方広寺の除夜の鐘
寒いな、寒いな-足踏み待ちで、住職さんが出てきた。待って50分、いよいよだ。大鐘への読経は鐘がチンチン鳴って短く終わった。住職が撞木の白い綱をぶら下がるように持った。クルッと後ろ向き、反動つけて、ついた。グオォ~ン…、108の最初の1だ。?
方広寺の除夜の鐘である。さすが住職、いい音色だ。かなりのお年、小さな身体…反動つけるあたり、巧者である。鐘は知恩院、東大寺と並ぶ日本三大名鐘の一つ、重文だ。鐘銘文字「国家安康」で、大坂の陣を起こした歴史の鐘でもある。山科の自宅から大晦日ウオークで行った。東山トンネル越え、京女学園のある馬町を通り、黙々と歩いて40分だった。
鐘つきは予約なしの先着順だ。午後11時に到着、鐘楼の回り、もうぐるっと人の列だった。住職の第1打から10打目あたりで年が明けた。列の中で~おめでとう~。何打目だろう、順番が来た。重さ82.7㌧、高さ4.2㍍の大鐘である。3人から5人が綱を持ってつく。つき方次第で、音色はゴンやらガア~ンやらだ。知らぬ若者4人の中、打ち合わせ無し。音はグオォーン~と鳴った。◎だ。去年の煩悩去り、雪が舞って、また煩悩の始まり…だ。
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コメント
正月らしいレイアウトと飾りつけ。いいですね。
寒い夜、40分も歩いて大晦日の鐘をつきに行く。そのファイトに拍手と敬服。きっといい年になるだろう。
投稿: 朝月 | 2010年1月 1日 (金) 12時21分