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2008年12月 2日 (火)

奈落の底へ

Img_1540_2 Img_1550 舞台に上がって、客席を見た。キャパ1880人だ。最上階の4階の一番上、ずっと向こうである。今度は4階へ上がった。高度恐怖症だと足がすくむ―と言われる。確かに4階席を歩くと、なんだか足がフワフワする。滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールである。

JR大津駅から徒歩15分だ。総工費256億円、3年がかりで建って、もう10年経つ。名実ともに国内有数のオペラホールだ。1日朝、地元の小学校のホール見学があり、初めて舞台に立った。客席は馬蹄形だ。舞台は驚くほど広い。どうだろう、奥行き百㍍近くあろうか。転換舞台は4面もあって、欧米の劇場と遜色ないという。

 上がった舞台のせりが沈んでいく。見学の子ども、保護者と一緒で不安はない。ズッ、ズッ、ズッと下がって、客席が消えた。舞台から10㍍も下という。ここが、いわゆる奈落の底のようだ。4階まで高低差は30㍍という。オペラ好きのジャーナリスト江上紹子さんは、びわ湖ホールの音響にはぞっこんという。舞台からマイクなしの声が4階へ響いた。人影は小さいのに朗々としている。不思議なホールだ。

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