« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »

2008年5月

2008年5月31日 (土)

能登川駅前の道しるべ

Img_0001 Img_0011  駅を降りて「道しるべ」の看板が目に付いた。JR琵琶湖線能登川駅の東口だ。確か、二、三年前にはなかった。観光案内、無料休憩と書いてある。どんなんかナ?と飛び込んでみた。年配の案内人、室内展示の八日市大凧の前に座っていた。

 ここ何時から?と聞いてみた。胸のネームプレートは林繁夫さんだ。去年9月からで、1市6町が合併した東近江市の情報発信基地として誕生したという。JR駅のある能登川は、市の西玄関で、この道しるべは何でも案内だそうだ。室内ずっと見渡す。五個荘、永源寺、湖東…旧町の名前があって、名所写真、観光パンフ、名産品など並ぶ。

 林さん、これこれーと新聞の切り抜きを出してきた。今年2月4日付け朝日新聞滋賀県版だ。大凧前の林さんの写真が載っていて「遠来の客とも話が弾む」の見出し。年齢は75歳だ。確かに林さん、親切で話好きだ。旧湖東町に大企業の工場多く、駅前のTAX稼動率高いこと、自分は弁当持参で交代なしの7時間詰め、一人旅が好きで、国内の城めぐりでは弘前城が良かったこと…、話していると、どんなことでも、道しるべえ。???。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月30日 (金)

ボルドーワイン

Img_0006_2 Img_0014 ボルドーワインは人の心を静めるという。フランス全土の地図入りの説明ペーパー、14枚綴りである。シニアソムリエのKさんがボルドーワインの魅力を淡々と話す。ペーパー一枚一枚、要所要所にアンダーラインを入れて、フン、フンと聞く。

 ワインと料理を楽しむ会、そのプロローグである。会場はホテル日航プリンセス2階特別室。ワインがボルドーなので、会費もボルド~かなーと思ったらまあまあだった。ボルドーは水のほとりの語源があり、ブドウ栽培は2、3世紀ごろから。その魅力は自然な味わいであり、醍醐味は長期の熟成度が楽しめるのだそうだ。

 説明済んで、ワインが出てきた。最初はシャンペン。パンパン音さすのかーと思ったら、それは邪道だそうだ。料理は車海老のムース。ワインと料理の欠点を補いあうコース設定という。白のぺザック・レオニヤン2001は木樽の匂い、これに魚だ。赤はサン・テミリオン1997で、これはフィレ肉だ。シャンペンですっ~として、白から入り、赤が出て、グラスを鼻でフンフン。そのワイン、みんなワイのワイン。???

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月29日 (木)

ト一のおすすめ定食

Img_0008 Img_0011  店の名前は「ト一」という。評判のおすすめ定食がある。最初に何で「ト一」と聞くと「富山で一番やから違う」と店員さん。店の看板に金沢、京都、富山、○の中にト一とある。魚は金沢の中央市場、米は富山のコシヒカリ、営業は京都だから…らしい。

 お店は四条富小路上ル西側にある。ト一暖簾くぐって奥の奥、8人掛けのテーブルに座った。注文は525円の定食だ。近くの本屋ジュンク堂で時間をつぶし、開店の午前11時半ちょうどに入った。年配の一人客がもうたくさん、食べ始めている。おすすめ定食人気か、早めの開店のようだ。2、3階は宴会場、1階百人は入れる。広い店だ。

 おすすめ定食、3分と待たず出てきた。赤うおの煮付けに冷やっこ、大根の千切り、漬物と味噌汁だ。ご飯は深いお椀入り。入店客の注文聞いていると、たまにテンプラか、刺身だが、圧倒的に「おすすめ!」と言っている。白身の赤うお、大きい。にこごりか、味がよく沁みている。ご飯も、そりゃあ、コシヒカリ。何しろ勘定525円。支払いのおり、明日のおすすめメニューは?と聞くと、「サンマと筑前煮です」と言った。???

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月28日 (水)

田んぼのカエル、なぜ鳴く

010504amagaeru1_2 Img_0029_2んぼに水が入って、田植えがすむと、カエルがゲロゲロと鳴き始める。この間の夜、山科駅から自宅向かって、歩いていたら、国道1号脇の小さな田んぼで、カエルの合唱を聞いた。急に出てきたカエルが、夜にどうして、あんなに騒がしく鳴くのかナ?と思った。

 理科は元々、得意ではない。ネットで調べてみた。<アマガエル>と入力して、検索してみた。「

平野や田んぼなどに棲んでいる。カエルといえば、このカエルを指すぐらいで、数が多い。冬眠すんで、梅雨頃に田んぼで大合唱する。たくさん昆虫を食べるので、田んぼの害虫の発生やイネの食害を防ぐ役割がある」と書いてある。

 少しはわかった気がしたが、今ひとつである。寿命は?冬眠期間は?合唱は?とまだ疑問が解けない。やや悶々としていたら、ある会議で教科が理科という元校長さんに出会って、聞きに行った。「ああ、夜に鳴くのは、雄が雌を呼んで鳴いているんです。寿命?少し環境変化で生態系も変化して4年くらいでしょうか」という。いや、わかりやすい。ゲロゲロはラブコールだった。帰る道筋のカエルの謎、元校長さんがゲロした。???

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月27日 (火)

サザエとノドグロと

Img_0030 Img_0033 巻貝のサザエに雄と雌の見分け方があると言う。この間、京都の川端二条東入ル、魚料理「よこちょう」で、サザエのつぼ焼きが出てきた。ツウの一人が喋り出した。糞のような内臓が緑色なら雌サザエ、黒色だと雄だという。

雄は10個に一つくらいしかないとも。同席の7人、そうなのかーと、1人1個の淡路産のサザエを見る。細かく切った肉身を食べ、くるりと捻ると、糞の内臓が出た。ミドリ色だ。隣を見ると、やはりミドリ。雌また雌だ。みんな「ふーん」という。そのうち、先に食べた一人が「俺は黒やった」と。味は?と聞かれ、メタボ腹に入ったと。

 サザエさんすんで、焼いた開きのノドグロだ。日本海でしか獲れない高級魚。だれが頼んだ?値段は幾ら?とまた騒がしい。注文主は鳥取勤務の経験者だった。ハラグロではなく、昔を思ってノドグロ恋しで―と。店にそっと値段を聞く。今は一尾2千円と。確かにノドあたりが黒い。身は白くて、ぬるっと。味?そりゃあ、ノドグロ。7人の箸が重なり合い、三皿はあっという間にさらに???。魚料理の宴は、更に深け行く。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月26日 (月)

源氏絵巻の御簾の中

Img_0004 Img_0012  不吉はらむ謎の絵巻―、それっ、どんな?と思った。23日付け日経新聞終面、文化欄の源氏物語企画・千年の波紋(2)の見出しである。その謎の絵巻が今、京都文博で開催中の源氏物語千年紀展で、アメリカから里帰り展示されているという。

 どう不吉か、どんな謎なのか―観に行った。絵巻物はNYのメアリー・アンド・ジャクソン・パーク財団が所蔵している江戸時代に描かれた源氏絵の一つで「賢木 断簡」だ。平日なのに千年人気か、女性客が溢れ、会場へ並んで入った。イヤホンガイドを耳に、謎の解明へ、4階から3階へ降りたところに、その絵巻物はあった。

 新聞記事を思い出した。黒染めの僧侶が居並ぶ。真ん中に立つ高僧が右手に剃刀を持つ。御簾越しに見える女性は藤壺だ。桐壺帝の后なのに、その子光源氏と密通して、東宮を生んだ。その罪と源氏の求愛を拒み、出家する場面という。絵巻は長さ1・5、縦1㍍ほどだ。袖で涙を拭く女官ら人物が20人近くも。御簾の内と外にいる人たちで、一人ひとりが豆粒のように小さい。よ~く見ないと、謎をみすごしてしまう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月25日 (日)

お辞儀の仕方

Img_0043 Img_0011  お辞儀の仕方は3段階あるという。上体を傾ける角度だそうだ。会釈は15度、敬礼は30度、最敬礼は45度という。黒板前の女性講師が「皆さん、向かい合って、やってみましょう」と、テキストを示して、接遇研修が始まった。

 受講は平均年齢48歳の職場の人たち。講師は接遇インストラクター1年目というT・Nさん。研修始まる前に長椅子は2人掛けーと指示があったのは、向かい合いが想定だった。「頭だけでぺこんでなく、腰から背筋を伸ばして下さいねえ」と、注文がつく。受講生70人余り、立ちあがって、向き合う。おじさん同士、目と目と会うと、テレ~る。

講師さん、黒板に<1拍>と書いて、また注文をつける。1拍は1秒で、傾けた上体を止めている時間だという。会釈は2秒、敬礼は3秒、最敬礼は4秒だ。「ありがとうございますーと言ってから、こうして…」と、講師さん、範を示す。両手の位置、上体の傾け方、元へもどす時間、そして笑顔。型にはまって、上手だ。「それでは、みなさんも」と、お辞儀実践。15度、30度、45度…、おじさん、じきには忘れる。???かな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月24日 (土)

漢方屋さんのウインドウ

Img_0006 Img_0009  猿がいる。小猿かなあーと思って、ガラスの中を見た。目をむいた等身大の猿の標本だ。隣を見た、……、息をのんだ。狐の舌、狼の頭、鹿の胎児、黒蛇の玉子、まむしの皮-、瓶詰めにして並べてある。いや、これ、見ているだけで、おどろおどろしい。

 漢方薬屋さんのショーウインドウだ。川端二条下ルで、屋号は平井常栄堂薬房。ウインドウもそうだが、元祖御黒焼の暖簾が掛かり、いかにも古そうだ。この間、胃薬購入名目で、どんな店か入って見た。畳敷き、雑然とした店内。おでこの前が上がったご主人が座っている。胃が…、と言って、顔を見ると意外?主人、若くて、にこやかだ。

 古いんですねえ?と切り出す。元禄15年創業で、300年たって、8代目だという。初代は漢方医だったと。あの猿やら、狐は?と聞く。「私が物心ついた時から飾ってありました…」と。店内に鴨河二條川端附近-安政5年の文字がある店の絵、それに「直傳無二 紫金錠」の木札…。写真撮らしてもらい、店のあれこれ聞いた。買った胃薬は、粒粒の百草丸。主人の話を聞いたのが、何より、胃にいかった。???

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月23日 (金)

茶花120円の怪

Img_0002 Img_0003   自販機に120円入れて、120円のペットボトル「茶花」1本買った。最初に「茶花」が出てきて、今度は釣り銭受け口がチャカチャカチャカと音がする。何で?と見ると、10円硬貨が9枚出ている。商品が商品、茶化されたかなと、2階の職場へ戻った。

 右手に90円玉握って、何でかなあ?変わった自販機や-と、告白する。120円で120円の商品買って、お釣りが90円とは…。「茶花」は日本コカコーラが春に出した新商品。それで茶花の命名サービス???…。同僚の一人が俺もーと、自販機のある3階へ上がった。暫くして、「茶花」1本で帰ってきた。90円のお釣りは出なかったという。

 ハテな?ハテな?-である。やっぱり、自販機も人を見ている-という説も出て、ああや、こうやと。そのうち、経理担当者が「120円でなく、210円入れたんと違いますか」と言う。ウン?、210-120=90や。そうか、小銭入れから10円玉2枚のつもりが一枚は百円だったのか。なるほど、どうも、それが正解のようだ。自販機に茶化されたのか、職場を茶化したのか、今もチャカチャカチャカの音が耳に残る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月22日 (木)

その花の名は、ブタナ

Img_0031 Img_0020  草むら一面に黄色い花が揺れている。タンポポかなーと思って、道路わきから降りた。一本、手にとって、屈みこんで観察した。タンポポに似ているけど、どこか違う。茎がひょろ長い。葉っぱも地面にべたっとくっついている。君の名は?でなく、花の名は!

 滋賀県希望が丘公園の青年の城周りだ。職員研修会へ行って、合間にぶらっと歩いて見つけた。多目的広場へ行く道筋だったが、よく見渡すと、あっちにも、こっちにも群生している。公園職員に聞くのが一番と、花の名は?と問いかけたら、マチコでなく「ブタナ」と言う。ブタナ?変な名前と、詳しく調べたらやはり変だった。

 ヨーロッパ原産の帰化植物で、フランスでは豚が好んで食べるので、豚のサラダといい、それをそのまま直訳したからだという。タンポポは一つの茎に花一つだが、ブタナは茎が分かれて、幾つも花が咲く。昭和初期に北海道へ入ってきて、今は5月ごろから国内どこでも見られるという。タンポポと似ているので、タンポポモドキの別名もーとか。尋ね求めた花の名は?それはブ・タ・ナー、ソンナ。???

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月21日 (水)

並河七宝邸、週刊新潮に

Img_0001 Img_0029  週刊新潮は木曜日発売です―の5月22号に並河靖之七宝記念館が載った。後ろから捲って10頁目だ。「天涯の船」の作家玉岡かおるさんが、とっておき―私の京都欄で紹介している。明治27年に建った職住一体の邸宅で、庭は7代目小川治兵衛の作だ。

 七宝記念館になった並河邸、三条神宮道の西裏側にある。明治・大正期の七宝家で、パリ万博で金賞を受賞、海外で評価の高い靖之さんの作品を多数所蔵、5年前から財団組織で管理されている。庭は、天才庭師と言われた治兵衛が34歳の時の作で、平安神宮、円山公園、山県有朋の別荘・無燐庵などに先立ち手掛けている。

 先週の土曜日、記念館に週一勤務の知人を訪ねた。微細な文様の七宝焼き展示、往時のままの釜跡、釉薬の数々を見て、屋敷から庭へ降りた。民家に初めて疎水の水を引き込んだ庭で、七宝の研磨を兼ねていたという。屋敷からは水に浮かんでいるような感覚にもなり、治兵衛庭づくりの独創性を思う。週刊新潮では、紹介者の玉岡さんが「気骨ある明治人の息吹を感じる」と言っている。庭に立ち、にわかに知識を得た。???

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月20日 (火)

琵琶湖岸の御製

Img_0010 Img_0011  そうか、ここだったのか。この間、琵琶湖岸を歩いていて、天皇陛下がお詠みになった御製(ぎょせい)の石碑を見つけた。打出浜のびわ湖ホールの北側、なぎさ遊歩道の一角だ。御製は去年11月、滋賀県で開催の全国豊かな海づくり大会にご臨席のおりに詠まれた。

 石碑が出来て、除幕式があったことは新聞報道で知っていた。何処かなーと思っていたが、見るのは初めてだ。御製は天皇陛下が詠まれた短歌のこと、御歌(みうた)は皇后陛下と皇太后の歌という。御製の石碑は「古き湖(うみ)に 育くまれきし 種々(くさぐさ)の 魚やすらかに 住み継ぐを願ふ」と、陶板に墨痕濃く写している。

 陛下の御製石碑は、静かに琵琶湖を見守っているようだ。一人、正面に正対して歌の意味を解して、裏側へ回った。揮毫は第256世天台座主・半田孝淳大僧正だった。書体は一字一字、丁寧で優しい。石碑は比良山系から産出した御影石という。大きさは長さ1.5㍍、高さ1㍍ある。参考にこの時、一緒にお見えになった美智子皇后の御歌は「手渡しし 葭(よし)の苗束 若人の 腕に抱かれ 湖(うみ)渡りゆく」だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月19日 (月)

五条大橋の擬宝珠

Img_0058 Img_0093  橋の橋名、端になかった。鴨川の五条大橋。その代わり、玉ねぎ擬宝珠に由来が線刻文字で刻まれていた。この間から三度通って、その擬宝珠の欄干を一本、一本、点検した。欄干は北側と南側に7本ずつ、計14本である。背比べすると、欄干は2㍍超す。

 北東詰めの1本は、昭和34年3月の擬宝珠。京都市長・高山義三の名がある。文章は格調高い。「現代技術と美の粋を集めた」「影を鴨水に染め東山の翠に配した」「王朝と現代を調和した文化観光都市の一つの象徴」と。昭和27年に五条通りが国道に指定されて、橋の長さが67㍍、幅幅37㍍の鋼桁橋であると書いてある。

 西詰めのは一番古そうだ。擬宝珠のくびれた部分に蜘蛛の巣がはっている。線刻文字も難解な漢字が並ぶ。蜘蛛も気になり、解読にくもった。「天正年…正保以来…明治十年擬宝珠改作…」。元号の天正は秀吉時代だし、正保は家光時代だ。橋の真ん中の擬宝珠。「昭和10年、洪水で流出した6個補充のうちの一つ」と刻まれている。一見、揃っているような擬宝珠に新旧あって、それぞれに歴史を背負っていた。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月18日 (日)

町工場の春!

Img_003 Img_0004   「夢、夢ですよ。それと、楽しさですよ」と、56歳の若い社長が町工場の再生法を喋る。三つ方針、七つの改革、二つのメリット…それには四つのステージがあって、一つ目は○○…、二つ目は△△…と、指を折って話す。思わず①②…とメモとってしまう。

群馬県前橋市の中里良一さん。中里スプリング製作所の2代目社長で、1個から800万個まで、どんなバネでもネバってつくる?という。商社マンから社長になって20年余、独特の社員操縦法で、小さな町工場をスプリングさせた。はずむ講演、43都道府県で314回に及び、取引も鹿児島、徳島、高知で全国制覇、次は海外と夢を持つ。

この間は琵琶湖ホテルの講演。司会者が聞きほれて、講演中ずっとメモをとり続けていて、手がだるくなったと。中里社長講演語録の断片一つ二つ…。・会議では一つは決めて、出席者は1回は発言せよ・社員の欠点を言わず、長所を伸ばせ・社員の提案はすべて受けよ・ご褒美制度・役職自己申告・ユメ会議にユメ年表…、何を聞いてもウンウンなり。最後に「夢は手繰り寄せるものです」と。スプリング・イズ・カム―春よ、来い!。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月17日 (土)

大福餅の出店販売

Img_0002 Img_0003  大福餅が、ある、ある…。つぶ餡にこし餡、よもぎに黒ゴマ、カスタード、金時いも、ブルーベリー、ずんだ…。三段の陳列ケースに12種類、みんな大福餅である。見るからにふっくらして、色具合がいい。どんな味かなあ―と思う。

 5月から京都駅地下鉄改札口前に出店の饅頭屋さんだ。京都大原「豊寿庵」の看板が出ている。今年1月、フジTV系の昼番組でタレントの渡辺正行、杉田かおるが塩のつぶ餡を食べて「おいしい!」を連発したという。どれも1個150円だが、売れ筋は、そのつぶ餡大福とか。暫く、見ていたら女性客が立ち止まっては、買って行く。

塩つぶ餡買って、話を聞いた。売り子のお兄ちゃんはあけすけだ。一日平均17、8万円売れる。滋賀県湖西の和邇に本社と工場、京都大原に店があるが、どこか知らない。自分は全国各地の駅に臨時店を出す売り子だ。京都駅も1ヶ月だけの臨時店だが、さすが観光地、ここはよく売れる…などと。そう聞いて、ネットで「豊寿庵」を検索したらそのとおりだ。滋賀でつくり、京都大原で売って、大福フクフク…。味、○福かな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月16日 (金)

国宝の風神雷神を見た

Img_0070 Img_0065 何気なく、街角ポスターを見た。大本山建仁寺の国宝風神雷神の特別展である。会期は5月8日から14日まで、見るなら今しかない。木屋町五条辺りまで歩いていたが、引き返して、国宝展示の本坊へ入った。日曜の11日、閉門30分前だった。

 短い会期と日曜が重なり、えらい人だ。盗難は責任を持ちません、靴はビニール袋に入れて、持ち歩きを-と書いてある。持ちは無粋で窮と、棚に入れた。600円の拝観払ってすぐの部屋、フラッシュが光る。お寺も気が効いていると、思ったらデジタル複製の風神雷神だった。写真はこちらで、自由にどうぞ-と張り紙がしてある。

 念のため、写真撮って、渡り廊下を通り、京博から10年ぶり里帰りの国宝を奥の部屋で見た。靴入りビニー袋を持つ拝観者、二重三重だ。二曲一双の金屏風、右に風神、左に雷神である。これぞホンモノの二じんとくる。俵屋宗達、最晩年の最高傑作だという。そうだったのか。風神は縄跳び、雷神はリボン演技のようでもある。兎も角、そうは見られない。二神のギョロ眼に負けないよう眼をむいた。ガラスの顔、怖かった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月15日 (木)

宗かな曽かな

Photo Img_0006  滋賀の歴史作家、羽生道英さん(72)が小説「長宗我部三代記」を書いた。四国を制定した元親、父の国親、子の盛親で、PHP文庫から出ている。この長宗我部姓で、司馬遼太郎は元親の「夏草の賦」盛親の「戦雲の夢」で、その姓を長曽我部としている。

 宗か、曽か、と、羽生さんに聞くと「両方あるんです」という。高知では「宗」が多いので、そうしたと。そんなものかとも思ったが、高知新聞常任顧問の小笠原俊明さん(68)を知っているので、調べてもらうと「どちらもあるが、新聞社としては宗に統一している」という。本家本元の東京・練馬在住の長宗我部友親さん(64)に電話をかけた。

 元共同通信監査役で、前から面識があった。それは「宗」だと言った。昭和3年に天皇家から従四位から正三位へ格上げの親授証に「宗」と揮毫してもらったと。長宗我部家は大坂夏の陣で、断絶したと言われているが、この友親さんは元親の兄弟の系統だという。今、asahi-comで諸藩見聞録を執筆、土佐藩の項を見たら、秦の始皇帝に始まる系図写真で、長宗我部を説き起こしている。やはりそうか。???

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年5月14日 (水)

待ってポップコーン

Img_0010 Img_0011  一人で仲間を待つうち、小皿に盛ったポップコーンが出てきた。バターに塩味が効いている。食べ始めると、つい、ついついである。四条河原町を一筋北へ上がり東側のビアホール老舗のミュンヘンだ。毎月第2木曜の高校陸上部OB例会である。

 早めに着いたせいもあり、ついつい食べきって、なお手持ち無沙汰。店員さんにポップコーンつくっている機械、写真撮らせてーと頼んだ。毎月通っているので、場所は知っている。階下から2階へ上がった入り口だ。機械は何時から?と聞く。「この近くにあった輸入業者が倒産、そこのを一台引き取ってからで、それも壊れて、2代目です」と。

 傍にとうもろこしの袋があり、持ってみた。爆裂種という粒全体が硬質のとうもろこしで、輸入もんの袋は一気に持てない。40㌔は入っているという。毎日カップに8杯ほど取り出し、油と塩加減して、スイッチ入れると、グルグル回ってパンパンと膨らむそうだ。店員さんの手をとり、あれやこれやと聞いたので、一袋110円の4個、待つ陸上仲間の土産用に買った。ポップ、ステップ、ジャンプ。いやホップだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月13日 (火)

暁斎はKyosai

Img_0011 Stb_0001  妖怪さん、何かようかい???-絵をみて、いきなり洒落て見たくなった。真ん中のろくろ首は、暫を演じる九世市川団十郎で、一つ目も幽霊も天狗も、当代の人気役者を妖怪に見立て描いているという。まずは端から端へ、ずず~い­―とである。

これ、幕末から明治へ生きた絵師・河鍋暁斎が描いた新富座の妖怪引幕である。縦4㍍、長さは17㍍である。明治13年、暁斎が50歳のおり、いろは新聞社長で、戯作者・仮名垣魯文の依頼で、描いたという。京博で開催していた暁斎の没後120年記念展で見た。天井の高い特別室に展示してあって、うんと後ろに下がって眺めた。

妖怪、何匹ななあ。右端から1、2、3…、大きなのや、小さいのや、数えると20以上はある。今度は前へ行った。展示ガラスに貼ってある同志社大教授・狩野博幸の書いたキャプション、読んで、驚いた。「~二見写真場に現れた暁斎は酔いにまかせて、この巨大な画面をおよそ4時間で仕上げた」と。展覧会看板は<泣きたくなるほど面白い>と出ていたが、長編の「放屁(ほうひ)合戦絵巻」もあって、どの作品にもへえっ!と思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月12日 (月)

木香薔薇は幸せのアンブレラ

  Img_0014Img_0017

あの薔薇、もう、バラバラかなあーと、また府立植物園へ行った。黄色の大きなモッコウバラ(木香薔薇)である。GWの5月4日は見ごろも見ごろで、八重の花が房状にフサフサと垂れ下がっていた。あれから1週間経って、どうなったかと思った。

 北山門から入り、北西角の宿根草園へ向かって真っ直ぐ進んだ。3分あまり行って、見上げた。あった。薔薇はバラバラではなかった。あのままだ。映画「幸せの黄色いハンカチ」の高倉健になった気分だ。黄色の木の下に案内札がある。この薔薇の木、幸せのアンブレラ、くぐり抜けると幸せがくる…と。また、木の下へ入った。

大きさは樹高4㍍、枝張りは水平面で3㍍。バラ科だが、棘はない。中国中南部産で、植栽してから21年経つという。近くで草取り中の職員さんに「もう見納め?」と声をかけた。職員さん、屈みながら「今週いっぱいでしょう」という。スダレのようなモッコウバラは多いが、木のようになるのは珍しいと。幸せのアンブレラ命名は板谷茂園長のアイデアだそうだ。棘のない薔薇、幸せの薔薇…今週中、バラバラでない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月11日 (日)

荒神橋の橋文字

Img_0076_2 Img_0082_2 橋の袂で、うーんと考えた。荒神橋の橋名文字=写真左=がユニークなのだ。「荒」の字の、亡の下の3本棒が揃って右ハネである。字体がどこか漫画チックで、蛸の足みたいで、字が走っている。この書体の正体、これ如何に―である。

 鴨川に架かる、あの荒神橋である。昭和28年に京大の学生デモ隊100人と警察が衝突、学生10数人が怪我をした荒神橋事件で、歴史上、名を残す。三条大橋から上流へ三本目で、近くに三宝清荒神があり、それが橋名の由来らしい。橋はコンクリート製で新しそうだが、橋名が彫り込んである親柱は石づくりで、かなり古そうだ。

 裏側を覗きに行った。「大正3年10月」と刻んである。やはり古かった。橋そのもは取り替えられているようだが、親柱は昔のままで、荒神橋事件を知っている。向かい側の親柱=写真右=は、仮名文字で「くわう志んばし」となっている。「くわう」が「こう」だという。漢字の「志」が一つ入り、最後の「し」が大きく「ば」を包みこんでいる。橋の端で、橋名を始めに見て、妙な漢字に仮名わん。???。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月10日 (土)

ここが噂のパン屋さん

Img_0041 Img_0044  住所からすると、ここかなーと、飛び込んだ。ドア開けると、もう香ばしい。鼻がヒクヒクして、プーンと来た。聞いていたフランスパン専門のパン屋さん。確かにここだ。間違いない。西陣のど真ん中、今出川大宮を西へ少し入った北側である。

店の名前はフランス語だ。<Le Petit Mec>と、書いてある。どう読むのかと思いながら、手を叩いて、パンだ。陳列棚からソーセージ入りに葡萄入り取り出してレジに出す。コーヒーを頼み、赤と白模様のテーブルで待った。5、6分あまりで、さっきのパンが温かくなって、出てきた。カリカリ、バリバリ。確かに噂の味だ。

食べながら店内を見渡す。エッフェル塔の置物、ポスター、人形、色紙のサイン…どれもこれも、ボンジュール?かな。日本語じゃない。お客さんは次から次へ―である。開店から10年、噂が噂を呼んでいるようだ。帰りに店の読み方を聞くと「ル・プチメック」という。意味は「この野郎のような」だそうだ。店は金土日と祝日しか開けてないという。何でまたーと聞くと、オーナーがパリジャン!。そうじゃん!???

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 9日 (金)

中山忠彦さんの奥さん

Img_001 Img_0092  展示の絵は奥さん、また奥さんである。アンティークなドレス、色は赤に白に紫に…、黒扇に白扇、鳥の剥製乗った帽子…、色んな衣装をつけた妻良江さんを描き続けて43年という。洋画家中山忠彦さん(73)の回顧展、京都高島屋で見た。

 日展に「窓辺の女性」を描き、19歳で初入選、奥さんを知るまで10年間、裸婦を描き続けた。裸婦は1人から2人、3人と、多様に描いた。お金がなくて、モデル代を払うと、絵の具が買えず、7色で描いたこともという。会津へ行く電車の中で、奥さんの横顔を見初め、2年後に結婚した。それからモデルは着衣の奥んになったという。

 展覧会場で12分のビデオを見た。この間、石山寺本堂で見た朗読の加賀美幸子アナが語りを担当している。去年の日展作品「白い扇」をアトリエで描いている。モデルは当然、奥さん。作品完成まで毎日6時間、2カ月間という。「画は目元、指の一本一本が大事。着るドレスによって、変化する女性の内面を描いている」と、中山の言葉を加賀美アナが代弁している。会場は奥へ奥へ、奥さんの絵が続く。これ、まさに大奥。???

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 8日 (木)

布引焼きの陶板ブルー

07 001 最初に訪ねた時から気になっていた。湖面のブルー、濃くなく、薄くなく、透きとおるような…。右端にお城、その向こうは山並み。1年ぶりに行ったこの間、しっかり見定めた。滋賀県東京事務所にある、横幅2㍍近い大きな陶板だ。

 所長に聞くと、東近江市の陶芸家小嶋太郎さん(67)の作品という。永田町の都道府県会館6階へ8年前、引越ししたおりに寄贈を受けたとか。お城は長浜城、山並みは比良山系という。最初にハッと思った湖のブルー、今もまた、静かに凪いでいる。じっと見ていると、高い天守閣から展望しているようで、ブルブルっと。

 小嶋さんの記事、1年前の京都新聞に出ていた。布引山で発掘の、千年前の緑釉で布引焼窯を起こしたと。故岡本太郎デザインを作陶、大阪万博の太陽の塔も担当したとも。米国など個展も数々という。突然、電話してみた。逆に聞かれた。作品?東京事務所の何処に―と。立派な応接室に―と答えて、会話が始まった。奥さんの縁で寄贈したこと、何度も山へ登ってイメージしたこと…などなど。陶板も話も、限りないブルー???。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 7日 (水)

拝観また拝観

Img_0045_2 Img_0047 漢字が14個も並ぶ「京都春季非公開文化財特別拝観」へ。古文化保存協会主催の春と秋の恒例事業で、連休の一日、6カ所回った。朝一番、一乗寺の【曼殊院】へ。天井含め八つ窓がある茶室。窓の一つ虹窓は、四季折々で色が変わると。この朝は黄色だった。

堀川寺之内の【慈受院】は、拝観拒絶の表札。今回が初公開という。ヘナヘナ仮名の秀吉直筆に京産大のガイド学生は「農民出身なので」と。祭壇に歴代天皇の位牌、一番前は昭和天皇で、庭に美智子さま寄進の椿も。拝観中、雨が急に降り出し、廊下が雨漏りして、バケツ受けへ。雨あがって、今出川通まで出て、京都御苑北側の【冷泉家】へ。

重文の公家住宅、写真撮影どうぞと。いや、嬉しい。邸宅内、左近の橘に対し、右近は桜でなく梅だ。昔の花は梅。国宝数々の御文庫は、白壁厚く。冷泉家の拝観が一日平均千人なら【知恩院三門】は2千人も。同志社のガイド学生、口がテープに。急階段、やっと上がって、撮影は景色含めで駄目と。残念なり。亀山法皇像の【南禅院】47義士位牌の【岩屋寺】と、駆け込んで、6カ所拝観を完了する。これ、連休、安近短の模範かな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 6日 (火)

ハンカチノキ、花びらは苞

 Img_0021 Img_0023 府立植物園のハンカチノキのことが京都新聞に写真付きで載っている。この間行った東京・小石川植物園で、職員さんに木から落ちたのを手にとって見せてもらった、あの花だ。その時、ハンカチみたいなのは、葉が変化した苞(ホウ)だーと教えてもらっていた。

 記事によると、ハンカチノキは連休中が見ごろで、去年は20個ほどだったが、今年は160個以上も開花しているいう。夏のような4日昼、日差し除けの帽子かぶって行った。小石川では、花は1個しか見ていなかったので、木にぶら下がっているところを見たかった。北山門から入って西へ5分ほど、目指す桜園の前で人高りがしている。

 カメラ構えて、あれや、あれやーと見上げている。「ほら、新聞に出てたでしょう」と、通りがかりの人まで一緒になっている。高さ4㍍はある。緑の中に紙みたいな白いハンカチが幾つも垂れている。風が吹いたらフワフワとなびくだろうなあと、下から写真を撮った。木の近くに説明板がある。中国原産で、樹齢25年という。植物界のパンダとも言われるそうで、花びらに見えるのは苞(ホウ)と。小石川と同じだ。見て読んで、ホウ!。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 5日 (月)

初めての後ろ姿

Img_0194 06 手に手をとって、だったのだろうか。日光さんと月光さんが創建1300年の奈良・薬師寺を出た。ご本尊・薬師如来さんを置いて、光背を外して―である。東京国立博物館の国宝薬師寺展である。本邦初公開、今、話題の後ろ姿を見た。

 肩から腰へ、背筋にくぼみがある。右に腰を捻る日光さん、がっちりしている。隣の月光さんは左に腰を振って、艶やかだ。正面は左右対称なのに、後ろ姿は男と女のようだ。研究者は、これ、新たな発見だという。高さ3㍍、前からも見上げた。お顔が優しい。指先の一本一本がしなやかだ。日光さん、月光さん、いや、誠に~ケッコウである。

 展覧会の主催はNHK。この間、TVで「日光菩薩・月光菩薩 はじめての二人旅」を見た。旅立ちは3月9日の早暁、日通のトラックでお寺を出た。安田管主らが「ご無事で」と合掌している。光背外しは、2年前からの計画で、10人の専門家が10日間かかったという。僧侶の一人が、初めての後ろ姿に「素晴らしい」「何と、静かな…」「後ろ姿は隠せない、人間は…」と。我が後ろ姿、どうかと振り返った。見えなかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 4日 (日)

石山寺でラジオ公開放送

 Img_0009 Img_0012 NHKラジオの公開放送、源氏物語~千年の時を超えて~を見に行った。ところは、石山寺本堂だ。出演は朗読の加賀美アナ、鷲尾座主、司会の男性アナ。3人が観音サマを背にして座っている。京都・宇治市の源氏物語ミュージアムと二元中継である。

 放送は昨日3日午後からだ。特設のパイプ椅子が並び、その後ろの長椅子に腰をかけた。本堂をよぎる緑の風、心地よい。事前説明が始まる。携帯、カメラは禁止だが、放送中も本堂への一般参拝は自由になっているという。お賽銭のチャリン、ガランガランの音は?擬音効果か、自由らしい。待つうち、マイクが宇治から石山寺へ移ってきた。

 朗読はNHKきって―と言われる加賀美幸子アナ(67)の出番だ。去年の大河ドラマ「風林火山」のナレーション、あの時の声だ。切れがあって、迫力がある。紫式部の源氏朗読、スーツは紫色だ。空蝉が源氏と逢坂の関で10年ぶりに再会するくだり。口語で喋って、古典で読む。目を瞑って、静かに聴く。物語着想の石山寺、今まさに千年の時を超えている。時折のチャリン、これは今だ。だから生だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 3日 (土)

エキからエコ、何処へ?

Img_0127 001 吊り革持って、車内ポスターを見た。白い虎の絵、隣は夜空を駆ける馬だ。上手い絵だ。何の広告?、もう一度見た。コピーは「エキからエコ」という。駅から何処へエコ?。う~ん、交通広告の駄洒落かな?、喉元、グッとつまりそうだ。

 しかし?と、真下まで行った。小さな文字を読んだ。「地球温暖化を一枚の環境アートから考えるプロジェクト進行中」と。環境エコのポスターだった。掲示主は全国鉄道広告振興会で、2年目のキャンペーンという。今年は4月26日から始まり、GW期間中、全国の鉄道会社35社が協力して、23万枚を吊るすそうだ。

馬の絵は日本画家平山郁夫さんの「西域の馬」(1978年)だった。虎は洋画家大津英敏さんの作品。描かれた白い虎、インド北部に生息していたが、野生種はもう絶滅しているという。車内吊りポスター、もう2枚あった。金工の宮田亮平さんがイルカ、アーティスト日比野克彦さんはゾウを描く。東京滞在3日間、総武線、山手線とJRに乗るたびに吊り革持って、馬は?虎は?象は?と、どこにイルカ~だった。???

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 2日 (金)

ゴルフ場は住宅の中

Img_0109 Img_0105 住宅とゴルフ場が一体だという。どうりで、どのホールからも別荘のような、瀟洒な家が見える。東急不動産の季美の森ゴルフ倶楽部だ。都内から50分、千葉県の外房、大網にある。昼、インへ行くおり、職員さんに聞いた。「家にボール、飛び込まない?」。

 よく問われる質問のようで、職員さん「ハイ、飛び込みます」。何番?とまた聞く。「アウトは4番、7番、インなら10番」と言う。そう聞いて、イン10番のティーグラウンドに立った。その家並みは左側、林の向こうだ。なるほど、左はアカン、ガラスでも割ったら―と思って打ったボールは反対側の右へ反れた。そこは白杭、嗚呼、こっちもイケン!。

 計画によると、総開発面積200万㎡、計画戸数2650戸、計画人口9000人の巨大プロジェクトだそうだ。ゴルフ場が出来てもう15年という。11番ホール近くにあの大橋巨泉、プロレスの藤波辰巳、囲碁の趙治勲さんらが住んでいるとか。確かに倶楽部のメンバーコードに「大橋巨泉 H12」と出ていた。昼からのイン、あの10番から大きく失速した。はるばる遠征コンペ、どうだった?と問われて、イエイエと。???

 ※ 写真左はベスグロのHHさん、ラウンド中の無断撮影すみません。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年5月 1日 (木)

澤田真一さんの粒々

Img_0034 Img_0005

一粒、また一粒…、小さく粘土を千切ってはくっ付けて行く。純な目元が一心不乱、これこそ、集中である。知的障害を持つ滋賀県在住の澤田真一さん(38)が作品を制作する風景のビデオだ。近江八幡市ノーマで開催中のアール・ブリュット展である。

 澤田さんの作品がポスターになっていて、見に行った。真ん丸く、とげとげの粒が一杯ついている。人間みたいで、怪物みたいで、何か叫んでいるようだ。仮面のようでもある。澤田さんの作品は八幡堀の日牟礼神社に近い吉田さん宅、第2会場にあった。ふつうの町家、土間を上がったところに澤田さんの、粒々作品がずらっと並んでいた。

 作品は20点ばかり、みんな無題だ。足が8本、ワニかなあ?、角をニョキニョキつけた軟体生物かな…。腕組んで、見ていて飽きない。ポスター作品は、直径30㌢ぐらい。粒々、幾つあるのかなあ。1、2、3…と、ブツブツ言いながら粒々を数え始めて、やっぱり止めた。どれもこれも粒揃いなのだ。展覧会テーマは、アール・ブリュット=生(き)の芸術、そう気付けばよいので、あ~ると

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »