小町の井戸を確認する
再び、小野小町の化粧水の話である。情報通の久さん(6?)に聞いて行った西洞院四条角の化粧水の碑だ。あの時、小町の井戸も向かい側の小町食堂に―と聞き違いしたので、久さんにもう一度、確認して行った。食堂の西、今度はいとも簡単に井戸は見つかった。
一般公開の京町屋の中だった。町屋は築100年とかで、京都市伝統産業振興館「四条京町屋」として、平成14年からの開館だ。間口が狭く、奥行き深く、うなぎの寝床と言われる通り庭にあった。天井に滑車、つるべに桶二つ。タイル張りの井戸は1㍍四方だ。深さは蓋がしてあり、覗けないが、井戸水は水道栓の蛇口を捻ると、じゃあっと出た。
水道栓に「小町の化粧水です」の木札が吊るしてある。夏はひんやり、冬はあったかいという井戸水だ。係りの女性に聞くと、蛇口の水、本人次第で飲むもよし、手を洗うもよしという。梅雨の最中、蒸し蒸しする。顔を洗って、小町の水を手で濡らし、あまり毛のない頭をなでた。さすが小町の化粧水だ。顔はすべすべ、頭はふさふさ???…だ。見世庭、坪庭、走り庭、裏庭と通って、少しも待たず京町屋を出たら外は俄かに雨だった。??
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