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2009年7月

2009年7月31日 (金)

暁天講座の芋粥

 034 039 行くか、止める-迷ったら行く。何事も…である。、朝6時からの知恩院の第43回暁天講座だ。山門前の大看板、以前に通行中に見ていて、日程は知っていた。あまりに朝が早いので悩んだが、TAXで行った。入場無料で芋粥の接待がある。3日目の29日だ。

会場は国宝の御影堂だ。僧侶の読経の中、お堂に上がった。大畳みの上、胡坐をかいて、講談師の5代目一龍斎貞花さん(69)の話を聴いた。愛知県生まれ、サラリーマンから転進だという。話の前段は、手を合わせることの幸せ-実例を挙げて喋り、後段が本業の講談になった。これは花丸だ。講談は会場にぴったりの「法然上人ご一代記」である。

身振り手振りの講談が終わった。さあ、本命の芋粥だ。どこへ行くのかと、皆さんを見ていると、向かい側のお茶処泰平亭へ移動している。ついて行って、後ろに並んで、赤いお椀の芋粥を頂戴した。お粥、お椀に3分の1だ。お芋は一つ、サツマイモか。甘く、くりくりしている。姿勢をただし、手を合わせ、静かにすすった。味は薄め、心は妙に落ち着いた。聞き手が少なかったのか、お代わりも-という。いや2杯も、いや、ありがたや。

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2009年7月30日 (木)

サメの覚めた目

006 007  水槽にサメがいるという。魚屋さん兼ご飯屋さんの「摩季詩」だ。トロ箱の並ぶ奥、2㍍四方の水槽の中、ほんとかいな?と覚めた目で覗いた。長靴の女子店員さんに「どれ」と聞いたら「あれ」という。歯でも剥いているかと思ったら、そうでないサメだった。

昼に県庁前の滋賀会館から歩き、1週間に一度は行く。大津市の菱屋町商店街の中、京阪京津線の線路を渡ってすぐだ。10品目ほどの魚メニューは大体食べて、最近はあれこれ言わしないナで、フライを頼む。サメは滋賀県のヶ井出身でなく、京都の丹後半島から2年前に来た。水槽の中、体長は40㌢ほど、鰻や平目や鰈と同居している。

ジンベエザメ、コバンザメ…世界にサメは350種もいるそうだが、目の前は、ネコザメだ。からだは薄い茶色、太いストライプが入っている。サザエなど貝類が好物だそうだが、この店ではマグロを食べ続けて、来た頃はわずか10㌢だったのに今は4倍になっているという。性格はおとなしく、すっかり店のペットになっていて、近く愛称を募集するとか。水槽の縁からサメザメと見ていたらサメも覚めた目で見返してきた。ああ、さめえ。?

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2009年7月29日 (水)

トケイソウを勉強する

 029 035 時計が咲いたようなので、トケイソウという。花の真ん中、三つ針があって、これが時針、分針、秒針みたいだ。カチカチ、カッチンと音でも出そうで、名前の通りの花である。6月と7月、京都府立植物園へ行って、2度とも花アップのマクロ写真を撮った。

 トケイソウ科のトケイソウ属という。見ただけでトケイなのに、科も属もトケイ、トケイと名前が付く。すこしくどいと思うが、花からすれば、ホットケイ??。これ、久々に◎かな。真面目に花の話に戻る。トケイソウの原産地はペルーやブラジルで、ツル性植物だ。そう言えば、植物園のトケイソウも垣根があり、ツルが縦横に伸びて、ツボミが鈴鳴りだった。

 今、花の構造が植物園の公式ブログに出ている。最新の7月25日付けだ。右上の写真と見比べると、理解が進む。花の大きさは10㌢、花びらは10枚だ。内訳は花弁5枚と萼片(がくへん)5枚だ。花びらの上の細い副花冠は糸状で、100本以上ある。色も紫、白、青と変化している。これが文字盤みたいに見える。その上が5本の雄しべだ。一番上の3本の雌しべが、時針、分針、秒針だ。トケイソウの勉強、時針を見て自信になった?。うーん、ホットケイに比べ、今一つかな。

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2009年7月28日 (火)

鉢植えの山科なす

006  023れが山科なすでナッス!。京の伝統野菜の一つで、名前のとおり京都山科区地区の特産品である。手のひらにおさまるくらいで、形は電球形だ。皮が薄く、肉質も軟らかく、にしんと炊き合わせると、看護婦さんが「美味しいナ~ス」という山科なすである。?

 JR山科駅から徒歩3分の山科京極商店街で見つけた。「栽培開始 これがほんまの 山科なす」と書き込み掲示のある鉢植えだ。藁敷きで、直径40㌢くらいの鉢に弦が巻きつく棒が3本、差し込んである。朝顔の弦の、あの棒だ。嘘ものでない、ほんまの山科なすはどこどこ?と、屈んで覗きこんだ。葉っぱの中、重たそうに下がっていたんでナス。

 通りがかり、見るは見るゾウ…だ。どうして?の説明が山科なすイラストの中に書いてある。三条通りへ20㍍辺り、お地蔵さんの隣だ。山科なすの生産農家は現在、山科では1軒しかないという。昭和初期までは京都でなすと言えば、山科なすだったが、皮が薄くて傷つきやすく、すぐ変色するので、流通に向かず、激減したという。それで、地元商店街が明日の山科に引き継ぎたいと、夏に何事も成す?で鉢植えしていなさるんでナス。??

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2009年7月27日 (月)

日食26年先の感慨

005_2 002_2 次は26年先だという。今の年齢に26を加えると、××歳だ。そう思うと、皆既日食46年ぶりの7月22日は、何が何でも…だった。朝から県庁前の滋賀会館でずっと会議だったが、職権?で日食時間の午前11時に会議を中断して、みんなで屋上へ上がった。

築55年、4階建ての耐震のない会館だ。隣の背の高いビル屋上にも2人、3人と出ている。南側は執務中の滋賀県庁の窓、北側はそこに琵琶湖だ。いい眺めだ。予報どおり、厚い雲が覆っている。見えても、見えなくても…で、上がった屋上だ。見上げていたら雲が流れて、ほんの一瞬、三日月の形が見えた。部分日食だ。空みたか、とデジカメ向けた。

サングラスなしで、仰いだせいか、目が痛い。デジカメで7、8枚は撮った。何枚か、米粒みたいな三日月形が雲間に写っていた。上の写真だ。何しろ次は26年先である。我が人生で見る最後かなーと思うと、感慨はある。パソコンのプロパティで、撮影時間を見ると、22日11時11分31秒だ。右の写真は23日付け産経朝刊の日食ショー写真である。比べようはないが、欠ける様はこの中のどれかだ。小さな1枚も、記念の1枚だ。

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2009年7月26日 (日)

素浪人と水虫の戦い

 012 014 素浪人に水虫に5つの力だという。朝に山科、夜に大津から乗るJR電車。大体、どのドアから乗車するか、決まっていて、入り口付近で立つと、目に入るのが、この車内貼り広告だ。ずばり、水虫退治の「ブテナロックV」である。久光製薬、会心のCMだ。

 駅から駅へ、乗車時間は5分ほどである。縦15㌢、横20㌢ぐらいだろうか、そう大きな車内貼りでない。水虫経験はあるが、もうとっくに卒業している。それでもつい、見てしまう。素浪人の髪の毛、バサバサで、水虫の臨場感が漂う。職場で聞くと、モデルは俳優の竹中直人だという。刀は5本、5つの力に掛け合わせてある。なかなか、好演だ。

 ずっと昔、どこの水虫CMだったか。~かゆいのかゆいの、飛んでいけ~が流行ったのを思い出す。竹中浪人は、15秒の短いCMで「もうすぐあの敵がやってくる。いざ、立ち上がれ!」と、戦う構えだ。車内貼りでも、右手に持った刀、もう抜きかけている。水虫に殺菌力-、5つとは、塩酸ブテナフィン、グリチルレチン酸などのかゆみ止め成分配合だという。足蒸れの夏-、さあ来い!水虫、いざ!…、何か、足元かゆくなってきた。

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2009年7月25日 (土)

四富会館の老舗・琴音ずし

022 015  雨がバシャバシャと降った夜、「琴音ずし」へ駆け込んだ。四条富小路上ル、四富会館へ入ってすぐの店だ。前に行った天麩羅バー「亀亀」の向かい側だ。「初めてです」と引き戸を開けた。カウンターの店だ。店内は割烹着の大将と女将さん、夫婦経営のようだ。

真ん中に若そうな男性客が一人いる。「このシマアジ、美味しいねえ。もう一つ」と喋っている。何するかなあと、前のメニュー木札見て、穴子から入った。TVは皆既日食の特番だ。その隣、ダイヤル式の黒電話がある。色紙は大鵬の手形だ。話の引き金にはちょうどいい。女将さん、色紙もTVもお客さんにもらい、黒電話は世界中にかかる-と笑う。

会館開設50年、館内で一番古い店だ。琴音ずしは奥さんが琴美、旦那さんが音茂で、夫婦の名前を一字ずつという。子供がいないので、ずっと寿司屋だと話す。マグロ、シマアジ、サバ…、仕上げは穴胡だ。もう頭がするっとした大将、握りが早いのなんの…注文即出てくる。大将は無口でも女将さん、愛想がいい。一つまた一つ、幾らでも口に入る。味は◎だ。焼酎のお湯割り一杯含め2500円。所要時間40分、雨はもう上がっていた。

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2009年7月24日 (金)

植物園で見て、ラジオで聴いたヤマユリ

073 078  偶然は不思議と重なる。朝、目覚めて、NHKラジオが昨日、府立植物園で撮ったヤマユリのことを喋っている。まさに昨日の今日のことだ。ヤマユリは今日7月21日の誕生花、花言葉は荘厳だという。連休明け、ラジオ深夜便の放送が終わる午前5時前だ。

 深夜便、この日の担当は須磨佳津江アナウンサーだ。パンチのある声で、ヤマユリのことを詳しく話している。近畿地方から北に自生していて、茎の長さは1.5㍍で、花弁は6枚あって…、白い花に黄色のラインと赤い斑点があって…、と色々と説明している。ベッドを出て、昨日撮ったヤマユリの写真をパソコンで見た。今聞いたラジオのとおりだ。

花びらは1、2、3…6枚だ。ヤマユリ写真は3枚あった。真っ正面2枚、下から1枚だ。どれも黄色のラインが入っている。斑点は正面の2枚は赤いが、下から撮影したのは黄色だ。これ、須磨アナの説明にはなかった。咲いたばかりで、これから赤く色づくのだろうか。斑点、黄色から赤へ-そう判定した方が良いかもしれない。ヤマユリはユリの中の王者という。確かに雄しべ雌しべをぐっと伸ばし、どうじゃ?と咲いて、写っていた。

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2009年7月23日 (木)

真庭CCの7本松の壁

055 056 桧コースなのに松の木がデンと居座っている。フェアウエーの真ん中、松は1本どころではない。2本、3本、4本…、何と7本だ。まるで、松の木の壁だ。ちょっとやそっとでは、出んぞ!とまつ?構えている。真庭カンツリークラブの桧9番ホールである。

 ホテルに1泊、2ラウンドのゴルフパックだ。初日は鳥取県の大山平原GCでラウンド、岡山県真庭市へ移動して、温泉ホテルへ…だ。2日目はカントリーと言わず、カンツリーと言う開設34年の真庭CCである。桧、梅、欅の27ホール。桧の9番が名物ホール、505ydのパー5だ。第1打、フロントティーから松の壁まで286ydである。

 コースガイドは、第2打は松の間か、上を越すか、避けるなら左サイドだが、ラフ深く、要注意という。第1打を無難に打って、さあ第2打だ。松越えまでは120ydぐらい。松の間を狙ったが、妙に力が入った。あっ、松の根元!と思ったら、バウンドがよく、僅かに越えた。上がりは6だ。帰りにマスター室で聞く。松は赤松、高さは15㍍に抑えている。開設時9本あったが、今は松枯れで7本に…と。真庭の7本松の壁、忘れへん。

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2009年7月22日 (水)

銅駝学区の掲示板は人生訓

012 016 ガラス張りの掲示板、今も思い出す。そこには、人生訓が溢れていた。銅駝学区の自治会が訓話語録を収集していた。地下水の汲み上げで、京都新聞に載った銅駝会館の隣にあった掲示板だ。押しピン止めの人生訓、どれもこれも、今更ながら、なるほど…なのだ。

右端は「一笑一若 一怒一老」だ。そう、怒ったらアカン。年とるで!だ。笑えば、若く、だ。左隣は「長寿の心得 人生は六十から」だ。~七十才でお迎えの来た時は何のことじゃ、留守と言へ~に始まり、八十才は早い、九十才は急ぐな-と出て、百才でボツボツ行くと言え…と。掲示板は幅2㍍近く、前に立って、端から端までクンクンと読んだ。

貪欲起こせば大怪我の元…の「世渡り道」の隣は、「はきもの」訓である。はきものを揃えると、心も揃うと。~誰かが乱していたら黙って揃えておく。そうしたら世界中の人の心も揃う~。痛く感じ入る訓話だ。低いつもりで高い気位が第一条の、つもりちがいの十カ条は、教養、知識、欲…などだ。福沢諭吉の心訓もある。人と会う時は春のような暖かい心で…との訓話も。天地に感謝して社会に奉仕して…もある。あの掲示版、勲章ものだ。

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2009年7月21日 (火)

蒜山PAのソフトクリーム

017 006  朝からソフト、ソフトだ。旅立ちの時からそう思っていたのだろう。ホンダRV車で米子道を走行中のUさん(5?)は、蒜山(ひるぜん)PAへ、すっと入った。お目当ては限定販売のジャージー・ソフトクリームだった。PA特設コーナ-、もう人の列である。

 PAから標高1729㍍の大山が見える。頂上少し雲がかかっている。稜線なだらか、伯耆富士と言われるとおりだ。岡山と鳥取県境である。千円高速効果か、土曜の朝なのに人が多い。東京から戻ってきた同行のSさん(6?)はトイレ待ちの光景に「夜の新橋みたい」と、混雑ぶりを面白く表現する。Uさんに誘われ、二人でソフトの列に加わった。

 プレハブの前、年間10万本売れています-と書いてある。コクがあって、一度食べたら忘れられない味だという。Uさん、そのとおりで、また来たのだ。1本310円である。はるか大山見上げながら、舐めた。甘み抑えめ、牛乳の味が濃厚だ。蒜山高原に何千頭もいるジャージー乳牛からしぼったミルクなのだ。これぞ地元の味と、ペロペロしていたら、ミルクがしたたり落ちて手がヌルヌルに。手まで舐めるわけにも行かず、もう~!。

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2009年7月20日 (月)

よこちょう料理、上から撮る

029 019 また、また、あの魚料理店「よこちょう」の話である。店の前、麒麟麦酒の「宴会するなら いつもの よこちょう」のポスターが3枚並んで貼ってある。偶然なのか、よく流行るので、この店向けに特別に制作したのか、兎も角キャッチコピーはぴったりだ。

 予約を入れておくと、部屋は2階になる。上がるとき1階見ると、いつも満員だ。お店は何回も書いている通り、川端通りの二条東入ル。4人テーブルに4人が座った。YさんとAさんは6?歳、Gさんは59歳だ。最初にお造りの皿、仕上げに鯖寿司。あとは思い思いだ。鯛粗煮、万願寺唐辛子、貝柱フライ、水菜、ポテトサラダ…各2つずつだ。

 造りの皿が大きく、テーブルはいっぱいだ。いつも、何か一品を取り上げて書いているが、そう特色がないので、全部まとめて…と撮影に入った。それが、座っても立っても、多すぎて写りきらない。仕方がない。隣のGさんに押さえてもらって、椅子の上に乗って、撮った。甘エビの殻まで写って、写真はそう美しくはない。しかしまあ、生ビール、焼酎込みで、1人4500円だ。いやまあ、納得だ。今日の洒落?シャリ(白飯)はなかった。

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2009年7月19日 (日)

作者の、ここを見て!はどこかな?

101 001 作品を見て、腕を組んだ。質問は「作者は何処で月を表現していますか」だ。見ても考えても、答えが出でこない。作品は上村松園の「待月」である。着物の女性が団扇を手にして、欄干に寄りかかっている。今か今か-と、昇って来る月を待っている場面だ。

京都市美術館の企画展「作家の一言、見者の一見、美術館での一会」だ。ついこの間から始まり、10月までのロングランという。日本新工芸展で市美へ行ったおり、入場料500円で見た。第1室は作者の「ここをみてくれ!を見つけて下さい」-の問いかけがある。第2室、第3室…部屋ごとに作品クイズが出る。見る方が学びながら見る企画だ。

松園さんの代表作の一つ「待月」は第3室だ。大正15年(1926年)の作品で、市美の所蔵である。月はどこにも描かれていない。質問は、絵の中で松園さんは月をどうイメージしたか?と問う。暫く見続けたが、見ても見ても…だ。ギブアップだ。質問のペーパーを一枚捲ると、答えだ。着物の帯に「浪兎紋」と、団扇の中に半月形の「公孫樹雪輪文」だ。正解はウサギとイチョウ。松園さんの作品、さすがに意図涼しく…である。

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2009年7月18日 (土)

頭越しに御輿を撮った

 020 026 行こうーと思うと、その瞬間からワクワクする。お祭りとは、そういう心理が働くのだろう。京都新聞17日付け朝刊17面と18面は見開きで、祇園まつりの全頁広告だ。八坂神社の石段下で3基の御輿が集結する神幸祭のことが地図付きで詳しく載っている。

 今年は宵々々山も宵々山も宵山も行っていない。この日の山鉾巡行も…だ。そう思っていたところへ、夕方の神幸祭の案内だ。JR大津駅17時55分、地下鉄山科駅18時3分と乗り継いで、18時14分に東山駅を降りて、古川町商店街を抜け、歩いて10分で石段下だ。交通規制がかかって、もう人、人、人だ。人の頭の上、御輿の屋根が見える。

小雨、蒸し蒸しする。御輿3基は交差点の真ん中のようだ。門川京都市長の挨拶済み、差し上げが始まった。ホイットナ、ホイットナ…揺すりと練りだ。背伸びするが、よく見えない。石段はトラロープで上がれない。写真、どう撮るのか。時間がない。仕方がない。人の頭越し、勘でバシャバシャだ。どうかなとデジカメ確認、神主さんの厄払いの一瞬が写っている。もう一枚、傾いた御輿に法被の若衆…だ。見えぬ祭り、レンズは見ていた。

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2009年7月17日 (金)

朝のJR山科駅、案内のバイト君

096_3 061_3 いた、いた、彼だ。「3番乗り場、4番乗り場、電車が入ります。入り口付近、広く空けてお待ちください」、響きのいい、あの声だ。ラッシュ時、朝のJR山科駅ホームである。ホームの彼は、大学生のバイトさんだ。身振りよし、声量よし、案内がうまいのだ。

 上り線のホームへ、いつもぎりぎりだ。午前7時58分か、59分だ。琵琶湖線の米原行きは午前8時に着く。ほとんど同時、1分後に反対側に湖西線の近江舞子行きが入って来る。ホームは通勤、通学の人で溢れている。この2、3分、ホーム案内は勝負所だ。バイト君は京大生、立命館大生で、日替わりで登場する。ラッシュ時の時間限定バイトだ。

 大津行きに乗るまで、わずか2、3分だ。案内のうまい彼、背はそう高くない。「やましな~、やましな~」「ご乗車ありがとうございます」「ドアにご注意下さい」…、右手にハンドマイク、左手に時刻表を持つ。ホームの最前列に立って、電車の動きに合わせ、右へ左へ…。背中は「WEST JAPAN RAIL WAY COMPANY」だ。JR西日本支給の青い帽子と青いユニホーム。良く似合う。写真の彼、何回生かなあ。頑張れ!。

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2009年7月16日 (木)

恒例の総本山知恩院の暁天講座

011 012  すべて無料という。著名人の講演を聴いて、芋粥を頂戴して、国宝の三門を拝観して…である。毎夏恒例の総本山知恩院の暁天講座だ。今年も三門前に講師陣を紹介する案内板がかかった。写真付き、縦2㍍、横3㍍…、通りがかり足を止め、講師の顔ぶれを見た。

 今年で43回目だ。去年は俳優芦屋小雁、歌手高石ともや、その前は建築家の安藤忠雄らが朝一番に話している。今年は誰だろう。あの日はもう夕方近く、西日の中、案内板を見上げた。キャッチコピーは「忘れられない朝に、めぐりあう」だ。いつも月末までの5日間連続で、今年は7月27日(月)~31日(金)まで、始まりは午前6時だ。

知恩院の暁天講座、まだ行ったことがない。無料、芋粥に心が動く。会場はキュッキュウと音がする鴬張りの御影堂だ。子供の頃、近くに親戚があって、廊下を走り回ったのを思い出す。行くとすれば、どの講師の時かなあ。熊谷直実の31代目末裔で、ミュージカルプロデューサーの熊谷かおりさんか、プロ野球で元巨人の投手・角盈男さんかなあーと思う。早起きして、話聞いて、芋粥で、心清めて出勤…、さて、貴方ならどうする。

講師のラインナップは以下の通り。 

▽27日(月) 姜 暁艶(ジャン ショウイェン)(二胡奏者・医学博士) ▽28日(火) 熊谷 かおり(ミュージカルプロデューサー 熊谷直実31代末裔) ▽29日(水) 一龍斎 貞花(講談師) ▽30日(木) 角 盈男(元プロ野球選手) ▽31日(金) 久米 慶勝(知恩院 布教師会会長)

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2009年7月15日 (水)

店名のない散髪屋さん

 043 040 聞こう、聞こうーと思っていた。JR山科駅前から徒歩1分の散髪屋さんだ。外食の松屋と餃子の眠眠の間で、京阪京津線に踏み切り渡って東側を歩いてすぐだ。大正から続く老舗だけど、店の前のどこを見ても、どう探しても店の名前がない。看板レスなのだ。

 最近、月に一度は通っていて、4度目のおり、聞いた。店内の壁、修了証書に表彰状がずらっと掛けてあって、ご主人の名前は荒川弘さんだと、知っていた。理髪免許は20歳代で取得、今は74歳なのでこの道、半世紀という。祖父から引き継いで3代目で、ずっと山科駅前で経営していて、この辺りの生き字引でもある。何を尋ねも、まあ確かだ。

免許は奥さんも4代目候補の娘さんも…だ。顔剃り、洗髪と3人の分業が出来ていて早い。この間は顔剃りからで、担当の奥さんに聞いたらご主人が代わりに答えた。昭和8年風の室戸台風のおり、父が看板はずしてから、ずっと無いままという。何と76年も前の台風、古い話だ。看板のこと、店名のこと、客からよく聞かれるが、祖父の時代のことで、どうだったか、わからず、父から目立ったあかんと言われていることもあり、名前も看板もないままになっているという。TVの音楽番組で、確か題名のない音楽会というのがあるが、店名のない散髪屋さん、これまた珍しい。

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2009年7月14日 (火)

白昼、大津駅ホームの怪

030 031  あれれ-あれは何だ。JR大津駅下り線、土曜日午後2時半ごろだ。ホーム中央から東側、自動販売機が4台設置してあるところだ。坊主頭の男性が自販機の下、這いつくばって、覗き込んでいる。ホームへ上がってすぐ目撃、何か変なので、思わず写真を撮った。

その瞬間、どれくらいだったろう。5、6分ぐらいか。ホームの階段から自販機まで7、8㍍くらいだ。ツルツルして、光った頭がいきなり目に飛び込んできた。地べたすれすれだ。袖のない縞模様のシャツがよく目立つ。足元はスニーカー、左腕に大きな腕時計だ。両膝を大きく開いて、自分の身体を畳み込んで屈んでいる。妙な格好だ。人間虫みたいだ。

自販機の下、1台ずつ点検中だ。真っ昼間、電車待ちの客は少ない。あっ、細い針金を出して、自販機の底を掻いた。キラッと光ったものが、出てきた。自販機投入で、こぼれ落ちた硬貨だろうか。へちゃばり効果があったようだ。撮影はもう1台の自販機の下を探している時、本人に断らず撮った。電車が入ってきて、男性はホームの階段を下りた。乗客ではなかった。硬貨探し屋さんか?落とし主だったのか?。白昼、ホームの怪である。

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2009年7月13日 (月)

直木賞の松井今朝子さん、建仁寺で話す

013 017  早朝、緑陰講座の建仁寺へ行った。方丈で30分坐禅してからの聴講だ。講師は「吉原手引草」で直木賞受賞の松井今朝子さん(56)だ。花見小路四条下ル、料理屋「川上」が実家という。建仁寺はすぐ近くなので、子供のころ境内でよく遊んだ、と話を始めた。

 演題は「わたしたちの根っこにあるもの」だ。ご本尊の十一面観音の真ん前、広い方丈の中央が演台だ。坐禅すんだ聞き手300人、前と後ろから挟んで話を聞く。松井さんはパンタロン。著書の吉原~、お寺講演、実家が旅館…、着物かと思ったら違った。出身は小中高大とミッションスクール(聖母学園)17年で、仏教にそう親しんだことはない-と。

 それでいて、演題の「私たちの~」の結論は、欲望の抑制を唱える仏教思想の大事さと復権だった。今は、明治維新に続く、グローバリゼーション。明治維新の廃仏毀釈は奈良・興福寺に僧侶に鬘をつけさせて伊勢参りさせた。今はグーグルアースで我が家まで見えてしまう…など、これでもか、これでもかと具体事例を話す。さすが作家さん、古きも新しきも…である。最初の坐禅席をそっと離れて写真を撮った。逆光の松井さん、眩しく写った。

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2009年7月12日 (日)

読売新聞の探せ!ポケモン

022 025 毎朝毎朝、読売新聞にポケモンが出る。1面に「探せ!ポケモン」と出て、どこかのページにポケモンと一緒に学ぼう~と「ことわざ百科」が載る。職場でざあっとしか見ない読売の朝刊、何時からか気になりだした。今は毎朝、頁繰ってポケモンを探している。

 読売新聞の朝刊は頁数が少ない日でも32頁ある。平均で36頁。広告が多いと最高40頁もある。ポケモン探しは、結構、手間がかかる。例えば…だ。社説面の3頁にはいない。政治面にも暮らし面にも滋賀県版にもいない。一体、どこかなーと思ったら最終の社会面35面の左下だ。シェイミというポケモンで、諺は「まかぬ種は生えぬ」だった。

 その日の1面は伊のサミット首脳決議が載った朝刊だ。JR西日本の山崎社長が在宅起訴の朝刊は、文化面に出ていて、諺は「一寸先は闇」である。そうか、諺とニュースが連動か、と思う。さすが、ニュースペーパーだ。連載は4月から始まり、間もなく100回である。どこか、どこか…とポケモン探し、やっと見つけて、諺を覚えて勉強する。これぞ、一石二鳥なり―だ。麻生内閣の世論調査結果の朝刊は、タデ食う虫も好き好き…。今日のポケモン、何頁?諺は?。

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2009年7月11日 (土)

五色手羽先、どんなんかナ

015 020  名物五色手羽先という。店先の垂れ幕、赤地に白抜きで良く目立つ。「NEWSの取材でおなじみの~」と冠が付いている。どんな五色で、どう名物か、どんなNEWSか?と店に入った。JR山科駅から徒歩2分の「だいまるや串」だ。旧三条通りを越えてすぐだ。

 引き戸の中、カウンターだ。丸椅子が12個並ぶ真ん中に座った。確か2、3年前にも来たが、店構えも店内も変わっている。聞くと、6年前から同じ経営だが、リニューアルしたという。女主人は永井美佐江さんだ。諸羽豊大神の御札の隣にアサヒビールの修了証が飾ってあって、その名前がわかった。五色手羽先は、2カ月前からの新商品だという。

 耳かきみたいな匙付きで、手羽にふりかける五色のパウダー(粉)が出てきた。器も色とりどりの5色だ。ベレー帽の似合う永井美佐江さんに五色は何何と?メモをとった。カレーに、一味にガーリックに、ヒマラヤ岩塩で、もう一つはちょっと抹茶?という。1本7、8㌢の手羽先は5本400円、10本だと700円だ。女性客に人気だという。五色粉、ふりかけて、手羽をしゃぶって、喋って、酔い回って…、これぞ、何言ってんテバ…。

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2009年7月10日 (金)

新聞に載った銅駝の地下水

006 031 あの朝、新聞を読んで行った。府立医大病院の定期診察帰りだ。京都市中京区にある銅駝会館前の地下水である。京都新聞市民版、毎週火曜に掲載の「かいわい」という企画で、取材した人をイラストで描き、地元を紹介している。7日付けは「銅駝会館周辺」だった。

 記事によると、地元の自治連合会が05年に地下を掘って、管を引いたそうだ。比叡山からの水脈で、ペットポトル持参の人が耐えないという。河原町二条を東へ入ってすぐだ。銅駝美工高の南側、昔は銅駝中学だったという地元自治会の銅駝会館だ。コンクリート壁に「防災用地下水」と板で書いてあり、赤いポリバケツが蛇口の水の受皿になっていた。

 蛇口を捻ったらジャーだ。この洒落、前も使った気がするが、兎も角冷たい水がジャあっと出た。小野小町の化粧水の時と同じように頭を濡らし、顔を洗った。すっとして、いい気持ちだ。新聞に出た朝である。銅駝会館の反響、どうだかな?と前にある公園のベンチに座り、暫く見続けた。ウオーキングの人、自転車の人、車のバンの人…前からそうなのか、今朝の新聞効果なのか、来る来る。地元の一人が聞いている。京都弁で「お水、どうだす」???

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2009年7月 9日 (木)

大山崎山荘美術館の野ウサギ

138 145  ウサギさん、ここで、何見て~跳ねる?である。イギリスの彫刻家、バリー・フラナガン(68)制作の野ウサギだ。京都・大山崎山荘美術館の庭だ。二本の後ろ足で、前足を突き出して、前屈みで人間のように立っている。ボールの上、曲芸師みたいだ。

 作者のバリー・フラナガンは、現代イギリスを代表する彫刻家。野ウサギに人間の属性を与える制作が得意のモチーフという。「三日月と鐘の上を跳ぶ野ウサギ」(福岡市美術館)「ボクシングをする二匹のウサギ」(箱根の彫刻の森)など、国内に多数の作品がある。山荘美術館はその一つ「ボールを掴む鉤爪(かぎつめ)の上の野ウサギ」という作品だ。

 今、開催中の企画展「かおかたち∞無限大」へ行ったおり、見た。フラナガンさんの名前どおり、ナガンナガンと見た。直角に耳を立て、ぴょこんと跳ねる仕草、高さ2㍍以上だ。何を見ているのか、後ろへ回った。前方は山荘美術館の2階テラスだ。そうか、屋根の上から出るお月さん待ちかーと思った。入場料700円、山荘美術館へ入り、展示そこそこ2階テラスへ上がり、さっきの庭を見た。ウサギさん、我が丸い頭に跳ねたような。??

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2009年7月 8日 (水)

陶板で見る「秀吉の道」

128 159  立ち止まって、そうか、そうか―と、読んだ。経済評論家で作家の堺屋太一氏が「秀吉の道」と題して、書いている。第1章は「本能寺の変」である。右隣の戦国地図は日本画家岩井弘氏が描く。大山崎町がハイカー向けに制作したコンクリート製の陶板である。

 JR山崎駅を降りて、大山崎山荘美術館へ―、きつい上り坂を汗ふきふき行って、美術館まで、もうすぐの所にある。シャトルバスの停留所あたりだ。高さ2㍍、幅5㍍はあろうか。ちょうど一服どころでもあって、まず足が止まって、次に目が行く。「天正十年、織田信長の天下統一はまさに成らんとしていた」…、堺屋さんの文章力に引き込まれる。

岩井氏の図は本能寺の変直前の織田方諸将と相手方を描いている。副題がまた面白い。~「鬼」信長を討った「人」光秀~だ。こんな陶板が宇治川、木津川、桂川の三川合流展望広場から天王山山頂広場まで、計六枚あり、堺屋さんの文と岩井さんの絵が「中国大返し」「山崎の合戦」から「秀吉の覇権」へ―と続くという。光秀は途中で方向を変えて、信長の本能寺を急襲したが、こちらは天王山まで遠く、すぐの美術館へ直進した。???

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2009年7月 7日 (火)

ザ・プレミアム・モルツ講座

078 119  そうか、そうか…、えっつ、えっつ…と聞いた。京都・長岡京市にあるサントリー京都ビール工場の「ザ・プレミアム・モルツ講座」の2時間余だ。05年から3年連続で、モンドセレクションのビール部門で、日本で初めて最高金賞を受賞した世界のモルツだ。

 JR長岡京駅から迎えのバスで、即ゲストルーム入り。最初に説明、工場見学、また戻って、一人3杯限定の試飲まではシーンとして?…だ。ホップに麦芽に天然水―、よい製品はよい素材から―、そうざ、そうざ?と聞く。洒落?またシーンかな。苦みのホップは花の香りがする欧州産のアロマホップ使用だ。あろまあ?だ。また、出た。飲む前にゲップ?。

 工場入り前、28本ある巨大タンク見上げる。一つのタンクに大瓶1本を毎日飲んで1400年と。仕込み、発酵、貯酒…と廊下を通り、ろ過から缶詰め。案内の森島さん、入社2年でガイドぶりに切れあり、コクあり、深みあり…さすが、サントリー。工場内のごみゼロの象徴は、制服がペットボトル6本の再生と。戻って、いよいよ試飲シーン。1杯、2杯と飲んで、講座の終わりはビールの注ぎ方。会場はもう、アワヤ、ワヤヤ、アワヤ…。

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2009年7月 6日 (月)

時事の田崎さん、政権交代を占う

006 009  演題は「政権交代は起きるのか」だ。今か、まだか…の総選挙、これほど興味をそそるエエ題はない。講師は時事通信解説委員長・田崎史郎さん(5?)である。古館キャスターのTV・報道ステーションにもよく顔を出す。演題を語るにふさわしい人である。

 琵琶湖ホテル2階ローズの間、どのテーブルも満席だ。政治部記者のおり、故梶山静六の生涯を書いた田崎さん。あの分厚い単行本を読んで、激情の人と思っていたが、壇上の語り口はソフトだ。麻生総理が役員人事の挫折は、時事の田崎が中途半端な質問をしたからだ…の発言で、TVで反論したら、瞬間の視聴率があがったーと笑わして講演を始めた。

結論、政権交代は起きる―だった。今なら自民大敗、民主大勝という。世論調査で、自民支持の女性層が民主に鞍替えが大きいと。小選挙区は北海道の自民は町村氏が辛うじて○、お酒の中川さん、小泉側近の武部さん×、福岡の山崎さん×、選挙参謀の古賀さん△という。民主政権は新人議員が130人近く誕生、党のガバナンスが心配という。「私の話は川の流れ、間違っていたら流れの変化だと思って下さい」と、最後も笑いで締めた。

【注】講演は1時間30分以上、内容は多岐にわたった。記述部分はエキスのエキスで、短絡的になっているかも。田崎さん、ご容赦を。

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2009年7月 5日 (日)

小町の井戸を確認する

061 062  再び、小野小町の化粧水の話である。情報通の久さん(6?)に聞いて行った西洞院四条角の化粧水の碑だ。あの時、小町の井戸も向かい側の小町食堂に―と聞き違いしたので、久さんにもう一度、確認して行った。食堂の西、今度はいとも簡単に井戸は見つかった。

 一般公開の京町屋の中だった。町屋は築100年とかで、京都市伝統産業振興館「四条京町屋」として、平成14年からの開館だ。間口が狭く、奥行き深く、うなぎの寝床と言われる通り庭にあった。天井に滑車、つるべに桶二つ。タイル張りの井戸は1㍍四方だ。深さは蓋がしてあり、覗けないが、井戸水は水道栓の蛇口を捻ると、じゃあっと出た。

 水道栓に「小町の化粧水です」の木札が吊るしてある。夏はひんやり、冬はあったかいという井戸水だ。係りの女性に聞くと、蛇口の水、本人次第で飲むもよし、手を洗うもよしという。梅雨の最中、蒸し蒸しする。顔を洗って、小町の水を手で濡らし、あまり毛のない頭をなでた。さすが小町の化粧水だ。顔はすべすべ、頭はふさふさ???…だ。見世、坪、走り、裏と通って、少しも待たず町屋を出たら外はかに雨だった。??

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2009年7月 4日 (土)

居酒屋トミオさん、おおきに!

069 071 何時行っても、腑に落ちない。勘定支払いのおり、えっと思い、「間違っていないの?」と聞いてしまう。小柄な女将さん、京都弁で「おうてます」と言う。メモ用紙、合計数字だけで明細はない。兎も角、安すぎる。この間、2人で食べて飲んで、2450円だった。

 あの日は1人で先に行って、後から後輩が来た。どう安いのか、注文の数々、思い出してみた。1点100円の日替わり小鉢は3点、葉っぱとお揚げのお浸しなどだ。それだけで帰るお客さんもと女将さんは言う。400円の天ぷら盛り合わせ、豪華だ。海苔、青葉、なす、ピーマン、海老、かぼちゃ、玉ねぎの7点も。後輩も追加、これは2点だ。

 サラリーマンの店だ。女将さんが6月は転勤、定年が10人以上も…と。明日から彦根勤めーというカウンター客、お世話になりましたーと馴染み客にビールをついでいる。後輩は出し巻きとハタハタ。こちらは鮎の塩焼きとほうれん草のお浸し。瓶ビールは1本、それに知人のSNさんキープの黒霧島の焼酎だ。これはまあ、そこそこ。店の名は、四条富小路下ル、居酒屋「トミオ」。おおきに!が口癖の女将さん、SNさん、おおきに!

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2009年7月 3日 (金)

昭和天皇のおもちゃ、今ここに

019 029 よくも、まあ、こんなにと思う。ドアが開いて、一歩入った室内は、ズズズイ~とおもちゃだ。飛行機にバイクにアトムに…車のカーは、赤いノ、青いノ…、これでもカア~というほどだ。おもちゃの蒐集、全国区の高山豊治さん(72)の私的博物館である。


 一度是非…と知人の紹介があり、行った。京都の四条堀川東入ル、QUONマンションの3階だ。階下で部屋番をデジタル入力すると、ロックは無用に???。館内、高山さん直々の案内だ。昭和30年代からのブリキのおもちゃが中心で、所有は1万5千点、展示は3千点という。館内、どう見るか、♪~困ってしまって、ワンワンワワン~♪だ。

不二家創業時のぺこちゃん人形がある。知人に言わすと、時価??円の値打ちモノらしい。国産製の歩くロボット。同じものがルーブル美術館にも-という。一番のお宝は?昭和天皇のおもちゃだという。特別ケースの中、英国製のオープンカーだ。京都御所にお住まいの2、3歳頃という。鳥打ち帽、パイプ笛の人形…。払い下げを受けたお付きの人から寄贈という。何度も感嘆して見た。これが、あの昭和天皇愛玩のおもちゃカア…と。?

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2009年7月 2日 (木)

京近美から見る大鳥居

014 018  何時行っても…ホッとする。癒しの借景だ。朱塗りの平安神宮の大鳥居が目の前だ。もうそこ、手が届く。山並みは東山連峰。左に比叡山、右の山裾に都ホテル…、鳥居の向こう、道路を挟んでルーブル展の京都市美、右下に疏水…。甍は南禅寺、知恩院、真如堂…。

 京都近美4階、常設展示室前の休憩室だ。3階の企画展示見て、ここは寛ぎの空間である。東側は全面ガラス張りだ。高さ5㍍以上、幅10㍍。行くと、カメラを出す。今、開催中の前衛都市・モダニズムの京都展へ行った時も、そうだった。左から右へ、前から後ろから、ガラスの向こうを撮った。どう撮っても、前の大鳥居は撮れて、とれない。?

 平安神宮は建都千百年の明治28年の創建で、大鳥居の方は45年後の昭和4年の建立だ。コンクリートと鉄骨造の明神鳥居である。昭和天皇のご大礼記念で、工費は今のお金で2億3千万円、新潟の弥彦神社、熊野本宮の鳥居が建つまでは、高さ日本一だったという。TVの番組ならここで、クエスチョン!である。ヒントは「京都近美4階の休憩室と同じ高さ」だ。さて、答えの数字だ。前からも後ろからも、24.2㍍…だった。??

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2009年7月 1日 (水)

アジサイの葉裏撮影

029 036 朝のNHKラジオだった。ふるさと便りで、四国・香川の人がアジサイ写真の撮り方を喋っていた。真上から押さえつけるようにーでなく、葉裏から逆光で撮ると、葉っぱの脈が浮かび出て、面白い写真が撮れるという。ふと、布団の中で、ハハン?と聞いた。

 ラジオの人は、裏道を行く撮り方で、ずっと内緒にしていたーという。そう聞くと、試して見たくなった。京都タワーホテルの昼パーティーのあとだ。地下鉄烏丸線で北山駅へ、植物園のあじさい園へ行った。天候はうす曇りだ。陽が射していないが、屈み込んで、葉裏にデジカメを向けた。下から下から…だ。簡単にピントが合わない。裏道は難しい。

 西洋アジサイ、額ぶちアジサイ…150種、色々撮った。園内、もうえんなあ?ーと引き揚げかけたら、作業中の松谷茂園長に会った。園に縁あり?で、よく会う。虫食い被害の出たヤマアジサイの除去中という。ラジオで聞いた葉裏から撮る写真の話をした。「紅葉の逆光撮影は知っていますけど、アジサイも裏ですか」と。上の写真が何枚も撮ったうちの2枚だ。アジサイの葉裏、どれもこれも♪~ウララウララ、ウラウラよ~♪。???

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