瀬田「ちか定」のひつまぶし
最初はそのまま混ぜて、二度目は薬味を入れて、仕上げは出し汁かけてお茶漬けの如く…である。名古屋名物の、ひつまぶしだ。大津市瀬田にある鰻料理店「ちか定」へ半年ぶりに行った。前回はうなぎ丼、今度はお店が自慢するひつまぶしだ。
漆塗りの丸~いお櫃が出てきた。蓋をとると、こんがりした鰻に醤油色のご飯が入っている。トレーには葱の薬味、出し汁、浸け物の小皿だ。メニューに記載の食べ方指南どおり、志野焼き茶碗に最初の1杯目をよそった。鰻は5、6㌢に切ってあり、数えると10切れだ。仕上げのお茶漬けまでどう配分するか、考えて、やや少なめから入った。
鰻は皮がカリカリ、脂がよく乗っている。旨いなあ。2杯目、薬味の葱を加えた。トロッとした味がキリッと変わった。旨さが、違う。3杯目、葱を多めにした。ウン、やっぱり、旨かあ。最後の一杯、お櫃をさらえ切って、出し汁をかけた。出し汁は薄味で、口の中がさわやかだ。後味は小カブラの漬け物。いや、1700円の価値あり。食べ終わって、壁の色紙に1句。「ちか定の うなぎの旨し 湖の風」と。句も鰻も、旨し冬。
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