

初めての散居村

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 あっ、あれかア!…、田んぼの真ん中に家だ。屋根より高い樹林が家の回りを囲んで、ニョッキリ伸びている。北陸自動車道金津インターから富山へ向かう途中だ。車窓の前方左側にポツリポツリ見えだした。片山津、小松、金沢、小矢部を過ぎ、砺波に入るあたり。

 車はホンダのオデッセ、助手席から見た。平均速度110㌔、下りだと120㌔から130㌔出る。運転は東大阪に住む知人だ。後部座席は一年に一度、ゴルフツアで会う東京の知人だ。出発する前、あの風景は凄いよと、絶賛していた当人。熟睡中か、声がしない。水田の中の一軒家だ。庄川が流れる砺波平野、碁石を散りばめたように7千戸もあるとか。

漢字で<散居村>と書いて、さんきょそん-と読み、樹林は座敷林と言い、カイニョと呼ぶらしい。散居村?、初めて聞いて、初めて知った。冬は雪で寒く、夏は暑く、一年を通じて西風が吹き、この地域では屋敷林が欠かせない。車窓からデジカメ、何度も挑む。見える樹林、真っすぐ伸びるだ。それでか、シャッターチャンス、すぐ過ぎてしまう。散居村は島根、静岡にもだが、砺波とうなっているのか最大だそうだ。ああ、しんど。?

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2010年7月20日 (火)

音声ガイドで龍馬伝展見る

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 見てから聴くか、聴いてから見るか…。大入りの展覧会は、音声ガイドで聴いてから背伸び鑑賞が似合う。東京展から京都文博へ巡回したHNK大河ドラマの「龍馬伝」である。閉幕の2日前、岩崎弥太郎演じる香川照之が語る音声ガイドを耳につけて、見て回った。

 会場入り口、京文博ではそうはない最後尾並びの札が出ていた。EVで4階会場へ上がるまでにバイトさんは4人。さすがNHKの大河展、人波は大河の流れの如く?だ。会場でも案内がある。最初から見ず、真ん中の透いている所から、と。入り口緩和策だ。4番・中岡慎太郎の裃、6番・佐久間象山扁額、12番・龍馬の紋服…音声ガイドで重点鑑賞だ。

 香川さん、15、16番で弥太郎がつくった三菱マークの鬼板、鬼瓦のことを話す。TVと同じ弥太郎の声色だ。音声ガイドならではだ。龍馬へのメッセージコーナーは「お龍のように龍馬の奥さんに」と。会場は若い女性が多い。龍馬33歳で惨殺の近江屋再現は3階だ。番外88番の音声ガイドはポスター写真の解説。~長崎で32歳の時の撮影、足はブーツ、手は懐、眼は世界へ~と。~龍馬、龍馬、龍馬~。音声効果、今も耳に龍馬!。

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2010年7月19日 (月)

鯖か鰻か、どちらにしよう?

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 何事も組み合わせの妙…である。温泉ゴルフパックで福井県あわら市の越前カントリークラブへ行った。早朝6時出発、知人の車で北陸自動車道の金津ICで降りて、着いて即ラウンドだ。温泉旅館とゴルフ場をパックで選んで、昼食ランチもまた、チョイスである。

 鯖寿司、鰻のまぶし丼、石焼ビビンバから一つと、おろし蕎麦、ジャージャーうどん、ジュンサイと若竹の吸い物の中から一つという。どう組み合わせても1260円、お好みでどうぞ!という。パートナー4人、写真入りメニューみて、それぞれに考える。福井と言えば、おろし蕎麦。これは外せない。もう一つ、鰻丼か、若狭の鯖か、意見は分かれた。

 釣り好きのSTさん(6?)が言う。~夏の鯖は脂の乗りが弱い。卵を持っているからねえ~と。最初は鯖と決めていたが、その話で、この間朽木で買った鯖寿司を思い出し、鰻に変更した。店の女性によると、組み合わせは鰻とおろしが一番という。1人、鯖にこだわったSTさんの鯖寿司が出て来た。思った以上に身が太い。またSTさんが言う。~ノルウエー産の鯖、結構、脂乗りはいいよ~と。組み合わせ判断、妙と言えば妙である。?

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2010年7月18日 (日)

西木屋町のシンガーソンガー

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 あの夜、シンガーソンガーは歌った。まるで観客は意識していない。一人の世界、何曲も歌い続けた。聴かれたいのか、そうでないのか、よくわからない。ポップスかなあ。歌、うまいのかなあ。通りがかり、何となく、ウオッチしたくなった。足を止め暫く観察した。

 四条の先斗町から東へ、西木屋町の阪急電車の降り口だ。福井から知人が来て、会食帰りだった。時刻は夜の9時半ごろだ。帽子、後ろ向きにかぶっている。男前?う~ん。そう若くはない。椅子に腰かけて、大きなギター抱えて歌っている。何処から電源とったのか、マイクがある。口にはハーモニカ。両手が使えないので首からひもでぶら下げている。

 弾いて、歌って、吹いて…、眼を閉じて歌っている。自分の歌に酔っている。高瀬川に架かる橋の所で見た。距離はわずか3、4㍍だ。足を止める人はいない。何曲目だったろうか。青いシャツの子どもが駆けて来て、ギターケースにお金を入れた=写真=。なんぼかな?と気になって、覗きに行ったら10円玉が2つしか入っていない。気持ちが大事だ。百円玉2つ入れた。NHK紅白に出たコブクロも220円が始まりだったかもしれない。?

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2010年7月17日 (土)

もう走らない雪かき車

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~今はもう走らない。雪の中、もう走らない~。JR…?、いや違う。あの当時は国鉄なのだ。東海道線の米原-大垣間、線路除雪で活躍した雪かき車だ。新幹線が停まるJR米原駅西口から琵琶湖側へ徒歩5分、米原市役所近くの空き地に今も車両が展示してある。

 鉄の塊のような車両だ。上に二つの眼と正面に羽根のシャベルがあり、オレンジの線入りだ。見ようによっては、鉄人28号みたいだ。東の道路側に<雪かき車「キ555」号の経歴>の説明板がある。~昭和18年生まれで、引退まで39年間、東海道線中で最も雪がよく積もった米原-大垣間をラッセルし…~と書いてある。雪降る冬、頑張ったのだ。

 進行方向の右側ドア横に「名」の字がある。何の名か、調べると名古屋鉄道管理局所属を意味する名だった。ちょっと洒落たくなった。なあ~んだ。決まったかな。「キ555号」のキは、雪かきのキ?でなくて、車両分類記号のキだった。そう奇異ではない?。昭和38年1月のサンパチ豪雪は気象史上に記録をとどめる。あのおり、関が原を越え、雪をかき分け走り抜いた。展示場で走らず20年以上、今や懐旧の♪~雪やコンコン~♪である。

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2010年7月16日 (金)

湖西線、ゆっくりしいや!

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 急ぐことはない。先頭車両の一番前に座った。JR湖西線京都行き普通電車、安曇川駅から乗った。高架線、進行方向左側、ずっと琵琶湖が見える。秋田から青森へ行くJR五能線は日本海を見てゴットン、ゴットンだ。清水寺の大西管長の弁。ゆっくりしいや! だ。

 湖西線は湖岸、五能線は海岸の傍を走る。五能線に一人で乗ったのはシドニー五輪開催中だった。もう10年経つ。千畳敷、艫作(へなし)驫木(とどろき)…妙な駅名思いだす。湖西線も和邇、蓬莱、今乗った安曇川…、渡来文化を感じる。どこかよく似ている。車窓に見える田んぼ、稲の生育が進んでいる。右も左も緑々している。その先、青い湖だ。

近江高島駅前は観光誘致のガリバー像、でっかいからガリバー?。北小松駅から湖の中は沖島だ。近江舞子は白砂青松だ。反対側の席に男性が座った。車窓に西日が眩しいのにスヤスヤ、そうや、人生ゆっくりや。小野駅から琵琶湖大橋だ。手前に回らない観覧車イーゴス。後ろから読んでそれでも凄~い?。堅田駅で待ち合わせの特急サンダーバードが来て停まった。客降りず乗らず?何で停まったの?。大津京から山科へ、ゆっくりやった。

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2010年7月15日 (木)

朽木の鯖寿司、情報集めて

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 鯖寿司、行く前から何処で買おう…と思っていた。町の中を鯖街道が通る滋賀の朽木だ。若狭から8里32キ㌔、京都へ10里40㌔だ。日曜なら道の駅周辺で朝市があるが、前日の土曜である。情報集めて、どうサバイバルするか?、意外と早く、的確に集まった。

最初の情報はJR湖西線安曇川駅の改札前ベンチだった。江若バスで朽木へ戻るおばあちゃんが~朽木支所の近くにスーパー・ダイキンがある。そこのが、私の口に合う~と言う。もう一つは朽木の公民館で、講演した地元の石田敏さん(6?)である。講演前の雑談中に聞くと~安くてうまいのは、ダイキンかなあ~と。おばあちゃんの意見と符合する。

石田さんもお土産に使うと言うほどだから、これで決まった。講演と現地ウオーク帰り、同僚の車で行った。店の前、鯖寿司の木札が出ている。いそいそと店内へ入った。石田さん、遅いと売り切れる-と心配していたが、あった。1本1260円、焼き鯖980円だ。ラップ包みの手作り、1本10切れ…確かに安い。レジで何処の鯖か?一日何本か?と聞く。若狭か九州、本数は5本、100本…色々と。地元推奨の安い鯖、サバけた鯖だった。?

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2010年7月14日 (水)

ビワマス魚拓と朽木盆

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 潜って、ひっかけたと言う。体長58㌢のビワマス。平成19年8月4日で、朽木の安曇川・高岩橋の下流で捕獲したという。そうは獲れない大きさという。3年前の夏…である。書斎で額入りの魚拓になっている。額の表示は(♀)メスを入れなくても雌…なのだ。?

朽木は福井から京都へ鯖街道が通る道だ。捕獲したのは、地元の中学英語教師だった石田敏さん(6?)である。朽木の中心部、市場の自宅から潜りに出かけ、水深3㍍ほどのところで、仕留めたという。近江歴史回廊大学・戦国の道講座の講演で、地元の歴史に詳しい石田さんが公民館で講師を努めたあと、40人の聴講生を2回に分け自宅に招いた。

江戸時代に流行った朽木盆が散逸しており、少しずつ買い戻し、もう100枚近く集めたという。芭蕉に<盃の 下ゆく菊や 朽木盆>の句がある。書斎の中、菊の16花弁の盆の数々、思わずぼんやり…?だ。石田さん、朽木にいた木地師のこと、参勤交代の献上品だったことなど話す。朽木盆のことなら、ぼんぼん?…とだ。盆の説明終わって、魚拓になったビワマス?聞いた。<煮て食べた、うまかった>…と。また夏、お盆…が近づく。

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2010年7月13日 (火)

おばあちゃんの駅前バス待ち会議

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 駅前のバス待ち会議とでも言うのだろうか。JR湖西線安曇川駅の改札を出た所にあるベンチだ。おばあさん3人、会話が弾んでいる。ベンチの後ろは安曇川町文化協会の掲示版だ。短冊書きの冠句、短歌、俳句が出ている。作品を見に行き、ついつい聞き耳立てた。

 掲示の作品は10点だ。<無用心 老いに過信は 怪我のもと><小休止 晩節の歩みに 置く安堵>…、左端のおばあさんが言う。~ほれ、あそこの××さん、あんなに若いのに××の養護に通ったはる。もう認知症やて~、真ん中のおばあさんが返す。~何時もよう散歩したはった。歩くの、ええんと違うかい~。我が身も思いつつ、シリアスな話だ。

 掲示板の下段は短歌だ。<難聴を告げて パン屋のレジの前 アイシャドウの娘は 笑顔絶やさず>…、右端のおばあさん、もの静かだ。つい会話の仲間に入った。何処へ行くんですか?電車待ちかと思ったら朽木へ戻る江若バス待ちと言う。朝早く湖西線で高島の町へ出て、一人は眼医者さん、一人は花屋さんへ行っての帰りとか。<休耕の 田に泥鰌 田螺らの いなくなり 米あまる日の いつまで続くや>…作品と会話、世相反映なり。

   朽木のおばあちゃん、写真撮りました。断らずにすみません。

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2010年7月12日 (月)

山頭火でつけ麺とねぎめし

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どうもいかん!若くはないのに…だ。カウンター席の左斜めの若い二人が<ねぎめし>250円を追加した。復刻版という

<元味つけ麺>890円は最初に頼んである。先に入っていた彼らと一緒だ。<ねぎめし>の追加?、どうしよう?、間が空いて、頼んでしまった。

 三条京阪南東の「らーめん山頭火」である。皇居遥拝の高山彦九郎像のすぐ隣だ。昼過ぎの葬儀帰り、大津の職場へ戻るおり、久々に入った。座ったカウンターから貼り紙見ると、赤文字で~毎月三十日は山頭火の日、特別企画を用意している~と。三と十日で<さんとうか>の洒落だ。日経に七月三日は七味の日と…。時代は語呂合わせ流行りなのだ。

昼も大方、午後2時近く、お腹の方も、ごろごろ…してきて、つけ麺が出て来た。麺はらーめんの1.5倍あるという。おつゆは葱、半熟玉子、豚の角煮だ。続いて、追加のねぎめしだ。こねぎ、かいわれ、あげ、おかか…ご飯が見えない。斜め向こうの若者は20歳代だろう。ねぎめしのお茶碗、もう空だ。お腹は一時、ゴロゴロだったのに、つけ麺にねぎめしが追いつかない。最初に写真は撮ってある。出来ごころの注文、ああしんど!。

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2010年7月11日 (日)

岡山全日空ホテルの20階レストラン

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 あれだけ、よくもまあ、あれもこれ聞いたものだ。だから、おじさんは…と嫌われていたかもしれない。でも…、滅多に行かない高級レストラン…、折角のことである。多少、旅の恥は…の気持ちが根っこにあったかもしれない。聞いて、聞いて、また聞いてみた。

 ところは岡山全日空ホテル20階である。和食、地元食材、パノラマ景観の宣伝文字に心ひかれ、ホテル1階EVから一気に上がった。店名は<和食ダイニングレストラン-厨・洊>である。さんずいへんに存と書いて、<せん>と読む。器から水が溢れる意味で、沢山お客があるように-と命名して、この8月で5年になるという。最初に聞いた答えだ。

JR岡山駅から徒歩1分、ゆったり60席だ。最初は景観の見えない席への案内だったが、頼んで窓側へ移った。あの山は?方向は?と聞くと<北東で京山>と。会席メニューは曲水15000円、杜若8200円…、腰が引けて1品料理のうなぎの櫃蝮2300円と白ワインにした。女店員さんとのやりとり、3度から4度…、ここの櫃蝮はお茶漬けなしと聞いた頃には店員さんから<京都は蒸し暑いですね>と。双方向の会話、良かったあ。

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2010年7月10日 (土)

ゴルフ場のいけない池

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届くかな、どうかなあ…。ボールは古いのにしておこうか。いや、いや、弱気はいけない。池越えのショートホールだ。距離は135yd、ピンの位置は左端。風向きはどうだろう。追い風か、向かい風か。さあ、クラブは何番にしよう。少し、大きめがいいかなあ。

インコースの10番ホールだ。ゴルフ場は岡山県赤磐市の赤坂レークサイドCCである。池がティグランドの真下からグリーンまで続いている。レークコース一番の大きな池だ。大那須池というらしい。ゴルフ場に聞くと、インとはいえ、スタートホールでこれだけの池越えを持つゴルフ場はなく、名物ホール-という。3組のコンペ、インは昼からだった。

 朝にインだと、7割が池入りするという。昼からも池をいけないと意識しすぎると、半分近くは…という。ティグランドの右側、~池の場合、前方、特設ティより3打で…~と、目立つ表示だ。余計、意識過剰になる。我が3組コンペ、結果は11人中4人が池入りだった。上々の成績だ。ゴルフ場職員さん~開場から30年余、池は落ちたボールが底にたまり年々、水かさが増しています~と。嘘のようなホントのような。いけずな池ではある。?

   我が2組目は全員池に落ちず、高松のFHさん(69)はニアピンバーディ。あっ晴れなり。記念の池入りは1組・宮崎のHさん、高知にNさん、京都のTさん、3組・広島のKさん。

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2010年7月 9日 (金)

滋賀近美の中庭彫刻フラミンゴ

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 どこからどう鑑賞したら、いいのだろう。滋賀県近代美術館中庭にある野外彫刻である。高さ3㍍以上、鮮やかな朱色だ。米国の彫刻家、アレキサンダー・コールダ-の制作で、解説によると、フラミンゴの一瞬の動作を単純化し、大きく堅固に表現している…という。

 滋賀で30来、発刊が続く季刊誌「湖国と文化」の夏号の表紙になっている。朱色の彫刻は鉄づくり。写真は後ろに大きな楠があって、緑とのコントラストが鮮やかだ。朝日新聞主催「ロシア構成主義のまなざし」展の内覧会へ行ったおり、初めて中庭へ入り、季刊誌を思い出し、デジカメ構えた。フラミンゴが前屈みになって頭を下げている所だろうか。

 彫刻の前と横、後ろにも回って、何枚か撮った。離れて良し、近づいて良し…だ。餌を啄んでいるのかもしれない。制作者は35年前にNYで亡くなっている。風で動く吊り下げ彫刻<モビール>と大地に根を下ろす彫刻<スタビル>で、世界的に有名な彫刻家という。シカゴの街中には足元を車が走り抜ける高さ15㍍の同じフラミンゴがいるという。開館から26年、購入額は6千万円とか。知らぬこととはいえ、スタビル、スタビル…。?

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2010年7月 8日 (木)

和洋折衷のパスタ・バイキング

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 そうそう、食べよ、飲めよ…と言われても、である。時間の制限もないという。フォレオ大津一里山の東山パスタ。冷たいパスタ、あったかパスタ、カレーライスにサラダにコロッケにスープに…惣菜にアイスもある。和洋折衷のバイキング、大人980円という。

JR瀬田駅から滋賀近代美術館へ行くおり、昔はヤンマー研究所だったフォレオ前で途中下車した。イオン草津に先立って、開店した時に行って以来だ。フォレオの意味、どうだったか、もう忘れてしまったが、昼どきであり、フードコートを歩いて、どんなんかな?と入った。前金ではない。座で待つと、請求書とフリ―ドリンクのコップが一つ出てきた。

無制限1本勝負の始まり。カルボナーラ、ペペロンチーノ…、洋のパスタはハハ~ンだ。明太子ソース、和風高菜…、和のパスタでフフーンだ。パスタまたパスタに加えて、菜の花おひたし、インゲンにオクラ…ウーロン茶、コンソメスープも…だ。欲出して、鶏と海老の甘煮、それにカレーライス少々である。立って座って、立って座って、行儀の悪いことだ。お腹の中、和と洋でどうなったか、アイドントノーット?私は知らないパスタ。??

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2010年7月 7日 (水)

老舗飴の店先にイッタ大豆

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 ご自由にどうぞ!という。わざわざ「大豆です」と書いて、さらに(イッテます)とカッコ内で丁寧に説明してある。飴づくり老舗、下村製菓所の玄関先だ。この春、ご主人の善三郎さんが80歳で亡くなり、3代110年続いたお店は廃業になったあの飴屋さんだ。

 小さな机が出してあり、小袋入りの大豆がゴム輪で結わえて入っていた。奥さんは2つ下の睦恵みさんで、夫婦相和す、昔ふうの甘~い飴づくりだった。お店は大津中央2丁目で、浜大津へ行くおり、店先にいた睦恵さんにお会いして、お悔やみ述べて、飴は?と聞いた時、~もう何もかもなくなりました~と。悪いこと聞いたと反省したこと思い出す。

店内の1個10円飴入り瓶、中はからっぽだった。ご自由に~の大豆、マメ入り飴に使う分だったのだろう。梅雨時、湿気てしまっては…と、処分を兼ねたお裾分けらしい。飴をしゃぶって、最後にカリッと出てくる豆だ。善三郎さん、お元気だったのに心筋梗塞で急に…だったらしい。大津の老舗を紹介した冊子に善三郎さんが飴を伸ばすところが載っている。亡くなる少し前の撮影だったとか。飴づくり一筋の人生、ご冥福をお祈りしたい。

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2010年7月 6日 (火)

美山の写真ーお幾つかな

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お幾つぐらいだろう?。多分、そこそこか、と思うけど、女性の年齢を聞くのは失礼なことだ。ギャラリー西利3階で、写真展開催の佐々木節子さんだ。埼玉県川越市在住で、京都に里帰り中だった。「里山に魅せられて-京都・美山の風土と四季」という展覧会だ。

建仁寺の塔頭、両足院で特別公開の半夏生を見に行ったおり、知人夫妻に会って、奥さんから妹の主人の妹さんが、個展をやっていると聞いての鑑賞だった。あとから知人夫妻も来て、紹介してもらった。田植え、蛍の乱舞、ポスト…、京都に戻る度、4WDで美山に出かけ、撮り続けたという写真が40点並んでいた。二科展の受賞歴…かなりの腕前だ。

 ひととおり見て、佐々木さんに声を掛けた。どれが一番、お気に入りですか?。答えがすぐ返ってきて、残雪の茅葺き写真だった。題は春の兆し。~白い蒸気がもやっと出ているでしょ!おうちの中で煮炊きした温かさが茅葺きの屋根に伝わっているんです~と言う。会場で写真集を買った。経歴を読むと、京都の古書店の一人娘さん、小江戸の川越へ嫁ぎ、子離れして塾指導23年、写真歴は20年と…、さてさて、お幾つだろう?。お元気だ。

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2010年7月 5日 (月)

研修道場の悟りの言葉

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つくづく、言葉は…深いと思う。地下鉄蹴上で乗り降りするおり、南禅寺の塔頭、金地院の前を通る。家康の知恵袋、以心崇伝のお寺だ。方丈、茶室は重文、庭園は特別名勝である。臨済宗なので、研修道場があり、玄関脇に悟りを開く言葉が額入りで示してある。

 上の写真2枚は6月の言葉だ。玄関右側は~晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 元の姿は 変わらざりけり -山岡鉄舟居士~と、道場主の筆か、手馴れた書きぶりだ。鉄舟は、江戸城無血開城の幕臣、剣術家、書家である。書は生涯で100万枚も…という。しょうかな?。富士の書は、ただ自分のままに生きて行く大事さ、平常心を言っている。

 もう一つは<日々是好日>だ。平仮名で<にちにち これ こうじつ>と読み方のルビもある。禅問答を並べた碧巌録(へきがんろく)の第6章の言葉だ。<日々是好日>に至る問答がポイントのようだ。唐代の雲門禅師が門弟に~今日までのことはいい。今日これからの言葉を示しなさい~と問う。答えがないので、雲門禅師が代わって<日々是好日>と。意味はいつも今が一番いい日だ…と。言葉は海よりも深~い。だから辞書も大言海?。

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2010年7月 4日 (日)

鰻2度 せいろ蒸しとう巻

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052 JR京都伊勢丹へ行くと、つい地下2階の週替わりの食彩コーナーへ足が動く。好物は鯖寿司に穴子にうなぎで、それがまたよく出ている。家庭にはない職人の味、だから余計に行く。直近はうなぎだ。博多のせいろ蒸しと大阪のう巻で、2度続けて、うまかった。?

 せいろ蒸しのうなぎは、九州産にこだわって、備長炭で焼いていた。鹿児島・大隅、宮崎・佐土原の表示がある。博多からどうはかって来たか?値段は特上2205円、並1890円、小1575円だ。お店は筑前博多の錦亭。蒲焼は2尾3570円、お買い得という。せいろ蒸しの小…と小声で買い、♪~鰻、鰻~♪で、何時も通り10階で一人食べた。

 せいろ蒸しから1週間後は、う巻弁当だった。大阪中央卸売市場で昭和53年から店を開いている遠野商店の出店だ。う巻の玉子の大きいこと、大きいこと。巻かれた鰻も、満足そうだ。鰻二切れ、赤い生姜、山椒…、1050円の値札だ。この間のように躊躇することはない。大きな声で、これ!と頼んだ。愛知県三河でとれた鰻を炭火で焼いているという。土曜の夕である。♪~鰻、鰻~♪で、どこで食べるか、時には…で、帰って食べた。

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2010年7月 3日 (土)

青もみじ、紅葉レスの楓

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 通勤の京阪バス、終点の山科へ着く頃、決まって~新緑まぶしい青もみじ、京の定期観光バスでお楽しみ下さい~というテープが流れる。春過ぎ、初夏になり、梅雨入りしても、続いている。月火水木金…毎日、聴きなれたせいか「青もみじ」が頭に沁み込んでいる。

休日、デジカメ提げて、外出すると、青もみじが気になる。連休の頃から、晴れの日も雨の日も、随分撮った。日別に取り込んであるパソコンの写真データ開けて、点検して見た。南禅寺の天授院、黒谷さん、相国寺境内、伏見深草の石峰寺…この間はアジサイ撮影兼ねて、植物園の楓の森でも撮った。緑のグラデーション、青もみじ…どれも写真になる。

ベスト1となると、左上にアップした天授院だろうか。GW3日、春の非公開寺院の特別公開で撮った写真だ。滝と青もみじが初夏の太陽に輝く。もう一枚、選択に悩んだ末、右の植物園だ。初夏から随分経つ6月19日夕の撮影なのに初々しい緑が覆い尽くしている。地下鉄蹴上駅で京都定期観光バスの青もみじ巡りのポスターを見た。秋の紅葉に対し、夏の青もみじだ。広辞苑を引くと<まだ紅葉していない楓>。解説、どこか、まだ青い。?

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2010年7月 2日 (金)

福沢諭吉の車内吊りにぼやく

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 席からずっと見上げて、降りるまで驚き続けた。学問のす々め、福沢諭吉さんの肖像をデザインした車内吊りだ。日本を近代国家に導いた万円札と同じお顔、忘れることはない。赤、青、緑、黄色…どきつく厚い唇がベタベタと付いている。顔どころか、着物にまでだ。

反対側は赤地に白抜きで「行きち。」と出ている。諭吉=行きち?と捻ってあるらしいが、よくわからない。右は<LOVING NU>、左は<SummerBargain>だ。何をどこで売るか、謎解きみたいで、行きちかねる。JRで京都へ行くおり、山科で席が空いて、座って気づいた。斜め上撮影、電車が揺れると、さすがに手ぶれ防止でもボケる。

何度も撮り直していたら前の男性客が振り返った。何?と思ったのだろう。電車は大津から10分、京都駅のホームへ入った。前のお客さん、早めに立って、正面から車内吊り眺めている。スピーチを「演舌」でなく「演説」と訳した諭吉は~演説は我思うところ人に伝うるの法なり~と言う。このポスター、どう諭すだろう。ぼやき漫才の人生幸朗さん、どうぼやくかな。~どこに行きちや。馬鹿にすんなあ!~あの世から聞こえてきそうだ。

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2010年7月 1日 (木)

イオンのヘラジカを撮る

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 いやあ、でっかい。ぐるっと回った。やっぱり、大きい。何という動物か、前へ回って表示を見ると「ヘラジカ」だそうだ。アラスカ、カナダ、ノルウエーに分布、森林地帯に住むという。米国では「ムース-Moose」、欧州で「エルク-Elk」と言うらしい。

 イオンモール京都「かえで館」の3階にいる。スパースポーツ「ゼビオ」の入り口に展示してある。滋賀県草津のイオンモールにもいるそうだ。ヘラジカ兼ねてムース。梅雨空で蒸~す日、じかに写真撮った。いっぺんに洒落2つ、解ってもらえたかなあ。乱発気味で、マンネリとの声もこの間の宴席で、じかに聞き、反省はしていても…ついつい、出る。

 ヘラジカの体長2.5㍍-3㍍、体重825㌔はという。剥製か、模造か、表示はないけど、実物大のようだ。角はでっかく、左右に開くと2㍍か。体の毛は灰色だ。注意書きは、触るのも、乗るのもダメ。店の客寄せ用かと思ったら、ベンチもあり、憩いの空間に。ヘラジカ、どう大きく撮れるか、アングルを探しながら、しかの眼をしかと見たら疲れからか、ヘラジカっと?していた。かくかくしかしか、平凡な洒落乱発、しかと反省で~す!?

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