キクとイサム、初の舞台共演
映画「キクとイサム」上映から51年たった。独立プロ・大東映画の第1回制作作品で、今井正さんが監督、その年の映画賞を総なめにした。主演はキクの高橋エミさん、イサムの奥の山ジョージさん。大きくなった姉弟、久々に会って、二人で初めて舞台に立った。
滋賀の県立ホール・創造館だ。大東映画を興した角正太郎さんのふるさと・草津市にある。ジョージ君はあの映画の縁で、滋賀に来て、中学・高校を卒業、60歳を越えた今も新聞配達をして暮らす。歌手になった姉役のエミさんが「トークと歌」の舞台に上がった。持ち歌3、4曲終えた頃だろうか、左手の舞台の袖から花束を持ったジョージ君が出てきた。
映画では12歳と9歳の姉弟も、実際は1つ違い。子役でもどっしりのエミさん、今も堂々としている。声はドスがきき、演歌の無法松の一生は迫力十分だ。ジョージ君、背がすらり。見上げるエミさん「大きくなったねえ」と。福島県ロケのこと、おばあちゃんの北林谷栄さんのこと…、思い出話に花が咲く。苦労も…とエミさんが言うと、ジョージさん、ロケは遠足気分…と笑ってかわす。偏見と差別の時は流れて、会場拍手に温もり思う。
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