文人パネル展で「一休諧謔図」知る
一休さん、いくらトンチに秀でている―とはいえである。京都・山科の蓮如さんのお寺へ行って、留守だったので仏壇から阿弥陀さんを下して、枕にして鼾をかいて寝てしまったという。一休さん、仏に仕える身である。これはチト度が過ぎると思ったが…である。
戻って来た蓮如さんも蓮如さんだった。寝ている一休さんを揺り起こして、一休さん、一休さん!それは、わしの米櫃、倒したら困りますがな―と、阿弥陀さんを米櫃に例えて、少しも騒がず、怒らずで、それどころか、ハハハハと二人で大笑いしたという。この逸話、真偽のほどは?だが、物事の大事さを問う、おおらかないい話では…ある。
この逸話を画にしたのは、文人画大家・富岡鉄斎である。画の題は「一休諧謔(かいぎゃく)図」で、滋賀県高月町の財団布施美術館の所蔵という。京都東山花灯路で文人回廊という京都ゆかりの文人10人のパネル展があって、鉄斎コーナーで、この逸話を知った。生涯年齢88歳、1万点余を描いた鉄斎のことは、まあ知っていたが、一休諧謔図の諧謔がユーモアで、布施美術館が滋賀県所在とは知らなかった。我が無知にモシモシ!ムチムチ…だ。
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