「酔象」は日本最古の重文駒
旅先の福井県で、妙な将棋の駒と出会った。一乗谷朝倉氏遺跡で出土した「酔象」という駒だ。重文だそうで、県立遺跡資料館にあった。昭和48年の発掘調査で、朝倉館の北濠から発見された174枚の駒のうちの1枚で、古典将棋で使う日本最古の駒という。
パンフによると、王将のすぐ上に置いて使うそうだ。動きは真後ろ以外の7方向ヘ1マス移動できる。相手陣に入り、裏になると赤字の「太子」に変わり、王将と全く同じで、真後ろにも動ける。最大の特徴は、自軍の王将が打ち取られても「酔象」が「太子」になっていれば、王将の代わりとして、試合は続けられるそうだ。たいした「太子」ではある。?
遺跡発掘現場の「復元町並」で、記念に「酔象」のストラップを買った。表は「酔象」裏は「太子」の駒も2枚ついていた。何で「酔象」か、調べてわかった。司馬遼太郎が街道を行く―の越前諸道編で書いていた。「酔象」は漢語。~酒を飲ませ酔い狂わせた象~の意味で、凶悪なものの譬えという。そんな、ゾッとする象が、将棋の「酔象」となれば、裏成りで王子の役目をするという。あまりの変身ぶり、如何にも困った駒だ。参ったか!
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