名物の、レンコンせんべい
これは、薄い。ホンマに薄い。そんなにしつこく「薄い、薄い」と強調して、どこが薄いかと言うと、レンコンが薄いのだ。頭じゃない。厚さは1・5㍉くらいだ。京都の烏丸通錦西入ル、和創作料理しんなりの名物「レンコンせんべい」である。
しんなり―という店の名前は、京都言葉のしなやか、からだという。そのメニューにわざわざ名物と書いてあって、1品500円という。何か、面白そうなので、最初に頼んだら、それがあまりに薄かったのだ。こんがりと色が付いて、ぐにゃりと曲がっていて、穴の開いたポテトチップスだ。
パリッと食べて、ウエーターさんに「これ、薄いねえ」と問いかけた。そしたら、「ハイ。これ、板前さんの包丁切りです。あんなに、よく薄く切れると思います」と、自慢そうに言う。機械のスライス切りではないらしい。同席していた食通によると、切ったあと冷蔵庫で一度、水分を飛ばしてから揚げているから、余計に薄くなっているーと解説する。喋ってパリッ、聞いてパリッ…、もう、飛んでパリ気分。???。
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