創業300年の蔵の酒
創業は元禄15年という。奥多摩に酒あり-の澤之井酒造である。作家の塩野七生さんが文春コラムで「旅館か料亭みたいな名前だが、味はフランスの白葡萄酒の最高級と肩を並べる」と書いていた。そこの蔵元夫人が新酒を宅急便で送りこんで京都へ来た。
有志の集う参加18人の会である。新酒は冬季限定のしぼりたて、大吟醸、元禄酒など6種類だ。小さなプラ容器が配られ、1種類ごとの味比べである。「私は杜氏でもないのですが…」と蔵元夫人が杜氏に代わって、当時の仕込みを説明する。東京都心から嫁いできて既に一男三女の母、1種類ごとに蘊蓄を傾けた話しぶり。女は強し、酒は強し。??
実は…去年春、青梅市の川井玉堂美術館へ行ったおり、酒蔵を見学した。ギギーと蔵の戸が開いて、ほのかな匂いが漂い、重々しい300年の伝統の蔵を見て歩いた。あの時を思い出しながら話を聞く。蔵元夫人が「この、純米吟醸の蒼天という銘柄は14.5度で、精米の磨き55です」という。聞いて、蒼天はそうねん?と思う。しぼりたての度数は17.5度…、原酒は瓶の中でまだ醗酵中…、話を聞きつつ飲んで、クラクラ。???
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