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2008年12月

2008年12月31日 (水)

名神菩提寺PAの三上そば

Img_2692 Img_2697  三上そばは店の2番人気という。名神高速下り線菩提寺PAの食堂だ。駐車場から標高432㍍の三上山が目の前に見える。ゆるやかで美しい稜線は左右対照、冨士山のように見えて、まさに近江冨士だ。そばの名は、その三上山にちなんでいるらしい。

竜王インターから乗って、何かあるかな?と菩提寺PAへ入った。どのPAの食堂も最近は個性化している。ここは?とウインドウ見回して発見したのが、三上そばだった。店の厨房品ランクは1位のビーフカレーに次いで2位になっている。豚生姜焼き定食が3位で、三上うどんも4位に入っている。うどんもそばも340円で、一番安い。

夕食前だったが、カロリー表示は355Kcalと低く、どう三上そばなのか、食べてみた。そばは少し黒っぽく、味はまあ普通だ。具はとろろ昆布と、玉子の煮ぬき薄切り1枚。ネギはテーブルにあって、これは好きなだけだ。値段が値段、それなりに納得して、容器を返却口に持っていったおり、賄いのおばさんにどこが三上?と念のために聞いた。「そばに三上山があるから三上そばよ」「それだけよ」と。いや、誠にアイシー。

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2008年12月30日 (火)

明石海峡のパパたこ神社

Img_2644 Img_2651  神社庁に届け出てあるのだろうか。海峡の町、兵庫県明石市に建つ「パパたこ神社」である。御祭神はタコだ。小さな鳥居の向こうに捻り鉢巻きをした父さんタコが祀ってある。真っ赤、これ以上ない茹であがりだ。

創建は何時ごろだろう。明石から、あの明石海峡大橋をくぐり、淡路へ行く明石フェリーの待合室の前にある。神戸の親戚へ行った帰りにJR明石駅まで足をのばし、海側へ10分ほど歩いて見つけた。お社はいかにも安普請で、小さい。御祭神ははみ出て、これぞ正真正銘のタコ吊りである。

おみくじは1回百円のガラガラポンだ。タコマークの祝詞だろうか。「信じるものは救われる」と書いてあり、モノは試しでやってみた。百円入れて、取っ手をガチャンと回すと、受け皿にポンとおみくじ入りの丸いプラスチックケースが出てきた。吉かな凶かな、何かな…、少しドキドキして、蓋を開けると、おみくじは「遊んでハッピー」と。いや、ハッピ―。

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2008年12月29日 (月)

出し巻き屋の主人は喋った

Img_2601 Img_2598  時間あるかーと切り出した。はあ、と答えたら、もう止まらなかった。出身地、戦争体験、商売のこと…息つぎなしで、話は次から次へと展開した。区切りまで1時間半も経っていた。京都中央市場の出し巻き屋さん、真栄鶏卵・松本商店の主人である。

 何時も行く鯖寿司屋さんに聞いていた。「お向かいの出し巻きは美味しいので、すぐ売り切れる。早く行かないと」と言うので、朝7時過ぎに出かけた。店の奥で、糖尿で足が不自由というご主人、松本常一さん(84)に会った。帽子をかぶり、丸椅子にデンと座っている。一日千本の出し巻きをつくるという現場作業を見ながら話を聞いた。

 旧満州開拓青年義勇隊のこと、モテテ大阪のダンスホール通い、映画好きで長谷川一夫の絵を1枚10万円で3枚買ったこと…,出し巻きは脱線また脱線である。今の店は中国から引き揚げて卵の行商が始まりで、54年という。1回18個つくる機械の導入、卵は腐敗卵を防ぐ手割り、出汁を使うから出し巻きで、玉子焼きじゃない…。奥さんは11歳下、店名の謂れ…、帰りに「聞き代や、出汁巻き持って行って!と。ホンマ、ようきいた。

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2008年12月28日 (日)

成安造形大の駅広告は永田萌さん

Img_2563 Img_2561  誰の要請か?緑の妖精がツルにぶら下がって、緑の帽子を追いかけている。「おーい、ボクの帽子くん」と叫んでいるみたいだ。帽子はそんなこととはツル知らず、ツルの先まで飛んで行っている。イラストレーター、永田萌さんが描いた「風の野原で」だ。

 成安造形大学(大津市仰木)がJR京都駅構内に出すコンコース広告である。京都市地下鉄と連動する駅東側の自由通路にあり、在来線0番と2、3番ホームの間、西側壁面にパネル展示してある。大きさは横3㍍、縦2㍍だ。大津-山科―京都の行き帰り、2、3番ホームを利用する。そのおりよく見ていて、この間は、立ち止まって鑑賞した。

画面の正面、パンジーがこっち向きに咲いている。赤、紫…あと二つは何色かな。右側は朝顔の花が二つ開いて、そのツルに妖精がぶら下がっている。左側はサクラ草かなあ。もう一人の妖精は葉っぱの上に立っている。色鮮やかに、色溢れ…だ。永田さんは、日本を代表する絵本作家だ。成安女子短大意匠科卒業で、今は成安造形大の客員教授でもある。パネル画面の左上、さりげなく「色の数だけ夢がある」と。

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2008年12月27日 (土)

四川ポルタの夕飯セット

Img_2519 Img_2516 よし、これだ!と、決めた。JR京都駅地下の中華店「銀座四川ポルタ」だ。入り口のウインドウの商品見本を見ていて、夕飯セットに目がいった。品数が1、2、3…6点もある。値段表示も1000円だ。これ、これ…と、躊躇なく店内入りした。

何人です?と聞かれて、右手の指を1本立てた。席に座って、即、夕飯セット!と言う。後から来た客も「セット!」と略して頼んでいる。先客の隣もそうらしい。人気メニューのようだ。セットが出てきた。見本どおりだ。メーンの豚肉と野菜の細切り炒めは、ボリュームでは、見本以上だ。味、四川中華独特の香辛料が入り、喉にピリッと来る。

玉子スープ、ザーサイ、野菜サラダ…、それに麻婆豆腐はご飯と相性がいい。これも舌ピリ、喉ピリだ。客の1人、ビールの生中を飲みながらセットで新聞を読んでいる。一人暮らしの常連さんだろうか。ジャスミン茶は急須にたっぷり。茶のお代わり二度、三度、心が落ち着く。店はポルタ開設以来で、北通りの西端にある。ラーメン熊五郎、うどん杵屋の隣で、突き当たりから三軒目だ。食通の視線、自然と四川に。???

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2008年12月26日 (金)

世界の絵本、はらぺこあおむし

Img_2506 Img_2502 何と何と、絵本は世界中で2500万部も出ているという。絵本の魔術師、エリック・カールさん(79)の描いた「はらぺこあおむし」だ。顔は丸くて赤く、眼と口は丸い緑、角は紫だ。ぐねぐねした胴は緑の楕円が10個繋がっている。足は茶色、6本だ。

 招待券が2枚あり、JR京都伊勢丹美術館の作品展へ2度行った。会場の内外にビデオが4台ある。外の通路側は、カールさんの青虫制作現場だ。青虫の下絵を描く。ティッシューという薄い色紙を使い、頭、胴体、足を切り抜く。糊をつけて一つ一つ下絵に貼る。所謂、絵画制作手法の一つ、コラージュだ。眼を凝ら~じゅして、何度か見た。

会場出口付近のビデオ、カールさんが喋っている。かーるくではない。両手を広げ、大きなゼスチャーだ。青虫がどうして有名になったか、だ。小さくて醜くて大事にされなくても、希望さえ持っていれば、美しくなって、世界に羽ばたける、と話している。ドイツで美術教育を受け、アメリカに戻って、パッチン、パッチンと紙に穴をあけて遊んでいて、本を食べる虫の発想から青虫絵本が生まれた、という。むしはむしできない。???

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2008年12月25日 (木)

師走の外食データ拝見

Img_2052 Img_2386  今月もまた、あっちで、こっで、外食大会だった。デジカメで撮った写真をパソコンに取り置いて、プロバディをクリックすると、その日が「何月何日何時何分何秒」まで出てくる。お気に入り、お腹入りの12月の外食データ呼び起こし、雑感ポツリ。

冷や汁ぶっかけ飯 9日21時11分> JR大津駅前の「酒仙ひむか」 宮崎の郷土料理。暖かい飯か、冷たい飯か選ぶ。680円。店の前、ここにも東国原知事の顔看板が。 <すき焼き定食 20日12時21分> 琵琶湖ゴルフコース 名門コースでプレー費はビッグもランチは廉価。肉いっぱいあって千円は満足も、スコアは不満足?。

お薦めにぎりと茶碗むしセット 21日12時15分> JR山科駅前の初美、改装から間なし。店も愛想もよくなる。サラダ付き、胡瓜巻4個含め10貫で、940円は確かにお薦めかな。 <豆腐丼セット 10日12時29分> 大津市中央2丁目のだいずやで、豆腐料理一筋。ビビンバの豆腐丼選ぶ。900円。問うまでもなく豆腐なら何でも…。ダイエット志向か、女性客多し。 【】 家庭の味、忘れじのブルース???

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2008年12月24日 (水)

日吉さんの象の杉枝

Img_2433 Img_2436 一体全体、どういうつもりだろう。大津市坂本の日吉大社の大杉だ。枝が一本、横へ横へ、妙というか、変に伸びている。日本最古の石橋・日吉三橋一つ、走井橋の上で、U字型に反り返っている。どうだろう、20㍍はあり、まだ伸びそうだ。

赤鳥居をくぐり、参拝受付を通ってすぐだ。大杉は西本宮へ行く道筋、大宮川の川沿いに3本立っている。見上げると、鬱蒼として、空を隠している。受付で聞くと、樹齢は700年とも1000年とも、言われていると。妙で変な枝は、真ん中の杉だ。幹が一番太く、飾りがあり、御神木らしい。根元から5㍍ぐらいの所で、枝が広がっている。

日吉大社境内を描く写生大会の表彰式へ行って見つけた。松なら近江八景の一つ、唐崎の松が横へ這っているが、杉では初めてだ。会場の日吉会館へ、大宮橋をすぎて、杉に気づいて写真を撮った。橋の階段下と反対側と、角度を変えて撮った。ぐにゅっと曲がって、まるで象の鼻みたいだ。石橋が枝の重さで壊れそうなので、今年になって、川底からの柱で枝を持ち上げ、走井橋との間に隙間を作ったという。誠にえだい枝だ。

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2008年12月23日 (火)

ヘアサロンだもんね

Img_2458 Img_2455  頭なでなで…である。舌を噛みそうになって、言っている。「何たったって、ヘアサロン…だもんね」と。先月と今月、JR山科駅前のラクト4階の「hair salon SWALLOW」へ行った。横文字で店名を示す「ヘアサロン・スワロー」だ。

最初行った時、驚いた。髪刈って、顔剃りすんで、髪洗いが後ろからだ。鏡の前に洗面台がないなあーと思っていた。座席を移動するのかなあ…と思っていた。それがどうだ。後ろから洗面台が出てきて、仰向けで頭洗いだ。生まれてこの方、散髪の頭洗いはずっと前屈みだった。それが後ろからだ。これが「ジッス イズ ヘアサロン」かと。

二度目の時、ヘアサロンは散髪屋さんと違うねえ?と聞いた。そうですーという答えを期待したら「同じです」という。「関東では床屋さん、関西は散髪屋さんと言いますけどねえ」と。でも??…、ヘアサロンは男女同席で、客層が若いし、値段も値打ちがあるし…と、感じた違いを挙げるとと「そら、そうですねえ」と。お店の前は、赤青白の散髪マークが街灯風で、店の燕マークもシャレている。我が頭、何たったって、ヘアサロン!。

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2008年12月22日 (月)

司法書士さんの狸サンタ

Img_2315 Img_2316  あれ、まあっ―である。サンタもサンタ、狸サンタだ。JR大津駅前から浜大津へ通じる寺町商店一角である。赤い帽子に赤い服、白い髭をつけてもらって、お腹をポンと突き出している。通い帳に徳利をぶら下げ、下半身は丸出しだ。愛嬌がある。

 寺町商店街はJR大津駅の西北で200㍍ほど続く。加盟は飲食店、宝石店・地鶏専門店など39店舗という。狸サンタ、思わず立ち止まった。持ち主はどうやら、司法書士さんらしい。サンタ狸は道路の角っこに立っている。後ろ側に過払い、破産、不動産、商業登記…あなたの困りごとに無料でお答えしますーと、大きな看板が出ている。

狸サンタが、口を開けて「無料、無料」と呼びかけているようだ。信楽焼の狸をサンタに変身さすとは、司法書士さん、さすがに頭が柔らかい。狸は春夏秋冬、ずっと置いてあり、何時もはすっと通り過ぎている場所だ。看板見ると、司法書士の事務所名は「ばてん」というらしい。横文字でBATENとも書いてある。狸がサンタにばけて、ばてん???、そんな訳はないだろうが、兎も角まあ、これも、おらあ!サンタだ。

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2008年12月21日 (日)

クリマスツリーはスリー

Img_2331 Img_2364 キラキラ、ピカピカ…、大きな樹が電飾で夜空に煌めく。京都府立植物園のXマス・イルミネーションだ。毎年毎年で、今年で4年目という。夜間開園は午後5時からで、今年も勤め帰りにデジカメ下げて見に行った。いつか来た道、北山門から入った。

 真正面、噴水前のトウカイデが白い。高さは20㍍、樹齢70年という。カラー噴水がシュッシュッと上がり、1万個の白色LEDのトウカイデが噴水の池に二重で映っている。これぞ幻想、まさに幽玄だ。去年見て、今年見て、同じように写真撮って、良し良しである。電飾トンネルをくぐって、トナカイ見て、サンタ見て、光の道筋で正門へ。

正面花壇付近はイチョウとハリモミの樹が光っている。高さ15㍍、樹齢60年のハリモミは今年初登場だ。職員が高所作業車を使い、2日間がかりで、白と黄色のLED6600個を飾りつけた。松谷公園長は「樹形がよく、今年イチ押しのツリー」という。北側のイチョウも高さ15㍍だ。トウカイデ、イチョウの電飾ツリーに今年はハリモミ電飾が加わり、スリーの競演である。ツリーを根元からスリー見て、首までツリー。???

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2008年12月20日 (土)

ちゃんこ一二三は発気揚意の館 

Img_2284 Img_2289 鍋がグツグツ、泡だっている。白菜、人参、豚肉、糸コン…色んな具が煮立って、ちゃんとした、携帯燃料付きのちゃんこ鍋だ。取り茶碗に具と煮汁をレンゲで掬って、二度、三度…、汗が額にじわっと浮かぶ。店の名は「発気揚意の館 ちゃんこ一二三」だ。

写真の通り、発、気、揚、意の館の文字が暖簾1枚ずつ書いてある。ちゃんこ料理の店らしく、ハッケヨイ、ヨイの発気揚意だ。一二三はひふみ。京都市内の七条七本松上ル三筋目東入ルにあり、近くに用があって、昼食でふらりと入った。メーンのちゃんこ含め、お造り、牛肉すき焼き…定食メニュー10点、おかずつきでオール700円だ。

昼時、客が「ちゃんこ、ちゃんこ」と来る。店内に「貴殿年来相撲道の為の効により其地世話人に取立候也」の額。昭和61年1月、日本相撲協会が山中利夫さんを世話人に認定した賞状だ。その山中さんの名前見て、思い出した。JR丹波口駅前で両国という店を出し、かつて京都場所を仕切っていたうちのひとり山中さんだ。人生色々、ちゃんこ転々…レジにいた久々の山中さんに聞くと、「一二三」でもう10年、そこで、残った、残った!と。

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2008年12月19日 (金)

「ん」の始まり

Img_2274 Img_2277  ん展?うん、何っ?と足が止まった。第27回日本画ん展という展覧会だ。河原町通りの府立医大病院前で、市バスを降りるとすぐ案内看板が出ていた。ん展会場はバス停前の府立文化芸術会館1階ギャラリーだ。病院の診察帰り、どんな「ん」かと、見に行った。

 受付に誰もいない。ふつうは「見せて下さい」と、断って入るのが礼儀だが、仕方なく勝手に一人で展示室をコツコツ歩いた。作品は夜空や蓮や錆びた壁…、具象が多い。作者名は稲田雅士さん、佐藤博子さん、高橋美保子さん、友井康嗣さん、林秀樹さん、前川和之さんの6人だ。展示は14点。力作揃いだけど、どう見ても「ん」の謎は解けない。

 ひと通り見終わった頃、お湯を沸かしていまして…と受付の人が見えた。この日の当番の林秀樹さんだ。聞くと、日展系の作家グループで、皆で平仮名の最後の「ん」から切磋琢磨して這い上がろうと決意したからという。最初は10人以上の仲間は今6人に減ったが、毎年師走の、この時期に展覧会を開いているという。「ん」から始めて27年、今年の日展は林さんら二人が入選している。う~んと上昇の「ん展」になっている。毎年のんんん…で、運を開いたかな。

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2008年12月18日 (木)

天然鯛のあら煮

Img_2257 Img_2264 鯛のあら煮が出た。あらっ!?だ。鯛があんまり大きく、思わず洒落が出た。写真のとおり、あら煮は目を剥いて、歯を突き出している。添え物の豆腐と牛蒡3本は隅っこだ。京都・川端二条東入ル、魚料理の店「よこちょう」の、あらっ!である。

 何度か来ているが、この店で鯛のあら煮は初めてだ。元デパートマンのYさん(61)が先に来て、注文していた。凄いですねえーと言うと、隣席の客を気にするように「この店の名物で、限定品で、安くてねえ」と。イクラはまだ出てなかったが、値段は幾ら?と聞くと、一段と声を落として「これで900円でねえ」と。いや、確かに安い。

 席はもう一人、Yさんと同じ元職場のAさん(61)だ。大きな鯛、3人でせせりあった。頭から推定すると、鯛の体長?、70㌢はありそうだ。Yさによると、限定品の理由は天然だからだそうで、壁の張り紙に天然鯛のあら煮=愛媛産と書いてある。店員さんによると、仕入れは一日4尾だけだそうだ。三人で突いて、一人の値段は900÷3で、300円である。対等に食べて、安くて美味かったタイ。少し洒落多かな。???

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2008年12月17日 (水)

滋賀県展、最年少の特選は「夢みること」

Img_2207 Img_2205  ボクサーは何処を見ているのだろうか。両腕はぶらり、闘う姿勢ではない。もう相手を倒したのだろうか。それとも異次元の世界を見ているのか。題は「夢みること」だ。滋賀県展、最年少で特選の栗東高校美術科2年、萩谷貴之君の油絵である。

リンクは屋外だ。ボクサーの靴はべったとしている。開国当時の米国だろうか。ボクサーの胸板は厚く、肩の筋肉は隆々だ。リンクの向こう、手前は顔、顔、顔…、遠くは人、人、人…だ。作者の萩谷君によると、ロックのCDに貼ってあったジャケット写真をヒントに描いたという。画面右上のボクサーの顔の眼に思いを込めたという。

リンクの中からの情景を描き、真ん中のもやっとした白さは光りを表現したと話す。ベテラン作家にまじって、県最高峰の県展特選。学校の美術の先生は「まぐれ、まぐれ…」と言うそうだが、審査員の洋画家・入佐美南子さんは「背景の朦朧とした調子、観客とボクサーの表現、どれも効果的に構成されている。将来に期待がもてる作品」と講評している。滋賀近美の県展会場。作品の隣で撮った萩谷君写真、眼はボクサーと同じだった。

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2008年12月16日 (火)

創作銘菓「あみ舟」はひりっと・・・

Img_2149 Img_2155  尖がった舟の舳先をバリっとかじった。バリっ、バリっと、2度、3度…、屋形舟が消えて、ひりっとする甘さが舌先に広がる。大津市石山寺の創作銘菓「風月堂」の代表菓子、あみ舟だ。琵琶湖ホテルの売店で見つけ、7本入り525円をひと箱だけ買った。

お菓子の長さは10㌢ほどで、網打ち漁をするあみ舟を模している。湖国唯一の舟形煎餅で、2年前の京都新聞が朝刊で連載していた「菓子ひなみ」で紹介されている。小麦粉と砂糖の生地を舟の型に流し、素焼きして、生姜砂糖汁につけて乾燥させてあるという。口の中で離れないヒリヒリ感は、生姜砂糖だった。それで、しょうかと。???

琵琶湖ホテルの売店のあみ舟コーナーには、京都新聞紹介記事と、壁に賞状コピーも貼ってある。全国観光土産品連盟・細田安兵衛会長さん名で、平成19年2月の全国推奨土産品審査会で、優れもの土産として認めた-という。レジでは1本73円でばら売りもしていて、聞くと、泊り客が部屋に持ち帰ってかじられているようですと。琵琶湖の歴史が育てた50年来の創作銘菓、こちらは自宅に持ち帰り、バリっ、ヒリっ…。

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2008年12月15日 (月)

滋賀会館のわらげん寄席

Img_2128 Img_2116  

ワハハ、ワハハ…、いや、笑った。3か月に一度の滋賀会館わらげん寄席である。わらげん?何かと思ったら「笑ってもっと元気を出そうかい」の略だという。不況で世の中、何をするにも不興でも、寄席は誰もよせ!とは言わないようだ。???

滋賀県庁前の会館4階の高座は手づくりだ。正面左に階段ついて、高さ1・5㍍はある。なるほど高座と思う。出演は九雀、鉄瓶、花丸さんだ。ちりとてちん、時うどん、三十石舟で前も後もお隣さんも…みんなで笑って、中入りすんで、3人が揃って高座に上がった。横幅は3人が座ると狭くなって、羽織の袖が摺り合うも…多少はええようだ。???

法被姿のわらげん会長の竺文彦・龍大教授のインタビューが始まった。練習は?発声は?入門は?の質問攻めに三人三様の受け答え。これがまた、ワハハ、ワハハだ。客席から笑いながら3人が座った写真を撮って、日本画家でわらげん事務局長の鈴木靖将さんが描いた似顔絵ポスターと見比べた。眼鏡の九雀さん、顎がそっている。「てつびんでない、てっぺいだ」と笑わした鉄瓶さんは若い。真ん中に座る花丸さん、似顔絵の顔も花○だ。???

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2008年12月14日 (日)

ロボット「MURASAKI」の1分間

Img_1866 Img_1861 両目が青く光った。口元もポッと赤くなる。右の袂から扇がすっと出てきて「いづれの御時にか。女御・更衣、あまたさぶらひ給ひけるなかに…」と源氏物語の書き出しを喋りだした。源氏千年紀で誕生した和風ロボット「MURASAKI」だ。

 世界的なロボットクリエーター・高橋智隆さんが制作した。身長31㌢、体重1.5㌔で、髪は長く、十二単衣を着ている。制作費は500万円という。「源氏夢回廊・未来千年館」会場の石山寺の塔頭、蜜蔵院で、公開展示と一日2回、所要時間1分のデモが7月26日から12月14日まで続いた。午前の部で、その1分の演技を見た。

「MURASAKI」はテーブルの端だ。スイッチが入ると、俯き加減の顔を正面に向け、シズシズでなく、スルスルと動いた。車輪型ロボットだそうだ。前へ来て、停まって、喋って、くるり後ろを向いて、着物の裾を引くように戻った。高橋氏は十二単衣の華やかさとロボットのクールさを融合したデザインだという。コンピューターはVS‐RC003HVだが、素材は何とアルミ使用という。紫式部が見たら、アルミ着物にあらおかし?かな。

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2008年12月13日 (土)

近江牛メニューの牛釜飯

Img_2031 Img_2020 あれも近江牛、これも近江牛だ。肉重、陶板焼膳、牛釜飯、肉吸い定食…、みんな近江牛で、当店おすすめという。名神下り線の大津インター2階の「琵琶湖の見えるレストラン」だ。彦根からの帰り、近江メニュー見て、ウシシッと足が勝手に動いた。

近江牛によほど自信があるのか、これでもか、これでもかと商品見本が並ぶ。近鉄レストランの経営だ。肉重は2480円なので、今度にして、財布を確かめ1780円の近江牛釜飯にした。夕方5時半、レストランの売りでもある見える琵琶湖は、もう見えない。店員さんに牛釜、美味しい?と聞くと、食べてないので…と。確かに、いや、失礼。

釜飯の蓋をとった。近江牛の切り身が3枚、三つ葉と一緒に乗っている。茶碗一膳に切り身1枚の配分だ。切り身は7㌢くらいか、こんがり焼いてあって、旨みが舌にジュッとくる。さすが近江牛だ。ご飯は近江米。ふっくらして、ダレが炊いたのか、和風ダレが良くしみている。三膳目で釜の底からオコゲがカリッと出てきた。釜飯効果かな。味は~厳選吟味、自慢逸品、旨みの極まり~と、ぎゅうぎゅうフレーズの通りかな。???

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2008年12月12日 (金)

やさいの里で買った彦根柿

Img_1653 Img_1659 大根にもカブラにも、どの野菜にも生産者名が出ている。地産地消の作戦、生産者の顔が見えるJA作戦という。JR琵琶湖線河瀬駅西口前にあるJA東びわこの「やさいの里」だ。ぶらっと入り、あれこれ見て、パートのおばさんと喋って、柿を一袋買った。

 今が旬の富有柿だ。おばさんによると、霜が降りると、甘みが増し、今頃が一番食べごろという。富有はやっぱり冬やねえーと言ってみた。反応がないので、もう一度言い「わかってますか」と問いかけた。おばさん、ニッと、うなずいて、わかっていた。空振りではなかった。買った柿にも当然、生産者名が下記のとおり?と、出ていた。

お名前は、彦根市後三条町、内西幸三郎さんだ。柿は6個入り300円で、「近江彦根の柿」と商品名がついている。柿の袋に紙切れが一枚入っていて、オーナーの内西さんが「悪い虫がつかないよう一つ一つ袋をかけ、手塩にかけ、丹念に育て採果しました」と、まるで、娘さんを嫁がせるように書いている。加えて「福をかき集める富有柿です」とも洒落ている。そこで一句。「柿食えば、福がくるくる彦根柿」。さて、○△×どれかな?。

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2008年12月11日 (木)

船上から撮った鴨の群舞

Img_1800 Img_1801 水鳥が一瞬、ザワザワと舞い上がった。百羽、2百羽…いや、5百羽以上だ。写真、写真…と自分に言い聞かせて、慌てて、湖上群舞の水鳥にデジカメを向けた。大津港から石山寺港へ行く観光船、琵琶湖から瀬田川へ入った辺りだ。

船は瀬田川を周遊する百人乗りの外輪船「一番丸」だ。紫式部の道を行く源氏物語イベントがあって、7日午前8時半、それこそ朝一番の乗船だった。水鳥の飛翔は船上デッキに出て、船長から「琵琶湖と瀬田川の境界線は左岸の宮川と右岸の盛越川を結ぶ線上です」と聞いた、その時だった。船長が漕艇場南側の宮川を指差したおりだ。

船の左舷側から船上を越えて、西へ西へと群れて飛ぶ。撮った写真、湖面で2枚、空で3枚、うち一枚は大空はるか、豆粒のようだ。船長に聞くと、水鳥は鴨だという。鴨は夜に活動していて、昼は水面に漂いながら寝ていることが多いという。そうだすると、睡眠中の鴨が、朝一番の一番丸が描く航跡に驚いたのかもしれない。船上にいた乗客の誰かが、飛び行く鴨を見上げて言った。「ヘイ、カモン!」と。船上洒落の一番丸だ。

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2008年12月10日 (水)

草津PAの京風ラーメン

Img_1748 Img_1743 やけに京風、京風…と力を入れている。名神上り線の草津PAの京風ラーメンだ。駐車場からの食堂正面、トイレ側からの東側入口、食券売り場の前と3カ所も特別に看板を立てかけてある。濃厚で後味さっぱり、店長お勧めの逸品―と推奨している。

ラーメンだけなら600円、ライス付きで700円だ。看板には背油、青ねぎたっぷり、ピリカラ屋台風味!リピーター続出!と出ている。信楽へ行く昼どき、腹ごしらえに寄って見つけた。草津PAは今年2月の新名神開通で、新しくなり、ジャンクションと併設していて、大きい。兎も角まあ、どこがどう京風か、ラーメン単品で食券を買った。

 食券出しに行くと、京風ラーメンのコーナーがある。メニュー数々なのに特別扱いなのかと思う。食券出すと、「ハ~イ、京風ラーメン、一つ」と、声の弾みもいい。「2分だけ待って下さい」と愛想も好いので、どこが京風?と聞いて見たが、質問が初めてなのか、わからないのか、店員さんは笑って中へ。客多く、深い追及あきらめ、出てきたラーメンを一人で静々と、京風に食べた。麺は細く、味は?♪~それは、京風ウウッ~♪。

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2008年12月 9日 (火)

忍者の里の黒影米のポン菓子

Img_0501 Img_1598 土地には土地の…土産がある。甲賀流忍者の里の、甲南土産の一つは、黒影棒と黒影ポンである。地元で収穫した黒米とコシヒカリを混ぜて、天然塩で、昔ながらポン菓子に仕上げてある。棒は10㌢ほどの円筒状、ポンは1粒1粒である。

 新名神上り線の甲南PAで売っていた。一つ420円で、棒と一緒にポンと買った。土産の陳列棚は、忍者せんべい、忍者最中、忍者焼き…、みんな甲賀流と書いてある。ポンと棒は、地元栽培の黒米で、忍者の里らしく黒影米と名づけている。薬膳料理にも使われ、「薬米」の別名があり、種皮部分の色素は目の疲れに良いという。

職場の午後3時、棒とポンを皆さんにポンと出した。感想を聞くと、40歳台の男性は、窯を積んだリヤカーを思い出したと言う。そう「ポンしまっせえ~」…だ。家から持ち出したお米を円筒の窯に入れると、クルクル回り、ポンと弾ける、あれだ。シロップの味付けで、砂糖を舐めるように甘かった。忍者の里の黒影米の棒もポンも、にちゃっとして甘い。かじって、舐めるうち、口の中でポンと言わず、ドロッと消えた。

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2008年12月 8日 (月)

清水寺、秋の夜間拝観の最終日

Img_1969 Img_1977  行こうか、行くまいか…で、行った。清水寺、夜の特別拝観である。気温がグッと下がった夜だ。秋の夜間拝観最後の7日の日曜である。五条坂でバスを降り、茶わん坂を上がった。前を行くアベックが「あんまり寒くないねえ」と。後ろで一人聞いて、いや、寒いけど…。

 拝観券は400円だ。拝観開始の午後6時半よりまだ早いのに待たなしだ。何時だったか、京都新聞に混雑回避で繰り上げ開門の記事が出ていて、それが続いているようだ。願い事かなうという胎内廻り、そうはない成就院・月の庭の特別公開、舞台下の音羽の滝…10分待ち、20分待ちだ。みんなパスして、ライトアップ一筋で、一人行く。

 師走の夜空、星がまたたく。この間、急接近した木星と金星、距離は開いたが、まだ近い。名残りの紅葉、ライトに映える。夜目遠目だろうか。「ライトの当て方が上手いねえ」と男性の声がする。なるほど…。一番奥の、奥の院の舞台からの夜景、今夜はやけに美しい。関東からの観光客か、京都タワーを指して「あれ、東京タワーみたいなもんよ」と。いや、そのとおり。カサカサの紅葉に女性が「もう限界!って言ってるみたいね」と。雑踏ボイス、名言また名言…。

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2008年12月 7日 (日)

国宝・頼朝像の無料展示

Img_1641 Img_1629  国宝また国宝である。京都国立博物館平常館のさよなら記念特別展だ。神護寺蔵の源頼朝像に平重盛像、高山寺蔵の鳥獣人物戯画…、どれを観ても2日から7日までの6日間は、ずっと無料という。国宝20点、平常館改修工事に伴う特別サービス展示だ。

 新聞にそう出ていたので、3日に行った。職場帰り、もう暮れかかっていて、西の入口で鑑賞時間を聞くと、午後6時まで大丈夫だという。何時もは大人500円の観覧料、念のため確認すると、無料という。入口で、教科書で有名な頼朝像の看板写真をアップで撮って、2階の展示室へ即、行った。右に重盛像、左にお目当ての頼朝像だ。

 束帯をつけ、太刀を差し、左右対象である。二人とも大将然として、大そうに座っている。清盛の長男・重盛は、眼が垂れているのに征夷大将軍の頼朝は、凛々しい。目、鼻、耳、口ひげ、顎ひげ…完璧な肖像画だ。美術史家が頼朝像でなく足利尊氏の子、直義だという新説を出していても、それはそれ、見惚れる像だ。雪舟筆の山水図、日本書紀(岩崎本)…右見て左見て、あれも国宝、これも国宝…無料鑑賞の試みもまた、国宝だ。

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2008年12月 6日 (土)

JR河瀬駅西口の出迎カエル

Img_1672 Img_1673  何というカエルだろう。JR琵琶湖線河瀬駅西口に植垣にいるカエルの石像だ。アマガエルかな、ヒキガエルかな…、随分と大きいカエルだ。体調は1㍍以上あり、口はでっかく、目は飛び出ている。よく見ると、背中に子カエルが1、2、3…5匹も。

 駅舎の方を向いている。石材は何か、真白だ。石像の左側に石碑がある。縦1・5㍍、横1㍍ぐらいで「みなさんお 出迎カエル 無事カエル」と刻んである。設置年月、設置者は?―と後ろに回って見た。やはり同じように「みなさんお 出迎カエル 無事カエル」としか出ていない。表からみても裏からみても、カエルはカエルだ。

 駅近くの葬儀場へ行って、カエルがけに見つけた。駅は大津方面からだと、滋賀県立大のある南彦根駅の一つ手前の駅で、平成10年に新駅舎になった。カエルの碑は恐らく、そのおりの駅周辺整備で誕生したようだ。子ガエルを乗せているから雌カエルかなあ???。「みなさんお」の「お」は「を」ではないなあ???。「出迎カエル」の「お出迎え」とかけてあるのかなあ???。カエル碑みながら悶々、もうカエロお!

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2008年12月 5日 (金)

シンデレラとツリーの電飾

Img_1324 Img_1333 舞踏会へ行くのだろうか。二頭立ての馬車はオレンジ色だ。キラキラ、電飾が輝いている。丸い篭、中が透けて見える。篭はカボチャみたいだ。シンデレラ姫が乗るのだろうか。お迎えの約束は午前零時だ。パカパカ、パカパカ…宮殿へ急いでいる。

 JR京都駅の東口広場だ。グランビア京都Hの駐車場側にあるEVから上がった。劇団四季の劇場がある3階を超し、最上階の7階まで行った。馬車の電飾はEVを出て、細い通路を抜けたところで光っていた。空中経路から西側の拉麺小路へ行く途中の、思わぬ出会いだった。シンデレラ、出てくるかなと、見て、待ってドキドキ…だ。

 馬車の回りをクルクル回った。ずっと西側に電飾のツリーが見える。伊勢丹側の大階段にある巨大ツリーだ。高さ22㍍、電球4万個という。距離にして3百㍍は向こうだ。ツリーと馬車、一緒の画面にと、馬車に近づいたり、離れたり、屈んだり、伸びたり…。時間をかけて何とか、二つをキャッチした。ラーメン食べて―と約束の帰宅時間は午後?時だ。慌てて靴でも脱げでもしたら、クツクツとお笑いだ。ああ、シンデッ。???。 

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2008年12月 4日 (木)

月と金星と木星の接近

Img_1621 Img_1619 歩いては止まり、歩いては止まり、夜空にデジカメを向けた。滋賀県庁前の滋賀会館を出たおり、守衛のおじさんが「あそこに…」と指をさした。三日月と木星と金星の接近シーンだ。朝日新聞2日付け朝刊を読んで知っていた。JR大津駅の上、南西の空だ。

 細い三日月が一番上にあって、少し下に二つの星が光っている。守衛さんは天文ツウなのか、右側の白い光が木星で、その隣の赤いのが金星だという。木星と金星は真横に並んでいる。JRの駅へ向かって、坂道を上がり、何度もシャッターを切った。広角にして、発光を止めて、液晶を覗き込んだ。目では良く見えても、レンズでは遠すぎる。

 自宅に戻って、朝日新聞をもう一度見た。第2社会面、縦4段の細長い写真だ。見出しは「笑顔キラリ、木星・金星・月競演」だ。1日夜、福岡市西区で撮影という。時間と場所の違いだろうか。滋賀会館から見た接近の仕方とは、お月さんが上下反対だ。福岡は星二つが目になり、三日月が口で笑っている。撮った写真、念のためパソコンで見た。あっ!写っている。街灯の右側に点二つ、ゴミではない。月も…だ。右の写真、わかるかナ。

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2008年12月 3日 (水)

創業300年の蔵の酒

Img_1378 Img_1383  創業は元禄15年という。奥多摩に酒あり-の澤之井酒造である。作家の塩野七生さんが文春コラムで「旅館か料亭みたいな名前だが、味はフランスの白葡萄酒の最高級と肩を並べる」と書いていた。そこの蔵元夫人が新酒を宅急便で送りこんで京都へ来た。

 有志の集う参加18人の会である。新酒は冬季限定のしぼりたて、大吟醸、元禄酒など6種類だ。小さなプラ容器が配られ、1種類ごとの味比べである。「私は杜氏でもないのですが…」と蔵元夫人が杜氏に代わって、当時の仕込みを説明する。東京都心から嫁いできて既に一男三女の母、1種類ごとに蘊蓄を傾けた話しぶり。女は強し、酒は強し。??

 実は…去年春、青梅市の川井玉堂美術館へ行ったおり、酒蔵を見学した。ギギーと蔵の戸が開いて、ほのかな匂いが漂い、重々しい300年の伝統の蔵を見て歩いた。あの時を思い出しながら話を聞く。蔵元夫人が「この、純米吟醸の蒼天という銘柄は14.5度で、精米の磨き55です」という。聞いて、蒼天はそうねん?と思う。しぼりたての度数は17.5度…、原酒は瓶の中でまだ醗酵中…、話を聞きつつ飲んで、クラクラ。???

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2008年12月 2日 (火)

奈落の底へ

Img_1540_2 Img_1550 舞台に上がって、客席を見た。キャパ1880人だ。最上階の4階の一番上、ずっと向こうである。今度は4階へ上がった。高度恐怖症だと足がすくむ―と言われる。確かに4階席を歩くと、なんだか足がフワフワする。滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールである。

JR大津駅から徒歩15分だ。総工費256億円、3年がかりで建って、もう10年経つ。名実ともに国内有数のオペラホールだ。1日朝、地元の小学校のホール見学があり、初めて舞台に立った。客席は馬蹄形だ。舞台は驚くほど広い。どうだろう、奥行き百㍍近くあろうか。転換舞台は4面もあって、欧米の劇場と遜色ないという。

 上がった舞台のせりが沈んでいく。見学の子ども、保護者と一緒で不安はない。ズッ、ズッ、ズッと下がって、客席が消えた。舞台から10㍍も下という。ここが、いわゆる奈落の底のようだ。4階まで高低差は30㍍という。オペラ好きのジャーナリスト江上紹子さんは、びわ湖ホールの音響にはぞっこんという。舞台からマイクなしの声が4階へ響いた。人影は小さいのに朗々としている。不思議なホールだ。

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2008年12月 1日 (月)

植物園の紅葉一番の日

Img_1428 Img_1461  これ、これ、この光景だ。葉が燃えて、森全体が輝き、池まで染まる。まさに晩秋、この紅葉だ。秋11月、再び府立植物園へ行った。最初が22日、次が1週間たって29日の朝である。毎年瞼に沁み入る植物園の紅葉、今年も二度目でしっかり見た。

 何時もどおり、地下鉄北山で降りて、北門から入る。入り口で28日現在、No4の園内もみじ情報を手にする。紅葉の半木(なからぎ)の森周辺、東の表銀座は午前の光が狙い目、西北の裏銀座は午後の光―と書いてある。小さな字で「いよいよ来た!」とも。ガリ版のようなちらし情報読んで、足がイソイソした。南へ200㍍、西へ4百㍍だ。

 カエデは冷え込みで赤みを増して行く。京都の最低気温は20日に0.9度、北に位置する植物園は氷点下に。この頃から紅葉が進み、29日は紅葉一番だという。狙い目という表銀座の朝、優しい光が池の回りに差し込んでいた。赤にオレンジに黄色…トウカエデ、イロハモミジ、ウリハダカエデ…。葉の形がカエルの手なのでカエデ!というので、帰って、撮った写真をパソコンで見た。真っ赤な画面が次々に出て、また高揚した。???

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