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2007年7月

2007年7月31日 (火)

お見事、予測的中

Img_0002 Img_0007  昨日の朝刊、自民惨敗の見出しが並んだ。選挙2日前の講演で、自民は39議席―と、大胆に占った日経コラムニスト、田勢康弘さんの予測が当たった。「これ、職人の勘みたいなもんです」という勘、ええ勘だった。これぞ、永観堂?かな。

 あの田勢語録、思い出す。選挙の1週間先延ばしは失敗と。「だって、給料日の25日直後の投票でしょ。住民税が増えて、何でっ?と思ってますよ。庶民感情、まるで読めていません」と。なるほど、そやなあと思う。「税金や年金で、選挙やって与党が勝った例はありません」とも。確かに-であった。

 ポスト安倍の総裁選も喋っていた。麻生太郎さん、谷垣禎一さん、次を思って中川昭一さんも出る。伏兵は72歳の福田康夫さんだという。「貴方しかない」と言われて、どう動くかですと。本命ぽい、言い方だった。小泉さんの再登板?「ないでしょうが、歌舞伎好きですから、小泉コールが湧けば、見得を切って…」とも。田勢さんの後継占い、また聞いてみたい。

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2007年7月30日 (月)

何処の鯖?

Img_0074 Img_0013  ついつい…というやつである。鯖寿司-そう書いてあると、欲しくなって、買ってしまう。最近は2日前、信楽カントリーのレストラン。鯖の棒寿司1本が2千円で、昼に頼んで置いて、プレー終わって夕飯用に持ち帰った。

この頃、買うとき、何処の鯖?お米は何処?と聞く。信楽の鯖は静岡県焼津で、湖北米だという。一緒にプレーしたYさんは「ノルウエー産ちやうか」と、冗談言ったが、そんな話にはノルウエーで、信楽の鯖、開けた。竹の皮にから出して、昆布の上から切った。2㌢幅で8個に。腹がグーと言う。

2週間ほど前、鯖街道を走った。花折の鯖寿司御膳は1785円。大根の贅沢煮に小鯛の汁、飾りの生姜は薔薇。ここの鯖は五島列島の真鯖で、高島米だ。木桶に3切れしかない。一切れ、一切れ…名残惜しい。朽木はへん朽(へんくつ)という店で買った。1本1600円で、鯖は焼津という。鯖街道は福井・小浜の鯖のはずだが、小さくて、滅多に…らしい。さばっているのかな?。

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2007年7月29日 (日)

モウ車石

Img_0060 Img_0006  モウ、こらえて下さい-だったかな?。もう、200年前である。牛さんがひく荷車用に東海道の大津八丁筋から三条大橋まで石のレールが敷かれた。逢坂山は雨が降ると泥道になり、牛がモオッと音をあげていた。それで、車輪の幅にあう花崗岩を二列並べたという。これが車石である。

 距離にして、延々三里(12㌔)。今も、轍跡のある石が大津にも、京都にもあって、所どころで由来書きで保存されている。JR大津駅前にもあり、日本画家鈴木靖将さんが牛が坂道を上っているイメージ画を描いている。大津市歴博の野外展示は車石の実物が往時のままあって、20㍍も続く。さすが歴博、しっかり検証している。

 歴博検証によると・江戸幕府が文化元年(1804年)に敷設した・石は大津側が木戸石、京都側は白川石だった・工費は1万両で近江の日野商人、中井源左衛門らが寄付した・当時、年間73万表の米が琵琶湖から陸揚げされ京都へ運ばれた-など。この車石、名神大津インター下り線、京都の東洞院七条下ルにも…。探せば、もうそれは…。

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2007年7月28日 (土)

2日後を占う 

Img_0008 Img_0006  淡々と語っていて、内容は極めて大胆だ。日経元コラムニスト・田勢康弘さん(早稲田大大学院教授)である。昨日、琵琶湖ホテルの講演で、すぐ結果の出る2日後の参議院選挙を占った。自民党の獲得議席は39で、目を覆うばかりの大敗と。

 田勢さんは日経の政治記者として18人の総理を取材してきた。何度か、コラムを読んだが、巧かった。書きっぷりに惚れ惚れした。話の方はどうか?、文と同じだった。小泉大勝も当てたが、今度の自民大敗の予測も、職人の勘だという。「自民は日に日に悪くなっている。逆のアナウンスメント効果もない」という。

 告示20日前の7月9日、TBSに出演した3人の議席予測は

・毎日新聞・岸井格さん  自民47+12-10

・朝日新聞・星浩さん   自民45

・日経新聞・田勢康弘さん 自民39

だったという。田勢さんは「税金、年金で選挙やって与党が勝てるわけがない」と最初から自民大敗の39議席。さて、あと2日、結果は?。

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2007年7月27日 (金)

開かずの木箱

0001 Img_0021  この木箱、何とも重々しい。箱の蓋に墨書で「知事、県警本部長の外開披すべからず」と、書いてある。中に何が?と説明を読むと、明治24年5月、ロシア皇太子を滋賀県巡査が切りつけた大津事件の関係資料が入っているという。あの事件から116年経つ。資料入りの木箱は、滋賀県指定文化財である。

 今、大津市歴史博物館で開催中の「津田三蔵と大津事件」に陳列してある。木箱の蓋が少し開いている。覗き見したくなる隙間だ。注文にはまって、屈んで、ソウロと覗いた。見えそうで見えない。うまい陳列の仕方だ。箱は皇太子を救護した現場近くの呉服屋さんが持っていたが、滋賀県が買い上げ、現在は県琵琶湖文化館の所蔵という。

 この間の平日の朝、人影のない館内で見てきた。「~開披すべからず」とは、大仰な表現だ。撮影禁止かなーと思ったが、表示もなく、係員も不在だ。半開きのアタフタ、ドキマギしながらフラッシュを停めて、一枚撮った。これ、開封厳禁のお宝写真、自宅のパソコンに取り込んで、開いた。やっぱり中まで見えなかった。

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2007年7月26日 (木)

木彫クック

Img_0015 Img_0023  出っ腹に青いダブルがよく似合う。両腕をポケットに突っ込んで、ニンマリ笑っている。細い目、顎鬚、福耳、団子鼻…、ずっと見ていて、飽きない顔だ。よく見ると、右の足は義足だ。白い帽子をかぶった義足のキャプテンである。

 この船長さん、大津港の客待合室にあるカフェ「キャプテン」で、客を待つ。梅雨明けの夕暮れ、勤め帰りに覗いた。お店の人に写真撮影の許可もらって、逆光回避で船長を動かした。どっしり見えたが、ひょいと持ち上がる。台座の上に乗っているが、軽い。身長1㍍足らずの木彫で、中は本ガラのようだ。

 写真撮りつつ、モデルはイギリスの海洋探検家、キャプテン・クックかなあ…と思う。いや、義足だし…、違うかなあ。ディズニーに出てきそうな、気もする。そんな思いを巡らせていたらドラが鳴った。琵琶湖汽船のミシガンがナイトクルーズへ出発だ。船長さん、クルッと回して、見送ってもらった。

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2007年7月25日 (水)

お惣菜で億万長者

Img_0003_18 Img_0009_14  たかがお惣菜、されどお惣菜で、その売り上げは軽く15億以上という。大津市中央に本社を持つ、あさひる夕ごはんの「豆藤」である。創業は大正11年で、先々代がリヤカーに煮豆と昆布巻きを積んで、売り歩いたのが始まりという。それが、今、東京のデパートまで販路拡張して、億万長者である。

 この間、その本社2階で昼を食べた。午後1時前に入店したら、お惣菜はもう煮鯖300円、出汁まき150円しかない。これに味噌汁70円、それと秤売りのご飯125円である。料金計645円、運ぶも仕舞うも客である。豆藤さんは「在庫を持たない」が経営方針。この昼ごはんが、象徴的で、無理がないし、無駄がない。

 リヤカーから億売り上げへ伸ばしたのは、三代目鳥居静夫社長。単品の販売数と売り切れた時間、客の声を書き込んだ店員の日報から、季節や曜日、天候、時間帯ごとの傾向を把握して販売量を予測しているという。だから在庫がない。いつも売り切れである。お惣菜販売で億万とは、いや、立派。 お惣菜がお惣財に…なり。

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2007年7月24日 (火)

レンコンの穴は幾つ?

Img_0014_19 Img_0052   この間、岡山のホテルの部屋で懇親会まで時間があって、何気なくTVをつけたら女子アナ5人を対象に「ベジタブル検定」と題して、雄と雌のある野菜は?とか、干瓢は何で出来ている?とかの出題があって、その一つに「レンコンの穴は幾つでしょう。次の中から選びなさい」というのがあった。

 示された穴の数は「A:5個 B:7個 C:10個 D:15個 E:20個」である。さて、何個かなあ?とTV見ながら、考えた。7個だろう-と思って、どの女子アナの数を当てるかと、見ていたら正解は一人で、答えは10個だった。実際に絵を描き、10個と見当つけたという。なかなか賢い。結果、この穴を当てた女子アナが全問正解していた。

 何と、夜の宴会と翌日の昼食にレンコンが出た。同席の男性に穴は何個?と聞いた。「そら、7個ぐらい違うか」「いや、15個やろう」という。正解の10個は意外と少数である。目の前にレンコン、それぞれが確認する。目で見て、1、2、3、4…と。「9つしかないがな」-、「よう見いや。真ん中に一つ、アラアナア」。

※ 雄と雌のある野菜=アスパラガス  干瓢は=ゆうがお

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2007年7月23日 (月)

ばらずしの漢字

 Img_0026_5 Img_0044_7小鯛穴子紅随喜柚子キャラ蕗…、紙に書いてある食の素材を数えると、1、2、3…、10、11、12…、20、21、22…で、とうとう39種類にもなった。一日30品目が栄養バランスの基本というのに、一食でこんなにである。いや、驚く。それがまた、美味しく、お代わり、またお代わり…。

 岡山市で創業50年という老舗「福寿司」の備前ばらずしである。岡山へ行く度、ここで宴会があって、決まって、腹いっぱい食べる。この21日も8人分の寿し桶が出てきた。3代目の主人が小皿に取り分けしながら「鰆を前の日から酢で漬けておきまして、ごはんは鰆を絞めた漬け酢を振り込むんです」と、秘伝の味を話す。

 牛蒡里芋蓮根の根菜は鰆のあらの煮汁で炊くという。何せ39品目-、人参鞘隠元里芋干椎茸…、一品一品、具を楽しむ。味はまったりしている。すしごはんは朝日米。主人はコシヒカリの先祖みたいな米だという。耳で聞きつつ、口で食べつつ、眼で借飯魚甲烏賊海月藻貝茗荷干瓢…。さて、太字漢字、幾つ読めたかな。

 ※ 鰆=さわら 鰣=ひら 鱧=はも 蕨=わらび 借飯魚=ままかり

 

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2007年7月22日 (日)

パールさんの夏

0001_6 0001_7  両腕を組んで、涼やかな眼が正面を向いている。口元は真一文字、きりりとして、意思の強さを示しているようだ。インドの法学者、ラダ・ビノード・パールさん(1886-1967)。極東国際軍事裁判(東京裁判)で、11人の判事の中で、この人だけが「判決が予め決定づけられている」と、被告人全員の無罪を主張した。

 顕彰碑が京都霊山護国神社にある。1997年、 インド独立50周年を記念して、瀬島龍三氏ら財界人が建立した。 この間、高台寺から維新の坂道を上って行って、「パール博士は法の正義を守り~」の録音テープに誘われて、碑の前に立った。高さ2㍍の大理石の碑にパール博士の写真が焼き付けられている。

 その後ろに「時が熱狂と偏見をやわらげた暁には~」で始まるパール氏の勧告文が掘り込まれた業績碑がある。扇形で長さ7㍍近くあって、顕彰のテープが流れる。その除幕式にはパールさん長男夫妻が来て、200人余りが出席したという。あの戦争の終わりを思う夏が来て、パールさんに蝉しぐれがそそぐ。

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2007年7月21日 (土)

四国からの手紙

Img_0026_3 Img_0030_5  JR大津駅のコンコースに「四国からの手紙」が4通、届いている。高知、愛媛、香川、徳島からだ。観光名所ポスターに貼って、開封してある。電車待ちの間、せっかくなので、じっくり読んでみた。

 

【高知】(ひろこ→愛するあつし君へ) 皿鉢料理と地酒で竜馬みたいに二人の明日を考えようよ 【愛媛】(母→康太、美穂へ) 父さんと坊ちゃんの町を歩き、温泉につかり、新婚旅行みたいです 【香川】(りゅうすけ→おばあちゃんへ) うどんや瀬戸内のお魚を食べたり楽しいです 【徳島】(洋一→ゆみちゃん) 鳴門の渦潮、海がめの産卵、今度は二人でみようよ

 いや、どの手紙も愛がいっぱい、ご馳走サマ。ポスターの名所写真は【高知】桂浜、【愛媛】道後温泉、【香川】栗林公園、【徳島】祖谷渓谷-である。さすが、アングルがいい。手紙読んで、写真見て、今すぐ行きたくなるような。四国、何処へ行って、手紙、誰に書こうかなあ。

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2007年7月20日 (金)

旬に咲く一本

Img_0037_1 Img_0041_2  ピンクの花が一本。今が一番、と言って、咲いているようだ。思わず近づいて、黒御影石を背景に撮った。淡いピンクが冴えて、花心まで見える。台風4号去ったあの日、旬の花との、ときめく出会いだった。

京都霊山歴史館の入り口、なぜか一本だった。後ろの御影石に「近代日本を開化せしめた維新の志士の尊い精神を学び~」の案内がある。咲いていたのは、石垣の上で、夜間用のライトの左隣。命を賭して、日本を考えた坂本龍馬ら志士たちへ、思いを込めて、あの日に咲いたのかもしれない。

花は、ヒメサユリ(姫小百合)だろうか。ネットの花図鑑で調べら、よく似ている。花言葉は「飾らぬ美」「純潔」「私の心の姿」だそうだ。志士たちを表現するにぴったりだ。その花なら新潟、福島で群生するようで、違うかもしれないが、まあ、良い。目にとめて、写真に撮って、心が通った1本…、それで良い。

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2007年7月19日 (木)

高代さん、より高く!

782_2 0001_4  肩が盛り上がっている。

別嬪さんで、たくましい。

160㌢、56㌔。

大津市出身の近藤高代さん(31)である。

 大阪の世界陸上に女子棒高跳びで、

日の丸をつけて出る。

 この15日夜、JR大津駅前の料理店で

  滋賀陸協主催の壮行会があった。

 アテネの五輪、ヘルシンキの世界陸上にも

  出ている。

 日本の女子棒高の草分けで、

 4㍍35の記録を持つ。

 皇子山中-東大津高では走り幅だったが、

 早大に入って、シドニーから五輪種目になった

  棒高に転向した。名前が何せ、

  高く高く…の高代。走り幅より、

  よほどあっていたのか、

  一気に頭角を出した。

「ポールに逆立ちして足先からバーを超す、

 あの一瞬、最高なんです」という。

 怖くない?と聞いたら「全然」という。

  長谷川体育施設のユニホームつけて、

  棒高人生はもう10年を越す。

 壮行会で「今、充実しています」

 と言い切った。大阪大会の

  女子棒高予選はナイター

 8月26日午後8時から。

  勝っても負けても、泣いたらアカン。

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2007年7月18日 (水)

おふくうどんフクフク

Img_0104 Img_0097  丸餅が一つ入っている。大きくも、小さくもない。薄っすら焦げがある。うどんは細麺だ。揚げ玉と白ネギも。これ、おふくうどんという。店の名は「おふく」で、店内にお多福の置物と色紙が飾ってある。

お店は三条通神宮道の東南角。この間の昼、京都市美へ行く道筋で入った。暖簾くぐり、右から引き戸を開け、檜のテーブルに座る。注文は迷わずおふくうどん。おにぎりも一つ、追加して、おふくの出を待つ。お店はそう広くない。奥の賄いが見える。おふくさんだろうか、白髪のおばさんが鍋を持っている。

おふくが出てきた。出汁、ええ味や。喉ごしに沁みて行く。麺ツルツル、葱サクサク。丸餅はぽっちゃり。ひとかじり。あっさりして、歯切れがいい。また、出汁をすする。揚げ玉がとけて、とろっとなっている。出汁、麺、丸餅…、出汁、麺、丸餅…、変わりベンタンに味わう。おふくフクフク、お腹もフクフク。

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2007年7月17日 (火)

塀アートの恐怖

Img_0001_18 Img_0017_11  オッ、怖い…、オッ、面白い…。顔が歪んで、目をむいている。頭の上に頭があって、おっぱいから腕がニュ-と出ている。京都市指定の伝統的建造物の塀に粘土仕上げの顔が並んでいる。どの顔も、変で、妙である。

 八坂通り画廊の土塀アートという。八坂の五重の塔のすぐ北側である。東山通りの清水道のバス停から石畳の道を上がって、5、6分だ。塀の持ち主は洋画家松浦茂さんで、白い蔵もある。蔵と塀の保存修理にお金が入るので、顔の撮影は「百円です」と白ペンキで書いてある。著作権、肖像権代も含まれているそうだ。

 100円硬貨を一枚、指示どおりカエルの口に入れて、写真を撮った。塀に吊ってある作品は10点あまり。玄関の格子戸から庭が見える。隙間から覗くと、妖怪オブジェがあっちにもこっちにも。一つ眼あり、赤鬼あり、蒼白の学者も…。思わず覗きまくる。怖いもの見たさ。芸術か、お化けか、アット思うアート土塀なり。

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2007年7月16日 (月)

野に咲く美しい花

0001 0001_1  小さな白い花が群生している。近寄って、屈んで、じっくり観察した。花弁?は三つ。光ファイバーみたいな繊毛がいっぱい出ていて、先っぽにモヤシのような、ちっちゃい黄色い芽のような花?がついている。何気なく、野に咲く可憐な花だ。

 山科疎水から小関越えを歩いて、大津の長等への降り口で見つけた。白い花は、山すその道端、両側100㍍以上続く。茎は長く、地面を這うように伸びている。葉も大きいが、花弁は1㌢ほどしかない。カメラをぐっと近づけ、真上から、横から、斜めから撮った。現物見本も…と、茎を一本だけソッと折り、文庫本の間に挟んだ。

調べると、花の名はトキワツユクサ(常磐露草)という。意外にも南米産の外来種。ツユクサ科の多年草で、日陰の湿地に生息するそうだ。そう言えば、白く群生していた場所もそうだった。花は初夏から今頃まで咲く。花言葉は尊敬。人知れず、野に咲く白い花。これぞ、美しい国―日本。花も、人も…そうありたい。

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2007年7月15日 (日)

安く、小さく…京都イチ

Img_0082 Img_0083  たこ焼きと書いた赤提灯が下がっている。店の前に床几が出ていて、たこ焼きのオープンカフェみたいだ。この間の宴会帰り、京都で一番安くて美味しい-というので、冷やかし半分、ヨイコラショと床几に座った。

店の名は「竹」という。下京区松原通西洞院東入ルで、親父さんの姓が竹村だから「竹」だそうだ。メニューが南座の顔見世みたいなまねきになっている。親父さん、T宝石店勤めから転進して30年という。MBS、KBS―これまでTV出演は何度も、とか。色々、喋って、その京都イチと自賛のたこ焼き、食べた。

そう大きくはない。タコは外国産だったが、今は北海道産という。10個250円。爪楊枝で一つ、ほおばる。アツツ、アツツ…。舌で転がし、フンガフンガ…。ソースは甘くも辛くもなく…、店の自慢だそうだ。肝心のタコ、何処かな?舌で探す。あったけど、小粒。そう言うと、ご主人「大きければ…ではない。要は味!」と。小粒も、京都イチ?。

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2007年7月14日 (土)

まだ現役なり

Img_0015_15 Img_0011_22  この船、北朝鮮の難破船? それとも、廃船? 「ノウノウ」…。第三正栄丸といって、まだまだ現役だという。湖西・和邇浜のマリーナ所属のタグボートで、もう30年も牽引、また牽引で、今、船底を修理中だそうだ。

 船体は台車に乗っている。外観、どこも錆だらけだ。船底は赤錆、操縦席の青いペンキは剥げ落ち、錆が出ている。船籍番号なのか「253…1094 最大搭載人員5人」の文字が見える。ぐるり船の回りを歩いた。長さは10㍍以上。船底で一部、青いペンキが塗りかけてある。

船主に聞く。「この船、こう見えても琵琶湖汽船のビアンカ、引っ張りますよ。まだ、まだエースです」という。見かけによらない。船も人も同じだ。「エンジン部分の鉄が腐食して…、馬力が落ちているので、そこを取り替えているんです」という。牽引力?「そりゃあ、エンジンの馬力ですよ」。そうか、引っ張る力、船も人も馬力か。

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2007年7月13日 (金)

自立自戒のコンチキ像

Img_0046_1 Img_0044_5 怒っているのかなあ。牙をたてて、カアッと眼をむいている。全身が黒光りしていて、怖い顔だ。この像、地下鉄東西線の京都市役所駅にある。改札を出て、すぐ西側で、睨みつけるように立っている。二日前、通りがかりに対面した。

像の回りをぐるりと回った。背は2㍍以上ある。近づくと、いかめしいが、離れてみると、肩が張っていて、カスタム戦士みたいだ。誰の作品? 説明を読む。世界的に有名な彫刻家、流政之さん(82)だ。去年、神戸のメリケンパークで「海援隊」と題のついた作品を見た。あれは抽象っぽく、これとはイメージが違う。

この像は、祇園祭のお囃子から「コンチキの像」というそうだ。30年前に京都青年会議所の求めで、制作・寄贈したという。スウェーデン産の黒御影石で、重さ1㌧。創像の意図は「日本人よ、自立と自戒の精神を!」と。そうか、しっかりしろ-と言うことかと、暫し、像と向き合う。いや、スミマセン。

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2007年7月12日 (木)

松ぼっくりの怪

Img_0007_13 Img_0023_11  ナンでかな? うーん? どうしてかな?  いくら頭を叩いても、何度ペットボトルを覗いても、答えが出てこない。何でかな?。昔、夫婦漫才師が、どうして地下鉄に電車が入った?と頭を悩ませた、あれと一緒である。

 大きな松ぼっくりである。北米南部が原産地で、松かさが開いて、高さ15㌢、直径8㌢。デーダマツという。そんな大きな松ぼっくりが、口径5㌢の、1リットルのペットボトルに入っている。さて、どうして入ったんでしょう。これが問題なり。京都府立植物園の松谷茂園長が現物を示して、この間の講演で出題した。

 ペットボトルが破れている訳ではない。逆さに振っても出てこない。話を聞く会場も、不思議不思議という。その答え、実は松ぼっくりの習性で、水に長い間、浸しておくと、かさを閉じて、3、4㌢ぐらいに縮むのだ。小さくなったところでボトルに入れておくと、今度は水分が消え、乾燥して、また大きくなるというわけだ。聞いてしまえば、ナーんだ。知らぬが花(華)、いや、松ぼっくり!。

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2007年7月11日 (水)

カタカナの舞台展

Img_0006_11 Img_0009_13  セルゲイ・ディアギレフ ??

バレエ・リュス ??

レオン・パクスト ??…、

京近美で開催中の「舞台芸術の世界」展である。雨の降る日、どんな展覧会かな?と入ってみた。作品はカタカナまたカタカナ。会場も迷路みたいで、突き当たっては戻り、戻っては進みで、人生を彷徨うが如くの観賞だ。

どうやら主役はディアギレフだ。彼はロシア出身の芸術プロデューサーで、美術雑誌「芸術世界」の発起人や、ロシア・バレエ団の創設者として、舞台芸術の世界では凄く有名なようだ。多くのバレエダンサー、振付師、作曲家、舞台画家を育てている。展示はそうした人たちが創り出した舞台を衣装、映像、絵画で立体的に紹介している。

 雨降る平日の夕方、会場は入っていた。この展覧会、好きな人には◎◎◎なのだろう。無知には、カタカナがナカナカである。それでも、バレエの舞台、演劇の舞台、そのつくられ方を思った。役者の衣装は?、音楽は?、ホント総合芸術だ。知らなかった舞台の世界、思い切って、2200円で図録を買った。それ、猫に小判?、ハイ。

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2007年7月10日 (火)

マンホールの蓋はカラー

Img_0062 Img_0005_17  足元にふと、視線をやって、発見した。マンホールの蓋のデザインである。何とまあ、華やかな。それも色付きである。暫し、上から蓋の穴が開くほど見とれた。ところは、JR大津駅前広場の歩道である。

 真ん中は琵琶湖汽船の外輪船ミシガン、向こうにびわ湖大橋、大観覧車。手前はびわ湖花火にボート、五色噴水。アッ!ユリカモメも飛んでいる。「OTSU 100」とあるので、前大津市幹部に聞くと、平成10年の大津市制100周年記念事業だという。大津市内にかなりあるそうだが、もう10年もなるというのに知らなかった。

 この市前幹部によると、ホタルで有名な守山市は、蓋のデザインは蛍だし、今はどこの市町もやっているという。そうなのかと、パソコンで「マンホールの蓋」と検索したら、出た、出た。水戸市は梅、伊豆市は富士山…、あまり沢山で、アタフタ?した。カラーマンホールの全国マップまでつくっている人も。世の中、下も見て…楽しく?。

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2007年7月 9日 (月)

売れるクーヘン

Img_0027_4 Img_0026_2  昨日、お菓子の「たねや」本店へ行った。JR近江八幡駅の西口からブーメラン通りを真っ直ぐ5分ほど歩くと着く。噂どおり、人、人、人…。昼を大きく回っていたが、心配したバームクーヘンはまだあった。客がすいた一瞬、男子店員にインタヴューした。

 ―― よく、売れてますね。

 店員 はい。結婚式など贈答注文があると、品薄に。

―― どう、美味しいんですかねえ。

店員 食感じゃないですか。

 ―― 卵をたくさん、使うんですか。

 店員 はい。毎日トラックで1㌧。

 ―― あのフワフワ感、どうしてですか。

 店員 外人の職人さんの製法なんです。

 ―― 何時からこんなに人気が。

 店員 とんねるずの、食わずもん嫌いというTVからです。それで評判になって。去年の春からです。

 

 東京、大阪のたねや店でも、客が列をつくるという。しっとりした甘さ、口の中にふわっと漂う。美味しさ、まずは、クーヘン???。ちょっと苦しいかな。

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2007年7月 8日 (日)

藤樹の五事

Img_0021_9 Img_0024_7  「五事を正す(ごじをただす)」―、近江聖人中江藤樹の教えである。昨日、安曇川の藤樹記念館へ行って、貌言視聴思(ぼうげんしちょうし)の五事を知った。入館料200円で、団体客の後ろに着いて行くと、館の担当者が五事のポスターで説明していた。

 貌(ぼう) …和やかな顔で人に接する

言(げん) …おもいやりある言葉で話す

視(し)  …温かいまなざしで人と物を見る

聴(ちょう)…心を傾けて、話を聞く

思(し)  …常に善の心を持って、視て、聞いて、話して、動く

 これが五事である。時間が五時でも、誤字を正す-でもない。王陽明を学んだ儒者・藤樹が説く「五事を正す」である。記念館の隣は藤樹神社、襟を正して参拝した。お賽銭は五事にあやかり10円玉5枚の50円。ジャラン、ジャラン…、パンパン…。顔、口、目、耳、心―、みんな優しく成れるかな。

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2007年7月 7日 (土)

その形は扇面

Img_0004_18 Img_0005_16 昨日、滋賀会館文化サロンで扇面創造画の竹中隆さん(74)に出会った。もらった名刺は手書きで、肩書きは扇面芸術協会理事。この日は滋賀会館で開催の扇面パステル画教室の講師に。初対面だったか、何で扇面?なのか、聞かせてもらった。

 Q 扇面芸術って、何ですか。

 A 日本人のふるさとじゃないかな。軸を中心に広がる、あの形が…。

Q 形がすべて、なんですか。

A そうです。表現方法は、水彩画、日本画、写真でも…。私はパステルです。日本の四季折々の、微妙なくぐもりを描くのにパステルが一番だと…。

Q パステル画って。

A 下絵描いて、絵の具を手で塗りこんで、仕上げは筆です。

 Q 扇面の、何処か魅力ですか。

 A そりゃあ、形どおりの無限の広がり、大きさです。

 竹中さん、大津市穴太に住む。アノウ?と何を聞いてもイエス、はいはいと。人が大きく、優しく、無限のようだ。だから扇面のこと、洗面も赤面せず、何でも聞けた。

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2007年7月 6日 (金)

悪名を食べる

Img_0018_6 Img_0010_11 滋賀県庁の食堂で、昨日昼、外来魚を食べた。琵琶湖の生態系を狂わす、あの悪名高いブラックバス。それがムニエルになって出てきた。マッシュルームに玉ねぎ、赤ピーパンが刻んで添えてあり、一皿260円だ。バスは塩コショウを効かせ、レモンで臭いを抜き、しっかり煮込んである。

 この県庁メニュー、今週から始まった。「外来魚を食べ尽くそう」と、県がマスコミに広報したので、朝日、読売、産経の地方版に載り、NHKはテレビで全国へニュースを流した。5日付け産経によると、食堂支配人の井上三郎さん(63)の考案で、生臭さを消し、美味しく食べられるよう工夫に工夫を重ねた結果という。

 まあ、食べて見た。レモン味の酸っぱさとコショウ味のヒリヒリ感。本体のバスは、もうフニャフニャ。湖を席捲する姿、形ではない。味も臭い消え、バスがクルマに…いや、違った。グルメ通の食になった。食堂に聞くと、今週は報道効果か、毎日40食は出たという。このバス料理、週替わりで、次週は竜田揚げに。それも、たった260円?。

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2007年7月 5日 (木)

瀬田の、しみじみ貝

Img_0023_10 Img_0033_6  白い粒、一粒一粒…である。汁をすすって、箸でつまんで、また、一粒一粒…。柔らかく、舌先で滑らす。砂は全然かんでいない。粒は肉厚、汁は薄目であっさりしている。これ、瀬田しじみのみそ汁である。

 このしじみ汁、大津市玉之浦の琵琶湖漕艇場の瀬田川食堂の名物である。どんぶり一杯250円。瀬田しじみは光沢があって、粒が大きい。すっかり漁獲が減ったが、ここなら、ほんものが出る。この間、営業30年、食堂のおばさんと喋った。

「瀬田しじみ?ほんもんですね?」
「そうよ。瀬田漁協から直接、仕入れですから」
「粒が大きくて、美味しいですね」
「そうでしょ。今頃、一番大きくなるんですよ」

 食堂に名物しじみ汁を掲載した新聞の切り抜きが貼ってあった。「どんぶりいっぱい、濃厚な味」「変わらぬ味わい」などの見出しが目につく。ここだけよ…の、瀬田しじみの旨味と香り、そこで、しみじみ-と。ホンマ、少なくなったしじみ、しみじみである。???

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2007年7月 4日 (水)

移動する常夜燈

Img_0101 Img_0102  「発起 鍵屋傳兵衛 舩持中 ~石工棟梁 近江屋源兵衛  肝煎 市治~」…と、基壇に刻まれている。

 琵琶湖岸なぎさ公園の大常夜燈だ。船仲間が今から160年前の弘化2年(1845年)にお金を出し合い、この常夜燈を建立した-と資料にあるが、この刻み文字がそれを証拠づけている。

 この常夜燈、ひと際目立つ。花崗岩製で、高さは8・4㍍も。容姿、まさに威風堂々としている。昔は「石場の常夜燈」と言って、草津の矢橋から大津の石場への渡し舟の目印になっていた。それが、湖岸の埋め立てごとに移動して、今は「引越しの常夜燈」と言うそうだ???。 

 今の位置、ロケーションは最高だ。だから、真ん前にベンチがあり、かぶりつきで琵琶湖の景色見られる。びわ湖ホール、大津プリンス、三上山、矢橋の風車…、見飽きない景観が続く。晴れた日、外輪船ミシガンが静かに行った。嗚呼、琵琶湖!。

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2007年7月 3日 (火)

優勝とふるさとと父と

Img_0027_3 Img_0031_2  ゴルフの片山晋吾(34)が優勝インタビューで「もう少し喋らせてください。今日が親父の命日でして。大会前にお墓で誓って…」ーそこで、ウッウッウと声詰まらせていた。この日曜の名神下り線大津SAのTVである。瀬田で棒振っての帰り、一服に寄ったら最終組の18番ホールを中継していた。

 大会は日本ツアー選手権で、片山のふるさと、茨城が会場である。前日まで首位の片山は、追いあげる気鋭の竹本直哉を1打差でかわし、逃げ切った。これで国内メジャー4冠の達成。ウイニングパットを決めた一瞬も右手を握り締め、左手のパターを掲げ、派手なガッツポーズだったが、ふるさとでのインタビューで父のことを喋って、感極まったようだ。

 瀬田西ラウンドは早く終わり、大津SAは3時過ぎに。紙コップの無料緑茶でNHKの生中継を観戦する。TVのない時はカウンターに座り、琵琶湖をボオッと見るが、この日は片山の涙を見た。それで、ポケットの我スコアカード? 顔で笑って、心で泣いて…、反省と無念さ…くしゃくしゃのようだ。何時、100切りの涙が…。

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2007年7月 2日 (月)

それで、ひこにゃん

Img_0032_3 Img_0033_5  彦根の猫の「ひこにゃん」が人気である。ネットで見ると、グッズは何でもありで、200種近くあるが、ぬいぐるみは、ぐずぐずしていたらすぐに売切れるというから凄い。それこそ、にゃんで?かなと思う。

このひこにゃん、今年の国宝彦根城城築城400年祭でニャンと出てきた。雄の白猫で、彦根藩の井伊家ゆかりの赤揃えの、角付きの立派なカブトをかぶっている。眼と鼻は黒のつぶ、ひげは4本、ヒョイと出ている。それが「カワイッ」と、評判なのだ。

あれが、犬の「ひこワン」なら…、と思ったが、猫の理由があった。彦根藩の井伊家二代目直孝公が鷹狩の帰途、豪徳寺(世田谷)の猫に招き入れられ、大雨回避の恩恵かららしい。井伊家はそれで豪徳寺を菩提寺にして、猫を大事にしているという。にゃんと!そうだったのか。

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2007年7月 1日 (日)

明日の松岡

Img_0017_9 Img_0024_6  「人生も一緒、頭を使わないと」…、ドキッとする。「そう、足で地面を叩くように」…パンパンパン…「いいぞっ、身体が覚えてきた」「目を動かせ、首じゃないっ」…、まさに熱血指導である。見ていて、こちらまで緊張する。

 テニスの松岡修造さん(40)である。ウインブルドンのベスト8から12年、まだ現役思わすほどだ。身長188㌢、すらりとしてハンサム。赤い半そでのウエアが情熱を象徴するよう。昨日、滋賀・希望が丘公園コートへ、NHKのテニスパークでやってきた。プログラムはキッズ、ジュニア、修造にチャレンジ…。

 朝一番はキッズ80人の相手。挨拶抜き、「さあ、ついておいで」と、自ら先頭切って、走る。「よおーし。両手を広げて」…、ヘッドマイクが屋内コートに響く。ネットを挟み、ボールを投げあう。負け組は腕立て伏せだ。新聞紙を身体に巻く。飛ぶボールの間をすり抜けて走る。楽しさと激しさ、理に適う。明日の松岡、何時までマツオカ?。

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