重文の山門はツートンカラー
石山寺座主の鷲尾遍隆さんは常々言う。「この山門、ツートンカラーなんです」と。瀬田川に向かい東面に建つ東大門のことだ。お寺の入り口で、重文である。この間行ったおり、正面から見て、門をくぐり内側からも眺めた。どこがツートンか、つーうと見た。
腕組んで、見上げる。そう言われれば…で、色合いが異なるようにも思える。でも、どこからがツートンか、ストンとはこない。座主に直々、聞いてみた。「ハイ、土台は頼朝の創建で、上は淀君でして…」という。要は時代を超えた継ぎ足だそうだ。最初の頼朝1109年、淀君1600年の合作という。どうして、そうなったのだろう。
座主の話では、第15代将軍の足利義昭が信長に攻められて、石山寺が戦火に巻き込まれ、山門の上の部分が焼け、土台は残った。それを淀君が本堂の礼堂を再建したおりに直したという。もう一度、観察した。淀君の創建からでも420年だ。全体が一つに見えて、頼朝の土台は、そう聞かねば、どだいわからない。石山寺は今年、紫式部が源氏物語を着想して千年だ。深まり行く秋、間もなく全山紅葉…、また、こようかな。???
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