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2010年1月28日 (木)

長谷川一男名作シリーズ健在なり

115 119  雪之丞変化、沓掛時次郎、残菊物語…3枚の絵看板が並び、長谷川一男名作シリーズだという。真栄鶏卵「松本」の調理場への入り口に飾ってある。京都中央市場の近く出汁巻きのお店だ。長谷川一男の看板のことが聞きたくて、2年ぶりに御主人に会いに行った。

 前もそうだったが、足が不自由でストーブの所で話を聞いた。大阪出身、満蒙開拓団を経験、一人で店を起こした松本常一さん、今年で86歳だ。少し話し出したら、こちらの顔を思い出して、能弁になってきた。~長谷川一男が大好きでねえ。30年前にこの店を始めたおり、看板屋さんに映画のネガを渡して、特別注文で描いてもらってね。1枚10万円で30万だった~。

 えっ、1枚10万、そんなに!と驚くと、~開店でチンドン屋さん呼んでもそれぐらいの値段はした。消えるより残るもんと思ってね~と長谷川一男にしたと話す。値段?嫁はんに2万円と言うてある。これ内緒やでえ…と。店を切り回す奥さんが横を通っていても平気で内緒や!と言うので、もう時効なのかもしれない。競演の女優は淡島千景?と聞くと、そうやという。南座の看板を描いていた絵師さんの作品だ。お宝看板、松本さんの思い出とともに…である。

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