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2008年12月29日 (月)

出し巻き屋の主人は喋った

Img_2601 Img_2598  時間あるかーと切り出した。はあ、と答えたら、もう止まらなかった。出身地、戦争体験、商売のこと…息つぎなしで、話は次から次へと展開した。区切りまで1時間半も経っていた。京都中央市場の出し巻き屋さん、真栄鶏卵・松本商店の主人である。

 何時も行く鯖寿司屋さんに聞いていた。「お向かいの出し巻きは美味しいので、すぐ売り切れる。早く行かないと」と言うので、朝7時過ぎに出かけた。店の奥で、糖尿で足が不自由というご主人、松本常一さん(84)に会った。帽子をかぶり、丸椅子にデンと座っている。一日千本の出し巻きをつくるという現場作業を見ながら話を聞いた。

 旧満州開拓青年義勇隊のこと、モテテ大阪のダンスホール通い、映画好きで長谷川一夫の絵を1枚10万円で3枚買ったこと…,出し巻きは脱線また脱線である。今の店は中国から引き揚げて卵の行商が始まりで、54年という。1回18個つくる機械の導入、卵は腐敗卵を防ぐ手割り、出汁を使うから出し巻きで、玉子焼きじゃない…。奥さんは11歳下、店名の謂れ…、帰りに「聞き代や、出汁巻き持って行って!と。ホンマ、ようきいた。

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