お寺の掲示板二題
お寺の伝道掲示板、時にドキッとして、うーんと唸る。この1週間、そんな出会いが二度もあった。最初は日野町の浄土真宗のお寺さん。「何時か逝く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思わざりしを 教専寺」と模造紙に書いてあった。
このお寺の先代ご住職が亡くなって、ご葬儀の日の掲示だった。ご住職は明治44年10月生まれで96歳になって、まだお元気だったが、散髪へ行ったその日に心筋梗塞で急にお亡くなりになった。職場の関係でお参りしたが、その掲示はまさに「何時か逝く~昨日今日とは~」のまさかであった。
もう一つは木之本の宝樹山明楽寺の掲示。「どちらにしたらいいのか わからないということは どちらにしても構わないということだ」と。北国街道沿いのお寺さんで、これも墨書の模造紙。28日の日曜、秋晴れの散策中に見つけて、暫し、この掲示板の前で足を止め、腕を組んだ。進むべきか退くべきか、OKかNOか-と、わからなければ、それで良しと。ホントに?わかんない。
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