特命転勤の驚き
ここまで、よう書いたなあ-と思った。吉原勇さん(69)の著書「特命転勤 毎日新聞を救え!」である。知己の吉原さん、温厚な紳士で学者タイプ。そんな吉原さんが、本を出した-と噂を聞いて、捜して、買った。文藝春秋社刊、ハードカバーで1500円。
一気に223頁を読んだ。まあ、凄い。リアリティー。代議士、役人、社長、同僚…、登場人物の肉声がぽんぽんと。書きようは一人称で、まるでドラマを見ているよう。毎日新聞大阪本社の国有地転売、新社屋土地買収、旧社屋地売却など、灰色っぽかった話の回顧である。吉原さん、経済部から経営企画室に転勤して、その渦中にいた。
多摩在住の吉原さんに携帯をかけた。あそこま、よく?単刀直入に聞く。「告発でなく、周囲で起こったことを忠実に…」との答え。反響は?「毎日社内は拍手と非難のようです」と。初版7千部、もう完売に近いらしい。毎日大阪では、社員に読むな-の指令もとか。読後感、吉原さんの人柄知るだけに驚きと敬服と…。今度は仁川からの引揚体験を書くという。なおの健筆祈りたい。
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