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2008年7月

2008年7月31日 (木)

びわ湖放送の応接室

023 025 どうぞ!と案内され、あの部屋へ入る度に「オオッ」と思う。真正面、大きなガラス窓の向こうに琵琶湖が広がっている。まさに180度、パノラマ景観である。入り口から1歩、2歩、3歩…、窓際へ突き進んで、挨拶より先にデジカメである。

 大津市鶴の里、BBC・びわ湖放送の3階応接室だ。JR大津駅から名神大津インターの側道沿いに車で行けば5、6分だ。独立U局系の県域放送で、開局から36年、琵琶湖を見渡す高台に建つ。29日昼過ぎ、所用があって、西村隆社長(6?)を訪ねた。EVなく階段で3階まで上がって、社長室に隣接する、この応接室で懇談した。

 地上38階建ての大津プリンスホテルが正面に見える。窓の下は鶴の里団地だ。会社の後ろは標高593㍍の音羽山である。窓の向こう、左から近江大橋、近江富士、右はびわ湖ホール、比良山系…、冬なら雪の伊吹山も-と、西村社長は言う。太陽の照りようで湖面の色が変化して、時にははるか白山連峰までーとも。「昨日は雷が斜めには走って落ちるのも見てねえ」と。びわ湖放送、まさに大所高所から-なり。

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2008年7月30日 (水)

京焼きの名工は鬼

008 Touenn ハハハ、ハハハ…と鬼が高笑いしている。羽織を着て、胡坐をかいて、太鼓腹を突き出した赤鬼だ。どこでどう掠めたのか、目の前はお宝の山である。赤いサンゴ、打出の小槌、金貨銀貨の袋…、よほど嬉しいのか、喉元まで見せて、喜んでいる。

 昭和の名工、故村田陶苑さんの陶彫だ。京焼の手びねりでは、これだけの作家はもう出ないのでは…と言われ、6年前に97歳で亡くなった。作品は「喜悦鬼」(きえつおに)で、90歳のおりの制作という。幅57㌢、奥行き36㌢、高さ29㌢だ。鬼大将、酒鬼、相撲鬼など一連の鬼シリーズの中でも大きく、それでいて、繊細で、会心作だ。

 この作品、清水焼団地の第34回陶器祭りで見た。団地の外れ、洛中洛外ギャラリー。著名作家の作品陳列コーナーにあった。各作家の作品、3万~15万の値札がついているが、村田陶苑さんの作品にはない。係りの人にあの鬼は?とそっと聞くと、小声で「400万円以上でしょう」と。桁外れの価値があり、値段をつけるのも論外なのだろう。鬼の隣は鯛、その隣は寒山拾得…、陶苑さんの手びねり陶器、トキトキして見入った。

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2008年7月29日 (火)

ヒマワリの、この夏

014 073  背の高いヒマワリを見つけに府立植物園へ行った。宝が池のホテルで昼の宴会へ出て、その帰りの道筋だった。26日午後3時を回り、気温35度は超えていた。別名は夏の花と言われるヒマワリを見るにふさわしい昼下がりだ。

 北山門の入り口で、ヒマワリは?と聞く。「そこと観覧温室の東側です」と職員さんは言う。そこは、どこかと思ったらそこだった。高さ2㍍級のヒマワリ9本、東側を向いている=写真左=。漢名でも向日葵、太陽の方を向くはずなのに背中を向けている。暑いからーと思ったが、そうではなくて、日に向くのはつぼみが大きくなり花が開く頃まで、成長すると東向きという。

 観覧温室のところへ移動した。松谷園長の7.21付けきまぐれ園だよりに「3.5㍍、120本」と、書いてある。そのひまわりゾーンは4、5分の道のり。太陽、カアッと怒っているような。宴会帰りでネクタイ締め、背広持ち…、暑いのになお暑い。ヒマワリ群を見上げた。3㍍級も2㍍級も。どれもこれも高いけど、どれもこれも下を向いて、ぐったりしている=写真右=。もっと、シャンとして…と言いたいところだが、この夏のヒマワリ、人並みに参って、参って、困った、こまった、こまどり姉妹。???

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2008年7月28日 (月)

赤い糸で結ばれた靴

014 018  これは、古典でいう「いとおかし」どころの糸ではない。糸また糸…だ。その無数の糸に古い靴、草履、下駄が結ばれている。それも何を意図したのか、赤い糸で、履物の数はおびただしい。こんなアートがあるのかと、あっと驚いた。

 大阪・中ノ島の国立国際美術館で開催中の「塩田千春-精神の呼吸」展だ。地下2階の展示会場。エスカレーターから下りる所から見える。放射線状に赤い糸が降り注ぐようだ。一本の糸の先には古靴の片一方が括ってある。幅は20㍍、高さ10㍍はあろうか。靴には提供者の思い出が紙片に書き込まれている。幾らか、屈みこんで読んだ。

 「今の主人との初デートの靴です」「入院した父が履いて行った靴です。父は帰ってきませんでした」…、靴の一足一足に人生が沁み込んでいる。目頭が熱くなって、ググッと来た。会場当番の女性に何足あるの?と聞いてみた。良く聞かれるのだろう。「ハイ、2061足です」と即答だ。赤い糸は毛糸会社の協賛で、靴は作者がネットで募集した。作者の意図は生と死の視線であるという。クツクツと「いとおかし」ではなかった。

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2008年7月27日 (日)

大椀弁当ワン

006_2 004_2 大椀がワン、ツー、スリー…と並ぶ。10人座れるカウンターの端っこから見たら、お客さん、みんな大椀を前にしている。これ弁当で、ど肝を抜かれる大きさだ。朱塗りの大椀、直径は30㌢どころじゃない。店員さんが二つ重ねて運ぶと、顔が隠れている。

 草津市野路町の味彩「灯屋」(あかりや)さんだ。JR南草津駅から徒歩5分、国道1号を渡って、すぐのかがやき通りの入り口にある。この間の昼、何となく入ってみて、客が大椀に顔を被せるように食べていた。昼のランチは1050円のサラダ付き「橙(だいだい)」と1365円のお造り付き「翠(みどり)」で、メイン料理は3種類から選べるという。この日の3種類は、魚、豚、鶏で、調理法が黒板に書いてある。

 豚の炭火焼き、ご飯は少なめにした。周りを見回して待っていたら、ややあって、椀が出てきた。大椀の蓋付き写真撮って、蓋を外すと、5区画の仕切りになっていた。手前はご飯、真ん中はメーンの豚だ。周りは出汁巻き、かぼちゃの天ぷら、しし唐…、何種類かなあーと数えると30品目は…。吸いものも付く。新しい店?と聞くと、もう開店10年で「ポイントカード作りますか」という。さすが、ポイント抑えているワン。???

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2008年7月25日 (金)

還幸祭のホイトナ

008_2 028_2  掛け声は「ホイトナ!、ホイトナ!」だ。神輿を乗せた二本の長い棒。10㍍は悠にある。先端と後部に付いた鈴が、担ぎ手がホイトナと跳ねると、ジャンと鳴る。ホイトナ、ジャン、ホイトナ、ジャン…。24日、祇園祭の還幸祭で、神輿を追いかけた。

 神輿は中御座、東御座、西御座の三基で、夕方に新京極交番前の四条御旅所から30分ごとに出る。一基の神輿に捻り鉢巻の若衆が200人以上だ。見物客は歩道に溢れて、ゴザゴザ???している。出発を待っていると、裃の役員さんが「神輿には御霊が…、市内の氏子を回って、八坂さんに集結して、深夜に本殿からお帰りに…」と説明してくれる。

 二番目の東御座と一緒に歩いた。お練りは時速5㌔。先導役が神輿の担ぎ手にマイクで叫ぶ。回せ!は神輿の回転、差せ!は神輿の差し上げだ。担ぎ手は交代しながら汗を拭き拭き、休憩のたび近くのコンビニへ。大体、3-40分歩いて10分休憩。法被の衿元に有喜屋の蕎麦屋広告だ。四条通り、烏丸通り、高辻通り…と、歩き続けて、三条通りで携帯の歩数計は1万歩7㌔に。もうこれ以上は…と先を見越して、ホイトナ!。

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老樹の唸り、今も

08 Img_016  1本の、気になる樹がある。モミジバスズカケノキ。わかりやく言うと、プラタナスの1種だ。+でも-でもない。???。街路樹で、公園樹だ。モミジバの名は葉っぱが、モミジのように八ツ手だからだ。

 樹は滋賀県文化体育館の敷地に植わっている。この施設、昔の武徳殿で、滋賀県警が今も毎日のようにエイ、ヤーと使う。JR大津駅から南へ歩いて3分、県庁議会棟と隣り合っている。その武徳殿とともにーの樹は、大津市が昭和53年12月に「まちにみどりを」の願いで保護樹木に指定してからもう30年も経つ。

樹齢は70年を超す。樹高は軽く20㍍以上ある。幹が根元から3本に別れ、枝が四方八方に伸びている。その様子は変わりないようだが、実はこの間、幹の一つが切られた。左の写真がその切り口で、隠すように黒く塗ってある。5月25日のことだ。チエーンソウ付きクレーン車が来て、一日中枝を切り払っていた。樹のそばを通る度、あの時の「うーん」という唸りを思い出す。うーんと、クレーンにクレームつけていたのでは…と。???

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2008年7月24日 (木)

洗濯屋さんのラーメン店

033 020_2  店の前を行来して、うかがうように「麺屋 七福神」の写真を撮った。中から女子店員さん、不審そうに見ている。ドアを開けて、カウンター席に座った。客は右端に一人、スポーツ紙見ている。一番自慢のメニューは?と尋ねると、七福神ラーメンです-と言うので、即頼んだ。

 四条大宮から西へ150㍍ほど行った北側で、アークホテルの斜め前だ。愛媛から来た夫婦が「あそこのラーメンが美味しかったーと言っていたので…」と店員さんに来店の理由を説明をする。680円の七福神ラーメン出てきた。細切りの九条葱がふわっと盛ってある。チャーシューは2枚、トロトロだ。細麺で、スープは豚骨、10時間も煮込んでいると。

 カウンター越し、店員さんに話を聞く。なんと、本社はクリーニングの西洋社で、その外食部門という。最初は讃岐うどんだったが、2年前からラーメン屋に変わったそうだ。もう1軒、堀川御池にも店があり、この店員さんもうどん業務からラーメン業務へー転職?だそうだ。お客さんの入り、どう?と聞くと、四条大宮の東がにぎやかなので、反対側のこちらには…と。味は愛媛夫婦の言うとおりなのに店内は確かにポツリポツリ。七福神さん来店、何時-かな。

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2008年7月23日 (水)

首の長さの秘密?

020 004  なんで、なんで-と行った。大阪・中之島の国立国際美術館だ。首の長~い肖像画を描くモディリアーニの展覧会である。エコールド・パリを代表する画家だ。作品はだいたい、肩はなで肩だし、眼はアーモンドだ。どうしてそうなるの?かナ。

暑かった。あとで聞くと、37度超えていたと。それなのにJR大阪駅から歩いた。その暑さのせいか、週末なのに会場はすいていた。油彩、素描150点を世界中から集めたから?、入場料は1500円という。もうモディリアーニ。???観賞に力が入った。うん、長い。なるほど、隣のこれも長い。一点一点、なぜか首を伸ばして観賞した。

会場にモディリアーニの写真。首は?とよく見たが、普通だ。わずか36歳、肺炎で閉じた生涯、男前だ。神戸大学大学院の宮下准教授が「どうして首が長いの?」と昨日、会場で講演している。その秘密知るのに一日遅かった。展示はモディリアーニが長~い神秘な画風を確立するまでだ。全展示作品の中では、1918年にジャンヌ夫人の横顔を描いた首=写真右の真ん中=が一番長かった。しっかりジャンヌと、首っ引きで見た。???

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2008年7月22日 (火)

パキスタンカレーの店

017 013  これが、パキスタンカレーか。黒いスープ状のルーだ。大皿に真ん中でご飯と半分半分、まるで線を引いたよう。野菜カレー900円を頼んだので、彩りが、なんとまあ、見事なことか。ピーマンの赤、ブロッコリーの緑、じゃが芋の黄、レーズンの紫…。

 お店は河原町荒神口上ル「カフェ・カーヴイ」だ。西側を歩いていて、パキスタンカレーの赤字看板が目に入り「どんなんかな」と、引き込まれた。店の前に大阪ガスが出す食探訪雑誌「あまから手帖」に載った切り抜きが貼ってある。店長は西田幸司さんで、勤めていたパキスタンカレーの店が閉したので、好きで2年前に独立したという。

 店内、雑誌のとおり、ジャズが流れてモダンぽい。スパイス15種類、仕込みは2日間かけて、20食限定という。さて、味はどうだ。スプーンで黒いスープをすくい、ご飯にかけて、口にいれた。ピリピリ、ヒリヒリかなーと思ったが、それほどではない。まあ中辛ていどか。若そうな西田店長、注文聞いて、つくって…、こだわりの1人経営。帰りがけに儲かる?と聞いたら「はあ、まあ、はあ…」と、カレーそうだった。???

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2008年7月21日 (月)

西京極の緑陰観戦

010 025  緑の木陰を求め、真夏日の夕方、西京極球場の外野席へ行った。入場600円の内野席に比べ、ここは出入り自由だ。グランドは西日の戦いが続く。スタンドは一投一打に歓声また歓声―。外野の芝生席、寝転がる。これぞ、緑陰観戦、いいもんだ!ハハン!。

 京都大会の準々決勝、甲子園へ胸突き八丁だ。第4試合、北稜と福知山成美戦が始まった。スコアボードは左斜めから見て、グランドを寝て眺める。先行の北稜、初回1死満塁の絶好機だ。打順は5番、福知山成美は右の本格派。どうかな、座り直した。打った。ああ、6-4-3の内野ゴロ併殺打。緑色応援の一塁側は落胆、青色の三塁側は安堵だ。

試合は初回がすべてだった。チャンスのあとにピンチあり。福知山成美は初回4番が117㍍の外野深く長打を飛ばし先制、2回にもまた打って、序盤で6-0に。20日付け京都新聞は「これぞ4番」の雑感が載った。野球も人生もドラマ。時折、すっと風がよぎる。緑陰観戦300人は…。団扇、敷布、枕…。場内マイクが言う。「温度が高くなっています。気分の悪い方は本部へ…」。いえいえ、ここは騒音のほかは、別天地です。ハイ!

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2008年7月20日 (日)

土曜の満月写真

040 047  ああ、丸い。夜空に真ん丸満月だ。四条大橋から見た。向かいは先斗町入り口だ。鴨川の東側にライトアップの南座があって、お月さんはその少し上に出ている。デジカメの発光を停めて、一枚撮って、四条大橋も入れてーと、また一枚撮った。いい光景だ。

 撮っては確認また確認。デジカメのいいところだ。暫し、撮り続けて、同じなら鴨川の床提灯も一緒にーと、また撮って、確認したのが、左の写真だ。向こう側の南座、手前の四条大橋と床提灯…、主役は右上の満月。800万画素のデジカメ遠景写真、これでええんけいと、大橋を渡り、今度は鴨川左岸を南へ歩いて五条大橋へ。

垂れた柳が頭にさわる。夜風がスウッと、熱い身体を冷やす。対岸に大きな明かり。まるで船みたいな屋形だ。料理旅館の鮒鶴に鶴清の床かな。鴨川に提灯の影が伸びた一枚が、右の写真だ。満月の上に星が一つ。赤なら火星、黄色だと木星―と教えてもらった。どうも火星のようだ。夜が更けるにつれて、満月が高くなり、火星と距離を縮めるが、そこまではきりがない。19日は立秋前の18日間の土用。それもこの夜は週末の土曜。兎も角、あまりの丸さに動揺した。???

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2008年7月19日 (土)

卒業制作のボート人形

003 050  頭がツルツルだ。目は小さく、ショぼっとしている。手を真っ直ぐのばし、オールをぐいとひく瞬間だ。シャツはピンク。なぜか背中に双葉が生えている。おじさんがボートを漕ぐ人形だ。瀬田川の県立琵琶湖漕艇場のロビーに吊ってある。見ていて、愛くるしい。

 人形は頭をひっかけ、窓際の梁からぶら下げてある。誰からの寄贈なのか、漕艇場の中川法夫場長に聞いた。滋賀大教育学部の美術教育を卒業、今年4月から漕艇場に勤めている西川晶子さん(23)の作品で、いま本人が仕事でボートに乗って、瀬田川の藻を取り除きに行っており、もうじき戻って来るという。藻でもうじき?場長さん、自然体で洒落た???。

 作者の西川さん、漕艇場の食堂で名物のしじみ汁をすすっていたら「私ですけど?」と来てくれた。おさげ髪で、頬が赤く、可愛い女性だ。卒業制作20点ほど一つで、吊り人形は紙粘土という。島根県の松江北高出身で、高校、大学とボート部だったとも。作品はふるさとを思い、おじさんの頑張りを思い…と。もう1点、カヌーの女の子も愛らしい。西川さんに頼んで、人形と作者の写真を撮った。ボートのおじさん人形、ボオっとしていた。?

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2008年7月18日 (金)

板塀画廊でエンヤラヤー!

009 027_2  あっ!、祇園祭りの山鉾巡行だ。板塀にはめこんだ一枚の絵。函谷鉾の辻回しが描かれている。エンヤラヤー!と掛け声が聞こえてきそうな、動きのある絵だ。油彩かな、それとも水彩かな-、暫く、立ち止まって、板塀の絵を路上で鑑賞した。

 河原町通りを四条から北へ歩いて、丸太町通りを越え、150㍍ほど行ったあたり。西側歩道の民家だった。板塀があって、その一角をくり抜いてギャラリーにしてある。一枚だけの板壁画廊だ。表札は阪口登さん。何屋さんかなーと思ったら阪口工房の小さな看板が上がっている。でも、窓もなく、玄関はサッシ引き戸で、商いしているようには…。

 まあ、あまり詮索せず、絵をじっと見た。横幅は1㍍ぐらい、20号の大きさだろうか。描写は誠に繊細だ。鉾の屋根、鉾の中、鉾の綱…、「函」の法被をつけた登場人物、1、2、3…と数えたら、ゆうに百人はいる。描いた辻回しの場所、どこかな。背景に東山が見えていて、御池通りとすれば、巡行帰りの新町あたり。後ろの鉾は先端の鉾先からすると、鶏鉾のよう。ガラス超しに写真撮って、視線こらして、エンヤラヤー!。

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2008年7月17日 (木)

江川紹子さんが褒める

021 027_3  こうまで-と思うほど、褒めに褒めた。オームの…が代名詞になったジャーナリストの江川紹子さん(4?)である。14日昼、大津市の琵琶湖ホテルへ講演に来て、同じ湖岸にある1㌔東の県立芸術劇場「びわ湖ホール」のことを激賞した。

 演題に立った江川さん。薄いピンクの服に、縁のない目がね。元神奈川新聞の女性記者で、あるテノール歌手を追いかけするほどオペラ好きらしい。開口一番「大津は年3回は…、来ます。びわ湖ホールは音響が良く、客席と舞台の一体感が最高です。大きな舞台は東京にもありますが、環境含めて、大好きなんです」と、語り始めた。

 舞台が良いので、アーチストが乗って、パーフォーマンスがどこの劇場より凄いと言う。それと、働く人たちが、持ち場ごとの仕事を大事にしている-とも。・チケット予約では席の位置をよく認識している・オペラグラスは席にあわせた倍率を出してくれる・演目の選択、舞台監督も素晴らしい-と、もう、これ以上ないほど、ハラショだ。今日の演題?そうそう、「混迷する社会に想う」-だった。「びわ湖ホールに想う」でなかった。

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2008年7月16日 (水)

体操・富田選手の壮行会

038 046  握手した手、なんと堅くて、ぶ厚いことか。鉄棒で?と聞くと、「いや、鞍馬なんです」と、あんばい(上手に)答えてくれた。北京五輪にでる体操日本代表の富田洋之選手である。14日夜、京都・新都ホテルで、出身の京都・洛南高校など主催の壮行会があった。

 高校体操部OB、保護者会、体操などスポーツ関係者250人も来ていている。4年前のアテネ五輪に続いて2大会連続出場だ。あの五輪、富田選手が鉄棒で着地をピタッと決めて、体操ニッポン復活、28年ぶりの金メダルになった。壇上と1番テーブル席の富田選手、落ち着き払っている。1㍍66㌢と小柄だが、胸板厚く、風格が漂う。4年前の壮行会とはどこか違う。

 OB会長、来賓らの挨拶が続き、恩師の辻野朝晟監督の激励の言葉。「TVや新聞で、本人は勝ちますとか金メダルとか言わない。淡々とやります-と喋っている。それが一番や」と。花束、激励金贈呈あって、富田選手もお礼の言葉。「こんなに来てもらって…、お返しは北京で…」と言葉少なに。出席者からサイン攻め、写真攻め、握手攻めが続き、食事も出来ない。それでも、富田選手は淡々としている。北京もタンタンで、金メダルかな。パンダ~イ!。

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2008年7月15日 (火)

名神大津の花火情報

013 017  これぞ、一目瞭然の花火大会情報だ。名神下り線大津インターSAの案内カウンター、オフィス奥の壁である。京阪神に滋賀を加え4府県別、日程別に丁寧に書き込んである。カウンター越しに「川又」さんというネームプレートの女性に話を聞いた。

 最初はグー!でなく、壁紙の花火情報は何時から?と質問を出した。「今月からです」と言う。親切で、愛想がいいので、質問がポンポン出る。毎月、上り線下り線の担当者6人で話し合い、アジサイ、潮干狩り、日帰り温泉など色んな情報を発信しているそうだ。客の行き先を考え、上り線は滋賀情報、下り線は京都、大阪情報が多くしているとも話す。

壁紙は手書き、配布コピーも手作りだ。案内はみんな名神が起点になっているだ。商売柄、それが基本のようだ。8月8日恒例の1億円1万発のびわ湖花火。このSAからの観賞はちょっとした穴場という。もう昼からカメラマンが陣取っていると。ドンという音も聞こえるそうだ。上り線の方が近く見え、人も多いが、下り線の無料カウンターも好位置だそうだ。回答が丁寧な「川又」さん、たくさんの情報、ありかとう。、来るね???。

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2008年7月14日 (月)

湖上シンポは豪華弁当

047 040 源氏物語千年紀事業の「紫の道・湖上シンポジウム」で豪華な弁当が出た。近江牛肉市松巻、たこと八幡蒟蒻の串さし…等など。二段重ねの木箱に入り、長くて、深い。1段は横幅30㌢、縦幅の深さ10㌢はあろうか。まさに数々のおかずだ。

乗船したのは琵琶湖汽船ビアンカ。12日、大津港を出て、朝のシンポジウムが終わり、白砂青松の近江舞子を過ぎたあたりで昼に。船代、講演代、昼食代を含む参加費5千円で出てきた弁当だ。包み紙は源氏絵巻。今から千十年前、父親の福井・武生の国府赴任で一緒に琵琶湖を渡った紫式部は、何を食べ、どんな景色を見たのか-そんなシンポだ。

だし巻きからつまんだ。魚そうめん、蓮根酢漬け、しじみ、絹さや…、食べても食べても。品目数は軽く50は超す。源氏26帖「常夏」にちなんだ鮎の塩焼きは、2杯酢付きだ。和菓子は幻の花「紫草」を使う。市町合併の東近江市の市花で、八日市南高校生が育てている。デザートは平安貴族の夏の楽しみ、氷室のかき氷だ。昼から引き続き、船上気温30度をしんぼして、シンポ再開。源氏番外の55帖は「船夏」。???

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2008年7月13日 (日)

坐禅の心得

010 019  見様見真似-である。二つ折りの座布団に座り、胡坐をかいて、両手を丸めて膝の上においた。どうかな。顎を引いて背筋を伸ばし、お腹に力を入れた。視線は前方1㍍あたりの畳の目に置いた。12日早朝、大本山建仁寺暁天坐禅会へタクシーで行った。

庫裏からあがり、受付で坐禅心得のペーパー1枚受け取り、方丈へ入った。参加歓迎、会費不要だ。もう皆さん、静かに座っている。方丈本尊の後ろ側、庭の見える座布団に腰をおろした。年配の男女、みなさん無言だ。前、後ろ、横を盗み見した。横に20人以上、背中合わせで4列、本尊の向こう側、廊下にも、200人は…。朝から人気だ。

チンと音がした。坐禅の始まりか。禅僧が警策を正面に立てて、前を通っていく。毛深い足、黒い爪…4、5人か。バシッッ、バシッッ…肩を叩かれている。誰だろう。薄目を開ける。叩かれた方も叩いた方も頭を下げている。坐禅心得パンフ。下腹に力入れ「ひと-」で吐き、「つー」で吸う。これ、雑念を払い、精神集中を集中する数え方という。「ひと-」「つ-」で1でも、「ワン」「ツー」だと2…???、どうも雑念が消えない。

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2008年7月12日 (土)

旬の鯖ずし

031 037 旬と書いて「とき」と読ませ、旬鯖(ときさば)ずし-という。滋賀県高島市の朽木旭屋さんの、鯖寿司だ。JR京都伊勢丹の地下二階の食料品売り場に出店している。陳列鯖の値段表見て、二の足、三の足だったが、2、900円の、目をつむって買った。

 包み紙に書いてある「旬鯖ずし」は金字だ。朽木鯖街道こだわりの一品、宝造りーとある。重々しく、丁寧に紙を剥がした。竹の皮の下から、昆布を巻いた鯖ずしが4切れ出てきた。一瞬、頭がソロバンをはじいた。1切れ725円かあ!。さすが、旬(とき)鯖。思うだけで、ときときする。昆布を捲った。肌は艶々して、身はご飯の三分一も。

 ゴクンと唾を飲み込み、1切れを2回に分けて口に入れた。うん、725円…、また一つで1500円…、甘みが口の中に漂う。うーん、もうそれは、それは…。値段忘れて、もう一つ、また一つ…。食べれば食べるほど、舌に味がしみる。鯖は長崎県済州島沖の、それこそ旬の鯖、米は朽木の中野さんが鯖すし用に栽培した。塩はドイツ、酢は米用と鯖用で使い分けて、昆布は…と店員さんが言う。このこだわり、ときとき食べたい。???

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2008年7月11日 (金)

ビッグカメラの2㍍45

010 011  えっ、こんなに?-、手を伸ばして、思わず高さを感じた。JR京都駅西側にあるビッグカメラ。入り口のエスカレーターの前に「2㍍45」のバーを背面跳びで超す人形が飾ってある。「2㍍45」は男子走り高の世界記録だ。いや、高~い。

パソコンプリンターの印画紙を買いに行って見た。パナソニックが北京五輪へ向け、薄型で大型TVをキャンペーン中だ。エスカレーターに上って、降りて、下からと上からと人形を見て、人間がこんなに高く跳べるのかと思った。しかし…、あまりに高い。店員さんに聞くと「はい、2㍍45の高さに飾りたかったんですが…」と告白する。

北京五輪まであと30日の9日夕だった。男子走り高の世界記録はキューバのソトマヨルが1993年7月27日につくった。もう15年も前だ。正面跳び、ベリーロール、フォスベーリーの背面跳び…跳び方で記録は変遷してきた。店内の人形、軽く3㍍50を超している。これぞ、幻の世界記録だ。ビッグカメラは創業から30周年で、大感謝祭だという。商い飛躍、記録も飛躍、…人生も雀ひゃくまで-。???

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2008年7月10日 (木)

ちか定の鰻は月

003 004 「一度まあ、ここの鰻を」と前から話があって、9日昼に実現した。瀬田川沿い、夕照の道にある川魚料理「ちか定」だ。徒歩ならJR石山駅から15分という。駅から遠くても店の名前は「ちかてい!」と洒落たが、読み方は「ちかざだ」だった。

 車で案内してもらったWYさん(5?)が重め?軽め?と聞く。軽めーと言うと、赤だし付き鰻丼メニューの中から花、月、特のうち「月」を注文して、赤だしに差し替えて、自家製というコイコクを頼んでくれる。いつも車で、ちか定はツーカーのようだ。お店は2代目経営の老舗。評判が定着しているのか、あっと言う間に満席になった。

 お重に「月」が出た。白味噌仕立てのコイコクも一緒だ。箸がどこからと悩んで、ジャブのつもりでタレの沁みたご飯から入った。見るからに脂のりのりの鰻は三きれ。ツーのWYさんが言う。「鰻は焼き立ての昼時が最高。いいのは皮がカリッとしてね。肉は汁がジュッと出て…」と。耳で聞いて、口に入れて…、うん、うん。コイコクは柔らかく濃く、白ねぎは細切りでまるで糸。撮った写真、舌が思い出して、唾がじゅっと出てきた。

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2008年7月 9日 (水)

電脳浮世絵師の東海道

014 018  これ、一富士二鷹三茄子なんですーと言う。自称、電脳浮世絵師の岡本辰春さん(43

である。烏丸姉小路東入ルの万華鏡ミュージアムで開催中の「平成東海道五拾三次展」で、作者の岡本さんに出会って、入場無料の会場で作品を解説をしてもらった。

 最初に電脳浮世絵って?と聞く。風景の写真を撮って、パソコンに取り込み、下絵にして人物を加えたりして、今風のグラフィック版画に仕上げるという。会場の作品は8年かけて、旧東海道の宿場を500キロ歩いた結果だそうだ。五拾三次の最初は三条大橋。路面の京津線電車、行き先は日本橋だ。岡本さん、8年前に旅に出る最初だという。

行って戻って、また行って、ゴールの日本橋は高架下の夜景だ。掛川、大磯…、どの宿場も今を描いている。静岡県由井の峠の富士山は遊びが入り、一富士二鷹三茄子という。「ここに茄子があるんです」と指し示す。茄子は米粒ほどだ。目を凝らして、やっとわかった。青年の頃、歌川広重の浮世絵版画に憧れたという。岡本さん、今風の21世紀の広重を目指していると話す。電脳絵師、電話に出んノウではなく、デンとした夢があった。

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2008年7月 8日 (火)

おごと温泉駅の足湯

047 051 靴と靴下を脱いで、ズボンの裾を捲って、お湯に足をつけた。JR湖西線おごと温泉駅の駅前広場に出来た足湯だ。うーん、けっこう熱い。3分、5分…、足裏から身体全体に温もりが伝わって、額にじわっと汗が出てくる。いい湯、いい足、ハハン~だ。

JR雄琴駅が3月に「おごと温泉駅」へ駅名を変更したので、地元観光協会がつくった。坂本の日吉参道にある六角形の早尾地蔵を模した立派な建物で、その名も「おごと温泉・六角足湯」という。7日昼、近くの成安造形大学へ行った帰りに見つけて、駅構内の観光案内所で百円の派手なタオルを買って、どんなんかナと、我が長~い足をつけてみた。

隣は女性だ。京都から来て、バスを待っているという。これ、素足談義だ。暫くして、観光案内所の女性がお湯の温度を測りに来た。定温は42度だという。それ以下だと、ぬるく感じるそうだ。毎日、温泉からお湯を運んで、タンクに入れ、足湯へ循環させているとか。アルカリ性単純温泉で、神経痛によいという。雄琴温泉は伝教大師・最澄がさいちょに開いた霊泉。それはそれは、ありがたいが、入墨と水虫はお断り???かな。

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2008年7月 7日 (月)

レゲエシンガー

009 010 レゲエ歌手のヨンシンとジリーだという。実はレゲエ歌手って?ヨンシンって?、ジリーって???である。ビビビ~ンという強烈な音色…、シンガーは舞台を右に左に動く。マイクを右に左に、手をあげ、腰を屈め、唸るように、叫ぶように歌う。

5日、土曜の昼下がり。京都烏丸三条近くの複合商業施設・新風館の円形ステージだ。北側の通りを歩いていて、凄い音響に何かな?と引き込まれた。「新風館アーティスト通信」というポスターが貼ってあり、この日はレゲエ歌手のヨンシンとジリーの出番だった。午後2時半、二人がちょうど舞台を入れ替わったところだった。

アミという女性司会者がジリーを拍手で送り出す。ヨンシンが歌いながら舞台へ。この6月18日、メジャーデビューしたという。柱に「Love Rain YOUNG SHIM」のポスターが並んでいる。アミが「さあ、皆さん、恋の雨を降らせますよ」と紹介する。ヨンサン、歌いまくる。ジリー去ってもじりじり暑い。レゲエは1960年後半にジャマイカで生まれた音楽ジャンル、初めて見て聞いて、すげえ。???

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2008年7月 6日 (日)

画号は幻一

010 012  名刺に羅漢さんの絵がある。名前は朱色で「幻 一」となっている。「まぼろし はじめ」の振り仮名がついている。本名は吉田畯冶(しゅんじ)で、幻一は雅号でなく、画号だという。羅漢さんの版画で、人のこころを描き続けて、来年でもう45年だそうだ。

 今、海の見える京丹後市網野町浅茂川に住む。ここで、こころの森の美術館をつくることが夢という。京都市出身で、65歳。南禅寺派の僧籍資格を持って、冬は羅漢さん制作に励み、啓蟄の頃から旅に出て、全国を展覧会などで巡回している。4日昼、JR大津駅改札で10年ぶりに会った。作務衣に肩から鞄、クリクリ頭―、ひと目でわかった。

版画の500羅漢が完成した記念展で会って以来だ。何で名前が「幻一」か、聞きたくて、大津駅近くの蕎麦屋で天ざるを一緒しながら聞いた。中学から絵描き志望で、1970年に府芸文会館で木版画と水墨画の初個展のおり、本名の吉田では印象が薄いと考えて、一瞬で閃いた名前が幻一だったという。命名に秘話でもあるのかと思ったが、意外や、羅漢さんらしく、あっけらかんとした話だった。???

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2008年7月 5日 (土)

大南総長の伊吹山

008 009 京大総長・尾池和男さんのスピーチを思い出した。「1本1本の線が、ガッ、ガッと、力強いんですよ」と言う。都ホテルの元立命館総長・大南正瑛氏の叙勲を祝う会。京大本部棟の役員会議室前に飾ってある大南さんが描いた伊吹山の絵のことを喋っている。

 どんな絵か?、一度見に行こうと、思っていたら、お祝い会の帰りに大南氏が記念出版した「生かされて」と題した画文集(A4版96頁)を頂戴した。火山、山岳、異国、人物像を描いた油絵98点と、自らの学究人生を書き綴った文章だ。頁を捲っていたら京大へ寄贈したらしい伊吹山が出てきた。上の写真の左側、「新緑の伊吹山」がそうだ。

 キャプションを読む。「伊吹は春夏秋冬によって山容を異にする。近江長岡で描いたスケッチをもとに油彩して、京都の大学へ寄贈する」と書いてある。スケッチは1997年7月19日という。右側は「伊吹早春」で、これは2007年2月21日に同じ近江長岡から描いたーとある。右を見て左を見て、春から夏へ-伊吹山の四季を感じ、大南さん77歳の喜寿人生を思う。画文集の、画も文も絵かった。???

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2008年7月 4日 (金)

レリーフ像は井上さんだった

Img_0001 Img_0023 湖岸を歩いていて、ひょっとして…と思った。三つ揃いのマントを着て、琵琶湖に向かって、すっと立つ等身大の銅像である。カンが働いて、デジカメで顔写真をアップで撮り、滋賀会館文化サロン喫茶室にある、あの無名のレリーフ像と比べてみた。

 よく似ている。眉毛、目元に口元、鼻筋…、レリーフ像の方が若そうだが、人物はどうも一緒だ。喫茶室に居合わせたお客さんも、「そや、そや、同じ人や」と言う。それなら、この人は、明治の政治家・井上敬之助氏だ。滋賀県石部町出身で、立憲政友会所属の衆議院議員、県会議長も務め、滋賀には知事が二人-と言われるほど、影響力があった人物らしい。

 銅像をもう一度、見に行った。4月に休館した琵琶湖文化館の前、一級河川常世川の前に建つ。どうして、ここにーと、文化館へ飛び込み、主任専門員の上野良信氏に聞いた。県知事だった服部岩吉氏らが発起人なり、井上氏の業績を永遠にーと、没後30年経ってから文化館の敷地に建てたらしい。レリーフ像も同じ趣旨では…という。昭和2年、63歳で亡くなって80年。今、井上レリーフが甦った。一件落着な~り。

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2008年7月 3日 (木)

地球がSOS!

Img_0014 Img_0022  おーい、助けてくれ!―、地球が波に飲み込まれかけている。波打ちぎわに京都議定書の浮き袋がある。地球が両手を挙げて、浮き袋がを待っている。早く、早く!、誰か、浮き袋を投げてくれ!。地球の悲痛な叫びが聞こえて来そうだ。

 これ、京都国際マンガ展のプロ部門の金賞作品だ。作者は英国のマーティン・ハネセットさんで、64歳の老マンガ家という。この間、元龍池小学校を改装した京都国際マンガミュージアムへ行って、2階で開催中の第8回展を見てきた。地下鉄烏丸御池駅を上がって、西北角で、古い校舎を上手く使って、装い新たな建物になっている。

 展覧会は地球温暖化を防ぐ京都議定書がテーマだ。世界35カ国のマンガ家が描いたひとコママンガがこまごまと並んでいる。京都新聞の記事が貼ってあり、ハネセットの金賞は選考委員の満場一致だったという。このハネセットさん、京都精華大で2年間特任教授をしていたとも書いてあり、その成果?が出たのかな。ひとコママンガは欧米で「カートゥーン」と言い、諷刺をカツ~ンと描くのがコツとか。この洒落、もうひとコマ???。

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2008年7月 2日 (水)

鉢の底にココロあり

 Img_0053 Img_0058 スープをすくい切ったら、鉢の底から赤い文字が出てきた。楷書で「そのココロに宝あり」と書いてある。京都ラーメン「宝屋」さんだ。これがラーメン?と思うほど麺は細い。それが結構、コシがある。スープは口の中でジワッとくる。

JR京都伊勢丹11階の拉麺小路7店の一つ。札幌、横浜などの競合店の中で、何時も列が出来ている。この間、昼時に行った。前回りの女性店員に、何の注文が多い?と聞く。「定番は醤油味の宝ラーメンですが、お勧めは数量限定のトロ肉チャーシューメンです」と言う。それならと、その通り、自販機でトロ肉~券880円を買った。

半券を先に渡して、並んだ。待っている間、ほかの店を見回した。並びの列はここが一番長い。10分たって、店内へ入った。トロ肉チャーシュー、薄くて、白く、霜降りだという。まさにトロ肉、とろけるようだ。細麺は少な目で、あっという間に食べきった。貝原益軒の養生訓、腹八分目を思う。麺が少ない分、スープは鉢を傾けて底の底まで一滴残さず-である。そこで見たのが、「ココロに宝」の文字。いや、ほんまにココロ憎い。

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2008年7月 1日 (火)

よるバスの10、10、10

Img_0035 Img_0039   昼の市バスに乗って、「よるバス」のポスターを見た。河原町丸太町の停留所から17番系統の京都駅行きだ。一番後部の座席に座って、なんとなく目が行ったのが右斜め上に貼ってあった「10、10、10」の車内ポスターだ。

 ダークブルー地に文字は白抜き。何のポスター?と思って、よく見ると、三日月マークの隣に「よるバス」と。夜の10時から10分間隔で10本、京都駅直行で走っているという。所要時間も大体10分だそうで、停留所は河原町三条と四条の北南に4カ所、料金は昼と同一の220円と。ポスターにはダイヤ表もあり、京都駅着の最終は23時42分。

 京都駅に着いて、降りしなポスターの写真を撮り、料金箱に220円入れて、運転手さんに「よるバスどうですか」と聞く。お客さんは金土ぐらいで、平日はまるでガラガラだそうだ。何時からか、駅前のバス案内所まで行って調べると、去年の12月からで、地元商店街の経営者らがまちの活性化で事業組合をつくり、市交通局に運行委託しているという。アテンダントの彼は、色眼鏡とムーンヘアとか。どんなんか、一回、じゅうぶん?乗ってみたい。

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