平山画伯ルルドの行進
平山郁夫画伯、今年の院展の作品は「祈りの行進・聖地ルルド」である。京都市美術館で見た。二階へ上がって、第1室の左側の真ん中だ。日本美術院理事長である平山作品は毎年、決まって、ここにある。今年もまた長くて大きいワイド版だ。
作品の端から端へ歩いたら9歩だった。身長のわりに足が長いので、9歩だと、まあ8㍍はある。作品の全体を見るには、バックバックだ。2歩も3歩も下がって見なければならない。作品は夜空を歩く人、人、人である。一連のシルクロードシリーズでもそうだが、人や駱駝もよく歩いている。平山画伯、よほど歩く姿がお好きなようだ。
目の前の作品、何人歩いているのか、数えた。右から左へ、1人、2人、3人…と眼で追った。真ん中でこちら向きの子供含め45人と犬は一匹だ。ルルドは仏南西部の人口1万5千の小さな町という。聖女の出現で病が治癒する泉が洞窟に湧いて、カトリック教徒が夜にお祈りに行く。毎年300万人で、聖泉発見からもう1億人とか。帰りに買ったポストカード、行進が長く、上も下も余白が多い。聖地ルルドは長く白く―である。?
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