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2009年12月

2009年12月31日 (木)

神戸の花時計は葉ボタン寅

058 061  年の瀬、毎年のように神戸市役所北側の花時計を見に行く。今頃は何時も来年の干支のデザインだ。3年前はネズミ、去年は牛を見て、今年で3年連続である。何時も通り、JR灘駅近くの叔母宅を訪ねた帰り、来年の干支は寅なので、どうなっとらあ?と行った。

 JR三ノ宮駅を降りて、フラワーロードを西へ500㍍だ。もう全国各地で250か所もあるという花時計の草分け、昭和32年に出来た日本最初の花時計である。そごう百貨店近くの地下鉄海岸線の駅名は、三ノ宮花時計前駅である。神戸の誇りなのだ。花の文字盤は年に5、6回植え替え。駅から徒歩5分、寅はどうか?ちゃんとなっとらあ…だった。

 去年もその前も、そうだったが、文字盤の花は葉ボタンだ。赤と白の2色を使って干支を図案化してある。花時計の直径は6㍍、高さ2.25㍍、傾斜角度は15度という。震災で中の機械が止まったが、すぐ修復して、今まで通り、動いている。どんな寅かなーと真ん前に立ったが、かえって見ずらい。全体を見るには俯瞰が一番だ。ずずっと後ろに下がり、ベンチに立って写真を撮った。漫画のような、ハハハハハハ~の葉ボタン寅だった。?

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2009年12月30日 (水)

神戸市市役所1号館、海も山も見える

064 080  見えた、見えた!海が見えた、山が見えた。三ノ宮の神戸市市役所1号館は25階が議会棟、24階は展望ロビーだ。高さは100㍍、ポートタワーより8㍍低いが、こちらは無料である。高層階行きEVに乗って、降りると、すぐ神戸港の展望がパアッと広がる。

 目の前は長い垂れ幕の高いビルだ。~環境にやさしい、オール電化~。展望案内を見ると24番、関西電力神戸支店のビルだ。神戸新交通ポートアイランド線が海を渡って伸びている。川崎と三菱の造船所、クレーン林立だ。25番は関空、28番は和田岬…随分遠そうだ。手をかざしたが、視界不良か、しかいと見えない?。今度は廊下を回って山側だ。

 錨マークは錨山だ。隣りの山、神戸市の市章が浮かんでいる。何という山か?案内表示を見ると、そのまんまで、市章山という。それで支障がないのかと思う?。菊水山、摩耶山、六甲山…若い男女グループが窓際から指を指しあって、あの山この山だ。海派より山派が多いのかな。UCCーの展望カウンター席、ブレンド380円。な~んだの灘方面見て、一服だ。夜景展望は午後9時までという。やけに百万㌦の夜景、いつか見たくなった。?

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2009年12月29日 (火)

京都の国民文化祭は、まゆまろ君

048 016  マスコットはまゆまろという。年齢は1世紀には活動していて、推定2000歳という。男なのか女なのか、よくわからないらしいが、本人は男の子みたいと言っている。チャームポイントは黒いまん丸おめめという。好きなものはあててご覧?と自らを紹介している。

2011年10月、京都府で開催する国民文化祭のゆるキャラである。JR京都駅前のメルパルク1階へ入ると、和装のまゆまろがプロフィール付きで展示してある。国民文化祭は1986年(昭和61年)の東京大会から始まり、京都大会は今年の静岡、来年の岡山に続いて、第26回という。テーマは「心を整える~文化発心」で、今、愛称の募集中。

JR京都駅正面東側にあるメルパルク1階、ゆるきゃらのまゆまろ君?がいた。モチーフは白い糸を出すカイコの繭だ。身長はどうだろう、1㍍ぐらいか。どう見ても、どうがわからず、顔からストンと草履ばきの足だ。西陣織か、丹ちりか、京友禅か、着物は和装だ。国民文化祭は?京都大会は?1階西側コーナーに案内掲示やチラシやらが置いてある。まゆまろ君の向こうは夜の京都タワー、京都から世界へガラス越しに写真文化の発心だ。

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2009年12月28日 (月)

嵐山・法輪寺の丑寅石像

045_2 041_2  ああ、そうだったのか…と思うことがある。嵐山花灯路、点灯前に阪急嵐山駅から行った法輪寺である。階段上がった境内、本堂前に二つの石像が立っている。右側は吼える虎だ。何たってタイガース?だ。左側は牛だ。もう動かないと、どっしり座り込んでいる。

 丑年から寅年へ-である。干支の引き継ぎを思う。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥…で、御守りを売る案内所へ行った。あの牛と虎のこと書いたパンフありますか?。受付は若いお坊さん。怪訝そうにパンフ?と聞き返して、~あれは牛寅の護り本尊です~と、今更、何を?である。十二年に一度、干支交代の儀式でも…との思い、瞬時にして崩れた。

よく考えれば、大阪・通天閣ではない。お寺で干支引き継ぎなど…だ。甘い考え、休み休み…であった。牛寅の石像、阿吽(あうん)の形なのだ。狛犬や仁王さんや沖縄シーサーのように対になっている。阿吽とは仏教の呪文の一つ。阿は最初に出す音、吽は最後の音で、宇宙の始まりと終わりを表すという。ウオッと口を開けた寅は始まりの阿、口を閉じた牛は終わりの吽だ。調べて、アアそうか、ウンそうか、年の瀬に知ってエッヘンだ。

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2009年12月27日 (日)

幸せの?ふく福膳

030 025  ふぐが福なのか、福がふぐなのか…、兎に角まあ、ふくづくしの、贅沢セットだという。旬彩和食たちばなの「ふく福膳」1370円である。JR京都駅南北自由通路、新幹線改札を過ぎて、八条口の階段へ降りるあたりだ。どう、ふく福なのか、点検に入って見た。

 呼び込みの店員さん、お顔がふっくらだ。~おすすめのお膳ありますよ~と、マニュアルどおりの声をだす。着ている服が福を意識している。幸せの黄色いハンカチの黄色なのだ。ドリンク一杯無料券と飲食代金100円引き券が付く。入店前からして、既にふくづくしである。JRフーズ直営店で、この8月にリニューアル、ふく福を全国展開中という。

 入り口側、4人掛けの禁煙席へ。席数は76席、ゆったりしている。幸せの?ふく福膳が出てきた。何時もどおり、写真撮影だ。座って一枚、立ち上がって一枚。てっちりうどん、ふぐの唐揚げ、かやくご飯…なかなか豪華だ。無料ドリンクのビール選択、当然?エビスだ。てっちり、白菜、人参にまじり、ふぐ身がたくさんだ。かやくご飯にもしっかりだ。唐揚げのふぐは3個。これになぜか、舞茸の天ぷら。福々しさにまいったけ!かな。?

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2009年12月26日 (土)

嵐山花灯路の写真はこの2枚

123 164  撮りも撮ったり200枚だ。嵐山花灯路のデジカメ写真である。行程は阪急嵐山駅降りて、法輪寺から渡月橋、竹林を経て、嵐電四条大宮までだ。うどんにコロッケ、甘酒の飲食込みで時間にして3時間半、携帯測定1万5千歩、10㌔で撮った写真の数々である。

 冬の夜、パソコン画面に移しかえ、保存と消去を選択する。写せばいいというものではないが、何しろ、デジカメだ。フィルム代はいらない。リチウム電池とSDカードあれば、まあ幾らでも…だ。お気に入り、どれかなあ。二枚限定で選ぶとすれば、どれとどれかなあ。撮るセンス、選ぶセンス…夏でもないのにセンスが要る。久々、決まった!かも。?

 大河内山荘…ライトアップの庭園は感嘆の連続だ。あの丹下左膳の俳優大河内伝次郎が30年の歳月で作り上げた山荘。まさにオヨヨ、オヨヨだ。常寂光寺と二尊院の階段の灯り、幽玄なり。拝観料500円、400円、500円もこの際である。落柿舎の塀越し、鈴なり赤い柿も、一句を誘う。~柿食えば…~、違ったかな。悩んで選んだのは上の2枚だ。不思議な光を放つ竹林、赤い実が冴える万両。これ、200枚中の2枚、どうかなあ。

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2009年12月25日 (金)

いま、語りかけたい言葉たちーは何?

056 048  人それぞれに言葉がある。日本画家の石本正さんは無、仏師の江里康彗さんは還、ロボットクリエーターの高橋智隆さんは創…だ。京都中信が展開中のシリーズ広告「いま、語りかけたい言葉たち」である。各界の人々が選ぶ我が言葉、どんな漢字か、感じて見た。

何時の夕方だったか、財布に現金なく京都中信で言葉たちに出会った。四条御幸町の四条支店ATMコーナーの展示ポスター。無を選んだ石本画伯は~心を「無」にして対象物と対峙する瞬間、心は自由になる。絵は心で描く~と述べている。仏師の江里さんは、仏像の起源へ立ち還り、仏教の原点を見つめ、今の願いを形にしたいので「還」だと言う。

現金引き出して、言葉たちの写真を撮った。「無」から「還」へ行って、ロボットの高橋さんの「創」へ。何でか?ロボットと暮らす未来の創造の「創」という。そうか!と思う。この広告シリーズ、石本さんで10回目という。これまで、どんな言葉がチョイスされたか、ちょいと調べた。夢、美、凛、信、淘、気、奏…だった。さて我が言葉は何か?で「何」。

夢―後藤典生(高台寺執事) 美-池坊由紀(華道池坊次期家元) 凛-堀木エリ子(和紙作家) 信-高橋拓児(京料理木乃婦三代目若主人) 淘-若林広幸(建築家) 気-杉本節子(料理研究家) 奏-内田奈織(ハープ奏者)

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2009年12月24日 (木)

嵐電に出た妖怪川柳

211 214  出た、出た、車内吊りに出たぁ~。嵐電がこの夏、募集した妖怪川柳の入選作だ。嵐山花灯路帰り、嵐山始発四条大宮行きに乗ったら出た!。最優秀作3点、入選7点、佳作65点…、妖怪川柳の車内貸し切り掲示だ。右に左に座って見上げ、首長~く、ろくろ首だ。

嵐電は来年で開業100年である。2両編成のワンマン運転。車折、蚕ノ社、帷子辻…読めない駅を走り、夏は車内に一つ目、三つ目が出て、化け電になる。その時、応募があった第一回妖怪川柳210通の最優秀作の天。~のっぺらぼう 電車の中で 化粧する~。ピタリ、今時の女性を言い当てる。左隣りのアベックの男性が読み上げて、座布団一枚!。

最優秀作の地は、~寒い夜 マフラー代わりに ろくろ首~だ。最優秀作3点は天地人。もう一つの人は~よく冷えた 妖怪電車 出棺です~。どれもこれも青火がポッオと出て、青マルだ。車内キョロキョロ、まだまだ出ている。~ママよりも こわい妖怪 いるのかな~、~結婚後 メタボ妖怪 妻の腹~…、寒夜になんやかんやと、妖怪川柳読むうち終点の大宮駅へ。そこで一句。~見つめられ 何かようかい 聞く妖怪~ 座布団どうかな。

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2009年12月23日 (水)

嵐山ライトアップの舞台裏

093 088  見ていいのか、見せていいのか、ライトアップの舞台裏だ。今季一番、冷え込んだ夜だった。観光冬枯れ対策で始まった嵐山花灯路、厚めのジャンパーに野球帽で初めて行った。点灯は午後5時からだ。阪急嵐山降りて5分、渡月橋を渡った頃、灯りが一斉に点った。

 予備知識はなく、灯りを求めて、歩いた。渡月橋を境に名前が変わる川沿いだ。橋から北は大堰川、南は桂川だ。川の東西で行政区も変わる。右岸は西京区、歩いた左岸は右京区だ。保津川下りの舟着き場を越え、料亭嵐亭を過ぎた辺りだ。ライトが煌々と、対岸の山を照らしている。大きな電球が幾つも。何?ルクス、何?ワット、わっとする明るさだ。

 デジカメで写真を撮った。赤紫の光線が川越しに伸びている。電球の前にも回った。眩しい!目がつぶれそうだ。斜めから撮った電球、2段で30球以上だ。これが幻想の世界の演出なのだ。再び渡月橋方向へ戻った。えびす屋の人力車、背中に嵐マーク入りの半纏でガイド中だ。~風が強く、あらす、あれるが訛って嵐山に、標高は430㍍、平安時代に貴族が舟遊びして~、ライトに映える嵐山とただ聞きガイドと…、寒さ忘れて、うっとりと…。

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2009年12月22日 (火)

千葉の郷土料理、いわしの胡麻漬け

015 018  口の中、酢味がスッとだ。それがずっと…である。唇は唇で、唐辛子が効いて、これまたずっとピリピリだ。千葉県大網白里の郷土料理、いわしの胡麻漬けである。食べ出すと、舌がうま味を思い出し、すぐ唾がでて、つい一つ、また一つで、やめられないイワシだ。

 東京勤務時代、JR京葉線で大網駅まで行った。東急の季美の森ゴルフ場がある駅だ。棒振り終わって、列車待ちのおり駅構内の売店でよく買った。単身の身、冷蔵庫に入れておけば何時でも食べられた。今の職場関係、大網出身の方がいて、そんな話をした縁で、ふるさとの妹さんから届くと、お裾分けにあずかる。この間はさんまの胡麻漬けも、だ。

 大網は東京から外房線で60㌔、太平洋岸の九十九里浜海岸がある。日本一のいわしの漁場で、胡麻漬は時化が続いた時などの保存食だという。TVで食通の俳優中尾彬さんが最近か、白ご飯とあう-と紹介したそうだが、それって前々から知っていた。パッケージのイワシ、二段重ねで30尾は入っている。さんまは大きいのが3尾だ。頂戴したいわし、単身時代思いだし、朝からでも食べる。美味しいかって?そう!何度もいわしないな。??

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2009年12月21日 (月)

花灯路の嵐山うどんーおづる

199 205  何を食べるか、それにも直観ひらめきはある。初めて嵐山花灯路へ出かけたあの日だ。「嵐山うどんーおづる」という縦長の提灯が目に入った。千円札一枚検討、何処かーと思っていた。冷えた夜、ポケットでも手がかちかむ。帰りはここだ!と、行きからにそう決めた。

 

 天龍寺門前を過ぎ、落柿舎方向へ左折する手前だ。大河内山荘、常寂光寺など、人に群れて花灯路どおり、トウロリ、トウロリ…歩いて、戻って、再びの嵐山うどんだ。行く時は早かったせいか、そうでもなかったのに入店待ちの列だ。アベックら多数、人気の店なのだ。名前を書き、小声で1人と言うと、相席でもいいなら…と、すぐに入店許可が出た。

 赤いメニュー表紙、~真心こめて 茹でたておづる~と。おづるは御所ことばで、うどんをづるづる食べるからだそうだ。テーブル満席、前の席は恋仲か、うどん食べあっている。兎も角、嵐山!と注文した。京湯葉のあんかけうどんだ。かやくご飯におぼろ豆腐、しば漬け付き、豪華だ。あんかけ、どろっとして温まる。うどんはやや扁平だ。湯葉とともに雅にづるづるだ。値段?1480円、嵐山はセットだった。品重視、まあ、いいか。

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2009年12月20日 (日)

大原女之像と対面する

006 010  口はおちょぼで、鼻は低く、ほっぺはふっくらしている。京人形師、岡本庄三氏制作の大原女之像である。目は線を引いたようで、福笑いのお多福さんみたいだ。京都市地下鉄北山駅の改札を出て、すぐの所にある。植物園へ行くおり、何時もお目にかかっている。

 ついこの間、像の真ん前に立って、じっくり対面してみた。顔の大きさが身長の4分の一を占めている。現代美人の八頭身からはほど遠い。顔の幅そのままので、どう見ても4等身だ。どうかな。大理石の台を見ると「CN25周年記念 京都洛北ライオンズクラブ寄贈」と出ている。タイル壁面には、作者名と平成2年10月の制作年が記してある。

 作者の岡本さん、五条大橋にある牛若丸と弁慶像の制作者だ。あの像もそうだが、対面中の大原女も、ふっくらして、まん丸い御所人形なのだ。何束ぐらいか、藁の輪台に薪を頭に乗せている。野良着姿で草鞋。落ちるのが気になるのか、右手を頭に「黒木ぃ~買わんせぇ~、黒木ぃ~召せぇ~」と売り歩く姿だ。薪=黒木ぃ~だ。平安時代から白脚絆で花束売り白川女、鮎を売る桂女、それに大原女、八瀬女…と、京女は女々しくなかった。?

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2009年12月19日 (土)

魚カレンダーに学ぶ

009 004  文月の7月は勘八、葉月の8月は馬面剥…だ。魚のイラストと川柳付きのカレンダーである。昼に週一ペースで行く大津市菱屋町の魚料理店「摩季詩」店内だ。月が変わっても何処かに切り抜いて貼ってある。皐月5月の真蛸、水無月6月は鮎…師走12月は鮟鱇だ。

 旧暦呼称と難解な魚文字の勉強になる。文月の勘八あたりは、かんぱつ置かず、かんぱちと読めるが、長月9月の鯊、神無月10月の魳となると、何回みても難解である。洒落ている場合ではない。鯊ははぜ、魳はかますと読む。川柳には平仮名が振ってある。どんな魚か、イラスト見れば即わかる。馬面剥(はぎ)のおちょぼ口、ちょぼっと愛らしい。

 魚の川柳も一句一句、鯵はいなくても、味が出ている?。たとえば、真蛸の場合は~熱湯に 赤く真蛸の 色変わる~だ。これは分かりやすい。難解な魳はどうか。~丹念に 小骨とり出し 魳食う~。魳をどこにどう魳のか?と思ったが、まあ真面目である。鯊はどうだろう。釣りて来し 鯊を天麩羅 酒を酌む~だ。鯊が天麩羅油にはぜそうである。12月の鮟鱇は~ぷよぷよの 捌く鮟鱇 吊し切り~。どの句もギョギョ(魚魚)っとだ。?

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2009年12月18日 (金)

JR京都伊勢丹の食彩味めぐり

022  035 ちょっと癖になるかもしれない。JR京都伊勢丹、地階2階の「食彩味めぐり」である。ヌクヌクの豚重弁当を買って、京都タワーの夜景を見て食べた1ヶ月前の満足感が忘れられず、また行った。味めぐりは全国各地、週変わり出店だ。今週の弁当は?、ワクワクだ。

 JR定期は大津-京都間を購入している。職場帰り、自宅駅の山科を通過、京都駅までよく乗る。夕食探し、京都市地下鉄改札から120㍍で伊勢丹食品フロアだ。午後8時閉店30分前だった。味めぐりコーナー、ぐるっと一回りした。焼き豚、コロッケ、鶏ごぼうもだが、弁当系は2店である。福岡・錦亭の鰻せいろ蒸しと広島・仁多屋の牛めし弁当のどちらかだ。

 折り詰めの牛めし、見た目が肉肉している。値段は1350円だ。うーん、後ろポケットの財布を握って、どうしようと思った時、百円引きです!と声がかかった。拉麺小路10階の持ち込みコーナー、包み紙を開いた。米は出雲の仁多米コシヒカリで、産地直送という。牛は広島県産だ。ガラス越し、大階段下の電飾ツリーがキラリキラリ。玉子焼きと菜っ葉ほかは、ずっと牛肉だ。こんなにモオッ~と思うほど肉入りだ。牛なのにウマか!。

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2009年12月17日 (木)

陛下の「アアソウカイ!」

124 106 天皇陛下のお言葉は「アアソウカイ!」だった。即位20年、京都御所などをご訪問、初めて府立植物園を観賞されたおりだった。観覧温室で、マダカスカル原産の多肉植物「アアソウカイ」をご覧になって、ポツリと「これが、アアソウカイ」とおっしゃったという。

 植物園正面入り口近くの会館内に<09.11.19 行幸啓 86年の歴史 輝く1ページ>とあり、ご訪問記念の写真と各紙の掲載記事が貼ってある。陛下の「アアソウカイ」のくだりは朝日新聞朝刊に出ていた。お付きの人々にも思わぬお言葉。陛下の表情が緩んでいたらしく、ご一緒の美智子妃もニコッとされ、回りに笑顔が広がったという。

 お言葉の「アアソウカイ」が見たくなった。観覧温室の受付で聞くと、記事掲載以来、すっかり有名になったという。温室の観覧地図に赤ボールペンで「ここです」と印しをつけてもらった。かなり奥の奥、砂漠・サバンナ植物室の出口あたり。高さ3㍍、ひょろ長く、棘がある。妙な名前の由来は、漢字では「亜阿相界」と書き、原産地のマダガスカル島がアジアとアフリカの植物相の接点だからという。いや、なるほど「アアソウカイ!」。?

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2009年12月16日 (水)

一枚の枯れ葉よ!

 052 054 枯れ葉が一枚、枝先に垂れ下がっている。ソメイヨシノだろうか、木は幹の太い桜だ。葉っぱはみんな舞い落ちて、残った最後の一枚、やがて散り行く一枚…だ。どれだけ頑張れるのか、どこか愛しくなった。木の下に入り込み、見上げて一枚の葉にエールを送った。

昼を過ぎて、久々の府立植物園である。何時もどおり、60歳以上証明の運転免許証を見せて北山門から入った。師走2度目の日曜、もう初冬入りだ。さすがに入園者も少なく、ひょっとしてと目論んだ名残りの紅葉も散りきっていた。一枚のッと気付いたのは、宿根草園と正門との、分岐点だ。くどい様だが、本当にハッとした一枚のだった。

真下から見ると、結構、大きな葉だ。デジカメ出して、近づいてマクロで撮った。急に風が出てきた。一枚の葉はヒュルル、ヒュルル~、吹かれるままコマ見たいに回り出した。大丈夫かなあ、千切れないかな…ドキドキする。なぜか、フランスのシャンソン歌手、イブモンタンの枯れ葉を思い出した。♪~ルルルッ、ルルルッ~♪だ。その時は風止んで、葉は残った。宿根草園から戻って、見た時はもう葉は消えていた。はかない命だった。??

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2009年12月15日 (火)

洋画家・岡野靖夫さんの特選解説

026 030  聞かせる解説とは、この人のことかと思う。面白くて、どう聞いても、なるほどと思う。大津市在住の洋画家、岡野靖夫さん(75)である。滋賀近美で開催中の県展公開講座で講師を務め、鑑賞案内をした。画歴に年季が入っている。笑って、頷いて、聞き惚れた。

声が大きくて、話し出すとストップが効かないようだ。~ピカソの「絵は破壊の蓄積」という言葉が好きだ。絵かきは行ったり戻ったり、これで良いはない。90歳まで生きたピカソは5年ごとに絵が変わっている。セザンヌも岸田劉生もリンゴが腐るほど見続けて描いた。絵は基礎のデッサンが大事ということだ。基礎を飛び越して描く人が多すぎる~

展示の入選作品1点ごと、良い所、良くない所を話す。「構図はいいけどなあ」「絵のテクニックはあるけど惜しいなあ」「この絵は基礎が出来ている」などと解説して、県展の芸文祭賞の所へ来た。成安造形大の21歳の女子学生さんの作品だ。「これ、今年の断トツやねえ」とベタ褒めである。白黒でも、しっかり下塗りして、眼に光沢があり、白が生きていると話す。人形などで神秘の世界を描き、日展特選の岡野さん、解説ぶりも◎の特選だ。

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2009年12月14日 (月)

豚めしと生野菜で370円!

011 008  松屋の牛めしと豚めしが、また値下げだという。店先に幟や幕や大きなポスター出ている。JR山科駅から歩いて2分の店だ。牛の並320円、豚の並290円で、みそ汁は無料だという。すぐ近く旧三条通りの得得カレーをやめて、安さ具合を経験しに入って見た。

 丸印の(TOUCH)を触ったら自動ドアが開いた。右隅に自販機があって、千円札を入れて、考えた。牛めしの下の段は豚めしで、小盛りは270円だ。さすが豚、牛のモーどころでないトンでもない値段だ。入店は安さの体験である。思いきって生野菜100円も追加して、釣りボタン押した。ジャラジャラと硬貨が670円、これぞ安さ効果である。

 コの字型のカウンターだ。食券、テーブルに置くと、年配のおばさん店員が半分契って、~豚小盛り、生野菜~とオーダーを言う。背広ネクタイ姿でも客は客、こちらの気持ちは忖度していない。大きな声だ。最初に豚小盛りが出てきた。豚肉ペラペラ、思った以上に乗っている。生野菜、キャベツに薄切り胡瓜などたくさんだ。無料のみそ汁も出てきて、370円の揃い踏みである。立ち上がって、上から写真撮った。味量?、デフレだった。

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2009年12月13日 (日)

ホセ・デ・ラ・コリーナさんの鯉絵

 009 005 ♪~ラララ~、恋はステキ~♪だ。ギャラリーの壁いっぱい、鯉また鯉だ。金色に黒色に水色に…、縞模様に…、どの鯉も滝上りのように描いてある。眼の色はくるっと丸くて、グリーン、グリーンだ。池は澄んだブルー、波の文様とちりばめた花柄で鯉はラララだ。

 南米ペルーから来日のホセ・コリーナさん(51)の作品だ。フルネームだと、ホセ・ロンメル・デ・ラ・コリーナにもう一つ、カルボが付く。ペルーではそうなのか、コラア長いと思う。来日は大阪から滋賀へ17年目で、今は滋賀県愛荘町の雇用促進住宅で日系人の奥さんと住み、工場で働きながら架空の動物を様々に描き、個展の開催を続けている。

県庁前の滋賀会館文化サロン、2度目の開催で20日までだ。平日は仕事中なので、本人の写真が貼ってある。ジャンパー姿、目は遥かアンデスを越えて輝いている。描く絵の通りの目だ。単調な労働、疲れを癒すのに空想の動物との対話を見つけ、スケッチブックに書きとめて絵になったという。芸術歴は15年ほどだが、在日外国人向けメディアに取り上げられなど、評価が次第に高まっているという。年末の鯉展、早~く来い来い~だ。?

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2009年12月12日 (土)

枯れハスとの思わぬ出会い

007 008  思わぬ出会いだった。JR京都駅を出て、携帯が鳴った。滋賀会館の廃止問題だ。相槌を打ち聞いていたら、烏丸七条を上がった辺りで切れた。歩きながらの長い会話、東本願寺の南東かどまで来ていた。灯ろうと公衆トイレの西、沢山のハスが枯れて連なっている。

東本願寺南側の堀、白い塀沿いだ。幅は3㍍ほどだが、長さは50㍍近くある。枯れたハスはハスからハスまでずっとだ。いや、失礼!端から端までだ。日頃、洒落づいていると、勝手に訛ってしまう。枯れハス密集の景色だ。デジカメ、ハスに構えた。どうだろう、5、6百本はあるかな。咲いてもハス、枯れてもハス…、斜かいに見てもハスはハスである。??

堀に東本願寺の駒札があった。石垣にもたれかけさせ「花はす 淀姫」と出ている。そう上手な書体でないが、説明がある所をみると、ハスの名所かもしれない。「淀姫」は200種以上もあるハスの中の古代種という。大きなハスの葉は萎れて、下を向いている。破れ番傘みたいだ。それがまた行儀よく、ハスから…いや、端から端へ並んでいる。ハスにすれば、こんなハスでは…だろうが、生きたきた証だ。枯れてもハスかしくはない。○かな△かな。

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2009年12月11日 (金)

三食連続の鍋焼きうどん

008 023 季節は鍋焼きうどんの候である。あの店この店、夜、昼、夜と三食連続で、食べ続けてみた。気温がうんと下がった二十四節季の大雪、7日夜からだ。最初はJR京都駅構内のポルタにある蕎麦の「富士屋」である。職場帰り、鍋焼きある?と聞いてから入った。

蕎麦屋だったので、入り口で尋ねたが、メニューにちゃんと出ていた。ご飯付き定食で、1100円する。少しハイレベルだが、わざわざ鍋を確認して、座ってからでは後には引けない。若い女子店員さんがアツアツ、コワゴワと大そうに持ってきた。鍋焼きは具がポイントだ。海老天、衣を外すと5㌢だ。値段と相応だ。穴子、鶏肉、蒲鉾なども、だ。

翌日の8日昼は老舗「味さかえ」だ。滋賀会館前、職場から1分だ。客の注文あり、夏でも鍋焼きを出す。冬場は客の8割がナベ、ナベと、なべて言うそうだ。海老2本、豚肉と鶏肉入り…ご飯付き650円だ。味よし、具よし。夜はJR山科駅前の「千成餅食堂」だ。単品は600円。具は柚子入れると、10種あり、3店中で最高だ。椎茸、ほうれん草、葱、いた麩、鶏、葱、蒲鉾、半熟玉子、海老…、これだけ具があると、グの音も出ない。

  写真右は千成餅食堂、左は味さかえの鍋焼きうどん

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2009年12月10日 (木)

瀬田川を快速電車から撮る

004 006 上り快速電車はJR石山駅のホームを出た。さあ、すぐ瀬田川だ。座席を立ち、開閉ドアの所へ行った。時速7、80㌔ぐらいか。左の車窓、琵琶湖方面に向かって、デジカメ構えた瞬間、もう瀬田川だ。1枚、2枚…陸橋を渡り切る間、シャッターを押し続けた。

 昔ならガタン、ガタン…、今はスッと通過だ。瀬田川が見えなくなるまで、10秒ほどだろうか、あっという間だ。通過中、何枚撮れて、どう写っているか、座席に戻って確認した。わずか4枚だった。瀬田川は琵琶湖から流れ出る、ただ一つの川である。橋は近江八景の瀬田夕照で知られる唐橋はじめ、国道、名神、新幹線など、何本も架かっている。

 デジカメに写った手前の橋、アーチが二つだ。ずっと向こうは近江大橋だが、アーチ型の橋は何だろう。戻って、グーグルのネット地図で調べたら、電気、水道などライフラインの共用橋だった。去年、瀬田川を行き来する観光船・一番丸で、石山寺港まで行って、何本も橋の下をくぐったおり、船長からそう聞いたのを思い出した。地図をみると、JR琵琶湖線を挟んでアーチ橋の反対側は瀬田の橋だ。今度、撮るならあーちからだ。??

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2009年12月 9日 (水)

「鬼手佛心」の芸文祭賞

004 007 何と読む書かなあ…、漢字が4つだ。右端は鬼かな、隣は手のようだ。四文字熟語だろうか。題は「神の手」とある。題のままの書ではない。鬼、手の次の二字が難解だ。書がわからないとしょうがない。展示会場の滋賀近美で県書道協会の北川邦之理事長に聞いた。

 書は「鬼手佛心」だった。佛の人べんは、顔があって人が立っているようだという。そう聞いて、見直して、なるほど…と思う。北川理事長は、4つの字が動いているみたいで、全体の構成が素晴らしい-と褒める。滋賀県展の書部門で、今年の芸術文化祭賞を受賞した湖南市在住の猪飼宣妙さん(5?)の作品だ。猪飼さんは県展入賞歴、何と12回という。

雅号の宣妙は、よしみ-と読む。筆勢、ためらいなく、力のある筆だ。書体だけ見ていたら男性かと思う。滋賀近美であった表彰式の日、会場で話を聞いた。もう30年来の書だという。「鬼手佛心」は右足を痛め、整骨医院に行って、待合室で見つけたという。手にはメスを持つが、心は命を救う仏だという、医療でよく使う言葉だそうだ。県展へ出展する直前、大小2本の筆を持って、一気に書き上げたそうだ。しょうだったのか。?

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2009年12月 8日 (火)

極め付きのカニポスター

005 011  いま、駅構内のポスターはカニまたカニだ。通勤のJR山科、大津駅、ホームへの道筋はカニポスターが横へ横へ、並んでいる。香住か、福井か、城崎か…カニ解禁以来、毎日見て歩いていて、極め付きのカニが出た。「たしカニうまい!舞鶴かに」だ。これはうまい。

 カニもだろうが、洒落っぷりがうまい。お隣のカニの本場・香住のポスターがかすむ?。舞鶴かに地域ブランド化協議会のポスターだ。岸壁の母、海自隊、レンガ倉庫で名のある舞鶴も、かにでは遅れをとっている。巻き返しへ、ポスター下、かにに水兵帽のキャラクター「ちょきまる」も登場だ。環境に配慮した持続可能なズワイガニ漁を目指すという。

 舞鶴かにの両隣は、JR西日本のかにカニ日帰りエクスプレス。山陰、北陸、北近畿、往復JR+かに料理が売りで、自社ポスターなので幅を利かす。その隣りは福井だ。茹で上げた赤い越前がにだ。解禁から1週間、地元の新聞社OBの世話になり、あわら温泉の旅館で丸ごと頂戴した。世話役、UIさん(6?)から「一匹を自分で身を出し食べるのは、初めてでは。満足されましたか」と便りが来た。~たしカニうまかった~、はい!。

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2009年12月 7日 (月)

魅せます!堀川ごぼう

022 023  これは、これはの、堀川ごぼうだ。色は黒く、太くて、長くて、そんじょそこらの、ごぼうじゃない。賀茂なす、みず菜、九条ねぎ…と京野菜は数々あれど…である。JR京都駅2階の特設コーナー。京都市北区役所が地元栽培の京野菜を展示、その中に1本あった。

白いかぶらの隣り、野球の黒バットみたいだ。根っこは蛸の足だ。なすび色の法被を着た区役所の職員さんに売れていますか?と聞くと、~魅せます北区の京野菜~の看板を指して、魅せて、見せるだけだという。北区内のマップ付き配布パンフに野菜直売所などが出ている。壁の一角に堀川ごぼうの説明書きがある。来歴、特徴、栽培…しっかり読んだ。

来歴は秀吉が築いた聚楽第の堀跡のゴミの中だという。ごぼうの食べ残しが捨てられ、越年して大きく育ったとか。もう400年の栽培歴という。今は宅地化が進む洛北の修学院、一乗寺の一部の畑でしか栽培されていない。特徴は見たとおりだが、中心は空洞で「ス入り」だそうだ。きんぴらよし、つけ焼きよしだが、とりわけ、スを抜いて肉詰めすれば、口中ウマウマだという。もう、ごぼうを越えて、公方?そのものとか。これ、ホントの嘘?。

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2009年12月 6日 (日)

歩道橋の朝、東と西と

002 005 あの時、何となく、振り返った。国道1号を跨ぐ歩道橋の上だ。東山トンネルを出て、真南から急角度で東に向きを変える辺り。東海道新幹線が並行して走っている。大津まで11㌔、山科区上花山久保町の歩道橋だ。背後の山、思わず息を呑むばかりの全山紅葉なのだ。

山科は京都市の東部、三方を山に囲まれた小さな盆地だ。歩道橋から見た山々は、東山三十六峰の裏山だ。今、歩いて来た道の向こう、国道はラッシュの始まり。そこの山、燃えるが如く染まっている。出勤の足を止め、デジカメを出した。北東には標高220㍍、ドームの京大花山天文台だ。昭和4年設立、太陽を観測している。これぞ秋色、いい眺めだ。

毎朝の通勤、バス停へ行く道だ。国道沿いに歩き、ずっと信号のある横断歩道を渡っていたが、最近は信号のない歩道橋を上がっている。大体、午前7時20分ごろで、日の出の時間と重なり、滋賀県境の音羽山から上る朝日を見ていた。何度か、立ち止まって写真を撮った。山際から明るくなっていく瞬間だ。右の写真がその一枚である。ずっとそうだったので、後ろの山に気づかずなかった。前へ前への人生、時に振り返るのも良し…である。

   紅葉写真は12月2日7時22分、日の出写真は11月30日7時24分(写真プロバディ調べ)

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2009年12月 5日 (土)

80歳、増井金典さんの講演

023 024 ボソリボソリ、間をあけて話す。大丈夫かな?と思った頃、言葉が出てくる。それがまた、聞く側の心配をよそにジョークで出てくる。今年80歳になった国語学者、増井金典さんである。近江八幡市であった滋賀県文学祭の文芸講演会で、講師としての登場だった。

滋賀女短大名誉教授で、方言の研究で県文化功労賞を受賞している。お名前の金典、かねのりと読む。昭和天皇即位の御大典の日生まれで、父・金次郎さんが記念に自分の一字を与えて名付けたという。自分の名前に意味があることを知り、国語教師の道へ進んだという。ニコリともせず登壇、増井の姓が運があるーという自己紹介から講演は始まった。

 増井の発音は麻酔と同じだという。病歴はS字結腸に腎臓がん…など多く、その度に手術を受けて、増井が麻酔のお世話になった―と笑わす。麻酔回数は計12回に及び、手続きすれば、ギネス記録だという。教壇生活60年、これもギネスという。戦後19歳で先生になり、中学、高校、滋賀女短大を経て、最近の生涯学習センターまでずっと教えていたと。方言語彙の収集は2万語、著書多数。話を聞いて、滋賀の方言で、ほうか、ほうか!

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2009年12月 4日 (金)

徳島ラーメンは「東大」目指す

031 023 徳島ラーメン「東大」という。JR京都伊勢丹10階の拉麺小路にこの秋、登場した。なんで東大か、味はどうか、平日の夕方に行った。赤提灯にも、暖簾にも、東大だ。店員に何で?と聞くと、即、答えが返ってきた。「ラーメン界の東大を目指しているんです」と。

広島ラーメン「柿岡」に代わっての出店だ。志は大きく-で、よく見ると、店の入り口が赤門だ。お勧めは?と尋ねると、肉入りラーメン-という。自販機で並700円を買って、赤門を括った。今更ながら夢の門だ。真ん中の席に座り、店内を見渡す。右側の壁に阿波踊りの写真。席前の生卵は無料。♪~エライヤッチャ~~、ヨイヨイヨイ~♪だ。

甘辛の豚バラの肉入りラーメンが出てきた。対面のカウンター客は炒飯付きで、写真を撮っている。学生さんかなあ。隣りは大800円だ。浪人さんかなあ-東大の先入観か、勝手にそう思う。豚骨を長時間炊き込んだスープは秘伝だ。店内掲示の新聞記事によると、明石であったご当地ラーメン大賞争奪戦で優勝したという。スープも肉もこってりだ。無料の生卵とも相性はいい。麺は中細、ツルツルとすべるが如く…。あっ、これ、禁句だ。

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2009年12月 3日 (木)

安楽寺の山門、プロと撮り比べ

106 116 絵になる風景とは、こういうのだろうか。鹿ケ谷・安楽寺の山門である。カエデの枝が左右から伸び、茅葺きの山門を染めている。山門に通じる階段は、舞い落ちた枯れ葉が覆っている。哲学の道を少し外れて、法然院と霊鑑寺に挟まれた浄土宗始まりの小庵である。

お寺と紅葉と風情と情緒と、である。時は今、晩秋から初冬だ。格好のカメラアングル、山門前に脚立、デジカメ、携帯…の人が殺到している。その隣りで、撮るならこうよ!と光村推古書店の店員さんが紅葉の写真集を並べて、臨時販売している。ポスターは写真家・水野克比古氏が写した安楽寺の山門である。京都紅葉名所1600円に載っている写真だ。

水野氏、京都・山城高校の同級生だ。彼も陸上部に在籍していて、知っている。同志社大を出て、産経新聞の報道カメラマンから写真家へ転進した。四季折々の京都を撮り続け、もう何冊も写真集を出している。安楽寺山門、同じアングルから撮り比べたくなった。右から左から角度を変え、何度もシャッター切った。カエデの色具合、情緒感、角度…、水野氏とは何もか違う。さすがはプロだ。生きてきた道筋の違い思い、写真集1冊買った。

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2009年12月 2日 (水)

ぶーめらん通りの石造彫刻

033 043 チョキのようで、チョキでない。~べんべん~。グーのようで、グーでない。~べんべん~である。JR近江八幡駅前の大通りの歩道上、石造の現代彫刻だ。人差し指と小指が開き、中指と薬指を畳み、親指が抑え込んでいる。なんでなんか、題名は「二つの力」だ。

 駅前開発で誕生した道路で、正式には県道近江八幡停車場線。市民公募の愛称募集で、そこそこ行って戻ってくる、ぶーめらん通りという。車道は2車線、歩道はゆったり、バームクーヘンがよく売れる「たねや」の本店近くまでの1.2㌔だ。駅前の商店会がお金を出し合い、ガス灯ようの街灯、花壇、石造彫刻など設置して、修景緑化の道にしている。

 石造の彫刻、道路の両側に10以上はある。大体、20㍍間隔だ。近江八幡には仕事絡みで時に行き、石造彫刻のぶーめらん通りを歩く。いこいの塔、よみがえる力、協調、希望―、彫刻の題を見て、なんだい?って考える。大体、難題が付いているのだ。グローブみたいな右手の彫刻「二つの力」もそうだ。この間、前に立って、手を出して、同じ形にしてみた。チョキにならず、グーにならず…だ。答えがまとまらず、開いたらパーだった。?

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2009年12月 1日 (火)

日曜の大津駅、おっと-どっこい

030 021  お店の名前が「食事処おっと-どっこい」という。JR大津駅に隣接する平和堂6階レストラン街にある店の一つだ。蕎麦屋さん、寿司屋さんの隣で、店構えがまた、おっと-どっこいである。ビルの中の屋根瓦、招き猫、すだれ、赤い敷布の商品見本…色々である。

 おすすめ丼いろいろ、ラーメン定食いろいろ、海老ステーキ定食…、どれもこれもボリュームがある。見ているだけでカロリー過多、お腹が膨れる。そんな中、選択したのはヘルシーサラダとん定食である。うどんか、豚汁が付くというので、最初はうどんと言ったが、おっとどっこい、豚汁に切りかえた。ご飯は大盛り無料、ご遠慮なく…と書いてある。

 日曜の昼前、琵琶湖が見える畳席は女性客が6人だ。注文はから揚げ定食600円が主流だ。黒いTシャツの主人と若い男性店員の2人で切り回している。ヘルシーサラダとん定、キャベツが盛り上がって出てきた。薄切りの豚カツ、とんと見えない。豚汁は大根、玉ねぎ…お汁優先で、豚はトンとだ。食べ終わった所へ女性客15人だ。日曜のJR大津駅周辺、食事処が少ないせいか、意外なほど流行っている。なるほど、おっとどっこい…だ。

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