九雀さん、めだまに喋らす
落語家桂九雀さんが寅さん映画の山田洋次監督の創作落語「めだま」を高座にかけた。初めてで、多少のプレッシャーがあったのか。「私の話、面白くなかったら、それは原作のせいで…」と、ユーモアにして、断りを入れた。芸暦30年の九雀さん、さすがに巧みだ。
「めだま」は山田監督が故柳家小さんに書いた落語だ。九雀さんの上演はそれ以来という。県庁前の滋賀会館の会場ロビー、山田監督の祝い花が届いている。滋賀県の嘉田知事も来ている。読売の記者も取材に来ている。客席150席は満員だ。大津市在住の日本画家鈴木靖将さんの描いた原画が20年ぶりに絵本にもなり、かなり話題になっている。
高座の九雀さん「原作も絵本も、骨だけにしました」と言う。徹底したケチぶりで財を成した、べっこう問屋の大旦那のめだまがオランダの秘薬で、甕の中で生き続ける話だ。九雀さん、扇子で自分のめだまを落語のめだまにして、笑わす。うまい芸だ。話し始めて20分、いよいよ落ちだ。どう落ちるかだ。原作も絵本も喋らないめだまに「こら藪医者、こんな高い薬、けしからん」と怒らせた。~ハイ、目は口ほどものを言うでして~。
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