« 夕暮れの滋賀県庁 | トップページ | 維新派の〈彼〉が登場 »

2008年10月12日 (日)

北斎の虎、月見てうっとり

Img_9490 Img_9496 虎さん、月を見てうっとりしている。竹笹に腰を落とし、首を伸ばし、顔をあげて、目はパチリと開けている。お月さんは満月だ。夢みる夢子みたいで、どこか、漫画っぽい虎だ。浮世絵師・葛飾北斎が最晩年に描いた「月みる虎図」である。

滋賀近代美術館の「葛飾北斎展」で見た。版画でなく、肉筆画だ。島根県津和野の北斎美術館が所蔵している。北斎は晩年、版画の世界から遠ざかり、一枚一枚の肉筆画に力を入れた。役者絵などの風俗画は少なく、動植物や故事古典の題材が多かったという。この展覧会も柳に牛、鶏、猿、夕顔、福助、狐の嫁入りの肉筆画があった。

 月にうっとりの虎は、96.2×29㌢で、縦長の軸になっている。弘化元年(1844)の作品だ。老衰で、90歳で亡くなる5年前だ。図録によると、目は黄色、鼻は藍色をわずかに使っているだけで、地味な色調でまとめているーと解説してある。右下に小さく「八十五老卍筆」の落款がある。「八十五」は年齢だろうが、マンジの卍の意味がよくわからない。会場でも図録でも、何度もマンジ、マンジと見た。???。

« 夕暮れの滋賀県庁 | トップページ | 維新派の〈彼〉が登場 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/188331/42755192

この記事へのトラックバック一覧です: 北斎の虎、月見てうっとり:

« 夕暮れの滋賀県庁 | トップページ | 維新派の〈彼〉が登場 »

2009年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック

フォト
無料ブログはココログ