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2007年6月

2007年6月30日 (土)

時代を知る葉書

Img_0012_10 Img_0032_2     間にあうかぎり国産品 

     明治の舶来、昭和の国産 

     共に一枚、銃後の国債 

     銃後の護りを堅めませう 

     切手は左の肩にはられたし

葉書の一枚一枚にこんな標語が書いてある。国家の施策や郵便のことを周知する内容だ。葉書は国民がお国の為に耐え抜いた往時のものである。標語は切手のところに日付と一緒に刻印してある。良く見ないとわからないほど、古くなっている。

標語葉書の持ち主は、大津市在住の上田敬さん(81)で、この間、大津市の滋賀会館であった近江趣味会展で、展示した。上田さんに聞くと、標語入り葉書は全国で100種類近くあり、機械押しは大正14年から始まったとか。上田さんは5千枚も古い葉書を持ち、それを分類して、楽しんでいるといい、何を聞いても、「はい、それは…」で、もう葉書博士だ。古さに価値、葉書で時代の検証-である。

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2007年6月29日 (金)

電車のばあちゃん

Img_0009_12 Img_0012_9  頭のよかば、ばあちゃんである。いつもJRの普通電車に乗っている。車内吊りの電光板に出てきて、「そうしんしゃい。一度、試してみんしゃい」という。ばあちゃんは月替わりで知恵を出す。6月はバスマットに古新聞である。

 ばあちゃんは座布団に座り、お茶を飲みながら知恵を喋る。白いエプロンがけで、小さな眼がね、髪はてっぺんで束ねている。通勤の朝、JR電車の中で、毎日のようにご高説を伺う。「こうじゃ」と、右手の人差し指で示す。8カット、1分ぐらいだ。画面を仰ぎ見て、なるほどと感心する。

 今月は「水回りで使うバスマットやキッチンマットは湿りがちになるじゃろう」と言う。「そこでじゃ」と、得意げにマットの下に古新聞を敷くことを教える。「こうすれば、踏むたびに新聞紙が水気を吸い取るんじゃ」と言う。「これが、工夫というもんじゃて」と。頭を使えよ、足も使えよ、新聞も使えよ-である。

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2007年6月28日 (木)

あの虫、蛾だった

Oosukashiba0_1 051016oosukasiba477_1 君の名は?春樹…、いやいや、虫の名は?オオスカシバだった。疎水沿いの藤尾で、羽が折れて、ジージーと路上旋回していた、あの変な虫の名前である。分類すると、は蜂のような、アブのような蛾だった。

 昆虫図鑑によると、漢字で大透翅と書く。羽が「大透かし」だからオオスカシバだ。胴体は鶯色で、ホバリングして、蜜を求め、花から花へ直線的に飛ぶスズメガの仲間という。発見のおり、これは珍しくて、変な?と思ったが、「6月ごろから夏にかけ、昼間でもよく見かける」という説明になっている。

 まあ、変な虫が普通の蛾になった。解明は生物の先生たちのおかげである。この3月まで県教委勤めのTさんの伝手で、ワアッと調べてもらったら、その日のうちに「オオスカシバです。ネット検索OKです」と、各所から連絡が相次いだ。やはり、持つべき友は先生、それは先生~♪である。感謝。

 ※ この虫のこと、25日に書きました。続編です。

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2007年6月27日 (水)

肉や!魚や!

Img_0009_11 Img_0014_18  ご飯は駄目だ。パンも、うどんもアカン。野菜までようない、という。それなら何を?というと、肉と魚だ!という。「高カロリーで、太るのでは?」と問い返すと「そう、考えるのが間違いや。肉で痩せる」と断言する。

 この喋るのは、ハーバード大で糖代謝を研究してきた荒木裕教授(74)である。今、加古川で糖尿病患者のクリニックを営む。著書は断糖宣言と肉食ダイエットの2冊。逆も真なりーと思うような、食事療法である。この間、大津市雄琴で荒木先生を囲む患者さんの会があって、話を聞いた。

 荒木さんは言う。「糖質の食べ物を止める。炭水化物はアカン。粗食はアカン。蛋白質を摂取が一番です」と。荒木スピーチ終わって、患者さんが次々に食事体験を発表する。「おかげでインシュリンの薬、捨てました」「肉食べて、歩いて、痩せました」「糖尿であんなに悩んだのに贅沢して治りました」…。人色々、食事色々、治療色々―である。

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2007年6月26日 (火)

海、山、女、花、鳥

Img_0005_15 Img_0006_10  画家は命の終わりに、何を思い、何を描いたのか。日本近代画家107人の絶筆の絵を兵庫県立美術館で見て来た。最後の絵は、海に山、女と花と鳥。死因は癌と心不全が多い。一点一点、絵を見て、解説を丁寧に読んだ。2時間があっという間だった。

展示の最初は、夭折の画家・青木繁だ。画題は佐賀・唐津の海を描いた朝陽。血を吐き続け、肺病で逝った。享年28歳。朝陽が血の色のようで、夢破れた天才画家の無念さが滲み出ているという。墨一色、濃淡で牡丹を描いた村上華岳は、喘息発作で急に逝ったが、その前日まで描いており、絶筆中の絶筆という。享年51歳。

 

 悠久の山は、長寿の梅原龍三郎と奥村土牛だ。97歳、肺炎の梅原は、浅間山を未完にした。101歳、脳梗塞の奥村土牛は、平成の富士。白の穏やかさに天寿を思う。向井潤吉の絶筆「湖東の家」は、88歳の米寿の絵。遺言のように消え行く日本の原風景を象徴的に描いている。画家それぞれの絶筆に人生を感じて、会場を一歩出たら雨だった。

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2007年6月25日 (月)

虫の行方?

Photo_1 Img_00  ジ-ジ-、ジ-ジ-、足元で変な音がする。何? これ? 見たことがない虫だ。デジカメを向けても、同じ所をクルクル回っている。3㌢くらい、胴は草色で白2本、赤1本の縞がある。お尻は黄色だ。ギョロ目で、頭から触角がピィッと出ている。

 虫の発見は、山科疎水沿いの大津・藤尾あたり。狭い道路上で、だった。車の通行は少ないが、何せ道の真ん中である。音が大きかったので、子供のラジコン操作かと思ったほどだが、良く見ると、右の羽が折れ曲がっていた。飛べないのだ。片一方の羽を必死にふるわせるけど、ジ-ジ-、ジ-ジ-と空回りして、宙に浮かないのだ。

 軽乗用車が来た。虫を見たのか、徐行運転した。ゆっくり虫の上を通過、セーフだ。見ていて、どうしたものか、と思ったが、虫の正体がわからない。虻さんみたいでもあり、触って、チクリ一刺しも怖い。また、車が来た。今度はブブッと警笛鳴らして、通り過ぎた。まるで、虫を無視していた。あの虫、どうなったかなあ。 

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2007年6月24日 (日)

様様な店

Img_0044_4 Img_0033_4  店名が「様様」である。何が様様か?好奇心が沸いた。店の入り口に一枚の色紙。「出会ったときは一現様、呑んでるときはお客様、支払いする人殿様、次来たあなたは神様です」と。いや、巧い。なるほど、それで様様か。

 六地蔵のJR駅前にある。アジアン居酒屋となっており、店内には今年は弱トラの阪神グッズ溢れ、ダーツもあって、ハーイ、ウオッ-と店員の雄叫びが凄い。火-クイズの日、水-生中半額、土―まぐろタイムサービス…、毎日、毎月のサービス企画があり、ど派手で、店員様は若~い。それで、お客様は様ざま、メニュー様ざま-である。

 写真の料理は上が「名物GAYAGAYAサラダ」という。長い皿にコーン、玉ねぎ、トマト…文字通りガヤガヤと。下は「地獄の石焼き牛すじ煮込み」という。熱々、ジューと出てきた。地獄の釜想定だ。中は豆腐、玉子、すじ…みんなフニャフニャ。味?それは店同様で、一品ごとに様代わり?。

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2007年6月23日 (土)

賛、解けた!

5 3 賛がやっと解った。三ではない。「龍蛇之蟄図」と書かれていて龍蛇が潜む、隠れるという意味である。軸は山中で静かに暮らす大石良雄を描いた図で、文人画家・富岡鉄斎の作品という。長さ1㍍はあり、大石良雄ゆかりの寺が所蔵している。

梅の咲く頃、このお寺で特別に撮影させてもらった。深い山の中の一軒家で、大石良雄が経机の前に座っている。軸、右上に漢書の賛があり、図の題なのだが、蛇、鉄斎…、部分的にはわかるが、全体は上手すぎて、読めない。それで、知人を介して、この人ならという鉄斎研究家に拡大写真で解読をお願いしていた。

答えは「龍蛇之蟄図」だった。大正3年(1914年)鉄斎が79歳のおりの作品という。敵討ちか、お家再興か、山科の隠れ家で熟考中の大石良雄―といった意味合い。賛のナゾ解けて、ありがとサンたが、研究家曰く。「鉄斎は生涯2万点描いた。実は模倣作も同じくらいある。これも写真だけで真贋は言えないが、疑念はある…」と。それなら所蔵、散散?。

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2007年6月22日 (金)

帽子のトレンド

Img_0026_1 Img_0020_8  ハッとした。大阪心斎橋の東急ハンズに一歩、足を踏み入れた。正面すぐ、ハット、ハット、ハットである。夏向けへ特別セールが始まって、商品展示が帽子の山になっている。ハットあり、キャップあり、中折れ帽あり…、すごい帽子の数々である。

 壁に特別陳列の帽子は、1列20個並び、それが5段あって、100である。中折れハットはまあわかる。キャップとハットはどう違うのかな。飾ってある帽子をよく見た。「ハット」は回りにひさしがある。「キャップ」はひさしが前だけで、まあ野球帽といった方がわかりやすい。しかし、まあ、多種多様…、帽子が今トレンドなのだ。

 ぐるり店内、ハッとして、ハット探す。ニットキャップ、サンバイザー、キャスケット…、同種同型は一つもない。種類、形、色、大きさ、一つ一つ異なる。平積み陳列の帽子は、ゆうに2000ハットはありそうだ。鏡の前で、とっかえひっかえ、ハットしてホットして、脱いで、またハットして…。

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2007年6月21日 (木)

桜の魚、どんなんかナ

Img_0014_17 Img_0019_11  メニューは魚、魚、魚…。一年前、京都に初登場の海産物居酒屋チエーン「さくら水産」である。昨夜、どんな魚かナ?と一人で四条麩屋町の店に入った。地下1階、うなぎの寝床のように細長く、奥の畳み席に座った。

 テーブルに「お助けまんメモ」がある。備え付けの赤鉛筆で、注文の品に「正」の字で数量を記入せよ―と書いてある。宮城県石巻の金華さば一夜干し、あなご野菜てんぷら、ほうれん草サラダ、にぎり寿司に「一」の数字を入れて、店内を見渡す。向こうも、その向こうも、客は若~い。乾杯!また乾杯!。

 一人会食、浮いているような。文庫本見て、待って、来た。穴子も一夜干しも、いやあ、ジャンボ!。味がまた、大味。てんぷらの衣外し、さばの片身残し…。黙々と食べて、一人の値段は、生中込み、税金込みの2010円なり。感想?みんなでワイワイなら○、1人は不可かな。魚の味?鯵の注文、忘れていた。アジャ!

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2007年6月20日 (水)

アベベと共に

Img_0015_14 Img_0014_16 自衛隊大津地連の広報資料室で、哲人ランナー・アベベに会った。柄杓で頭から水をかぶっている。42年前の第20回びわ湖毎日マラソン。気温28度、酷暑のレースだった。毎日写真ニュースは「暑さにも勝ちぬいたアベベ」と見出しが躍っていた。

あの年、アベベはエチオピアの軍人として、大津地連を表敬訪問している。資料室に「アベベと共に 昭和40年5月6日」というアルバムがある。右手を上げ、隊内を歩くアベベ、お立ち台に立つアベベ…、モノクロの一枚一枚がアベベを蘇らせる。背は高く、姿勢正しい。薄い口ひげがある。精悍な表情、やはり哲学者のようだ。

衝撃のデビューだった。ローマ五輪。石畳のアッピア街道を裸足で駆けて、世界最高記録で勝った。まるで無名ランナーだった。4年後の東京五輪。盲腸術後、半年でやはり世界記録で2連勝した。晩年、交通事故にも遭い、41歳の若さで亡くなったが、彼ほどの伝説のランナーはいない。

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2007年6月19日 (火)

ラックラック

Img_0008_13 6  ラック流行である。駅周辺で幅をきかせている。求人情報、フリーペーパー、住宅情報…、みんなラック、ラックである。なんで、そんなに?そりゃ、楽だから。ラック-、日本語なら収納庫。置いとくだけで、勝手にとってもらえる。配達無用である。

 JR山科駅から地下鉄東西線への通路。エスカレーター降りて、7、80メートルの壁面に掲示板が並ぶ。毘沙門堂、醍醐寺の名所案内、それに地元企業広告看板…その合間に壁面を食いこませてラックがある。10箇所ぐらいかな。冊子の入れ替えは月一、二度、誰かが取り出して行くようだ。

 ラックの冊子を抜いて集めてみた。すぐズシリと重く、持つのも楽ではない。表紙は「求人アルマ」「しごと情報アイデム」「求人マークス」「求人BOX」「タウンワーク」……、ページめくって、体裁も内容も、似ている。さて、何処に働く(ハタラック)???。

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2007年6月18日 (月)

桂浜と四万十川

Dscn1451 Dscn1515  この間、愛媛・松山のSさんから写真付きメールが届いた。添付の写真は10枚。5月中旬、大阪勤務時代の仲間と四国へ旅行した時の写真だという。桂浜、四万十川、安並の水車、足摺岬、トンボ公園の風景…。

左の写真は桂浜。太平洋、広いなあ。砂浜から水平線がずっと…。右は四万十川かな。澄んだ川の水に山の影が映っている。不思議なほど静かな写真だ。そう褒めて、返信しておいたらまたメールが来て「バシャバシャとデジカメ撮影。そのうち偶然、いいアングルが…」と、控えめだ。

このSさん、あああ~で、始まる話しようは早そうで、遅そうで…。お互い、足の長さが自慢でもあり、悩みでもある棒振りライバル。下半身の安定に欠け、110前後で争うこと多いが、この間のメールで「~51・46、久方ぶりに100を切った。パーオンが6回も。極意は簡単、何も考えず、力を抜く事」と。こちらは自信いっぱい。写真、棒の極意、あああ…、そやけん。

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2007年6月17日 (日)

身体とは何かダンス

Img_0022_10 Img_0030_4  コンテンポラリー・ダンス―、正直に言って、まるで???である。日本語に訳したら現代舞踊だそうだ。フランス語?英語?。そのダンス、昨日午後、滋賀会館ホールの舞台でやっていた。

 観客?関係者2人、舞台上は身体を動かす踊り手が20人余り。先生は外人さん。踊り手は女性が多い。一番前で、かぶりつきで見た。スローモーション?静か~に動く…、絡むように動く…、這うように動く…。これ、ダンス?ーと思う。何せ、コンテンポラリー、???。まあ、ヨガ、まあ、太極拳。

 ???ので、聞いた。経験者は「どう動いてもいいんです。自分の身体の知らない部分がわかります」と言う。へえっ、そうなのか。びわ湖ホールで8月4日にこのダンスの、有名な公演があるらしい。貰ったチラシに「身体とは何か?サシャ・ヴァルツが現代に問うドキュメンタリーダンス」と。S席6000円!。ワオッ!。何せ、コンテンポラリーだもんね。異次元かな。

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2007年6月16日 (土)

一風堂の出し巻き

Img_0011_21 Img_0006_9  またまた出し巻きの話である。これで、3度目かな。昨夜、4人の宴会にやや遅れて着いたら3人は既に出し巻きを注文ずみ。常連のTさんが「この店は何と言っても、最初に出し巻きですよ」という。同席のSさん、Nさんの前にも出し巻きが当然の如く出しマキ?。

 久々、再会の乾杯済んで、話の始まりは出し巻きから。「店の味は、出し巻きでわかると言います」とTさん。遅れて頼んだ出し巻きが出てきてので、四つ並べて写真を撮った。食べ具合?通のTさんとSさんが先行、Nさんが追いかけている。撮影のあと、おろしを付けて、口に入れた。感想?癖のない穏やかな味かな。

 このお店、一風堂さん。いっぷう変わった、というわけではない。ちょっと上品な料理屋さん。室町通り六角下ルにある。トイレタイムの流れで、調理中の店主Sさんに「出し巻き、特製?」と聞いた、Sさん、ちょっと考えて「かつお出汁でふつうです」と言う。Nさんの「店の味は出し巻きで決まります」と、知ったかぶりで返すと、Sさん「そう言いますねえ」と。よ~く、わかっていて、ふつうにつくって、高い評価…。これ、最高の評価。ひょうかア!。

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2007年6月15日 (金)

転業ブルブル

Img_0018_5 Img_0022_9  ブルブル、ブルブル…、身体をふるわす。右に左に斜めに、10分間、ゆれにゆれて、ハイ、御代500円!。これ、フィトネス屋さんの脂肪燃焼マシーン。今、若い女性の大流行なのだそうだ。昨夜、四条河原町上ルを歩いて、「乗るだけブルブル!」の看板に思わず引き込まれた。

 お店は「Easy Fitness」と出ていた。店内を覗き込むと、マシーンが7台あって、中年男性1人と若い女性が立って、ブルブルしている。表通りにひょっこと出てきた若い男の店員さんに「流行ってる?」と聞いた。店員さん「うちは駄目です」という。家賃が高く、一日に50人の客では-と言い、間もなく店を畳むとか。

聞くと、このブルブルマシーン、去年11月ごろから爆発したみたいに人気が出た。健康に良く、美容に良く、メタボ症にも効果…。今時の健康商法で、お店がどんどん新規開店した。この「Easy―」店も今年2月に食べ物屋さんから転業、一台80万の最新マシンまで投入したが、過当競争で、結果はイージー?に。便乗商法、ブルブル。

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2007年6月14日 (木)

法務定食の値段と味

Img_0008_12 Img_0010_10 「安いですな。この定食が450円?」

「早く来ないとねえ。和と洋で、40人分です。何時も30分で完売です」

「検事さんもここへ」

「係りが取りに来て、部屋で食事されるようですけど」

JR大津駅前の法務合同庁舎に小さな食堂がある。検察、法務、保護観察が入っている。昨日、入り口で喫煙中の保護観察・Hさんと久々に出会い、5階へ上がって、差し向かいで450円の昼になった。Hさんは和で揚げだし豆腐、こちらは洋で焼きそばとチキンフライ。この食堂のこと、世の中のこと、ITのこと…会話は弾んだ。帰りは玄関まで見送り?。「恐縮です」と言ったら、「いや、庁内が禁煙でして」と。

それで450円の味?。一品の高野豆腐○、刻み新香○、味噌汁も○…。それで本体?やはり450円。場所が法務庁舎、マイホームと思えば○。

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2007年6月13日 (水)

なっぱで一杯

Img_0017_8 Img_0019_10 居酒屋で「なっぱ」を頼んだ。どんぶり茶碗に入って出てきた。なっぱは、小松菜。おつゆは少々、お揚げが一緒だ。カウンター越しの女将さんが「これ七味、良かったらどうぞ」と言う。

 お店の名前は「上ぼん」という。先斗町四条から北へ100㍍、細い路地を西に入って、北側である。女将さんのが上品(うえしな)で、店名はそのせいらしい。店も上品?、それはもう?。なっぱの一品?、20年来という。なっぱの菜っ葉は?と聞く。「困ったら小松菜、働けなくなったら畑菜」と。巧い!ザブトン三つ!。

 小松菜、少し苦味があり、しゃきっとしている。酒のアテに、このなっぱ、はんぱじゃない。甲乙丙ならオツ、123ならツーで、ついでに7月28日は「なっぱの日」でもある。7(な)2(っ)8(ぱ)と読む。なっぱをアテに、チビリと一杯。だんだんロレツも回って、なっぱは、葉っぱで64。???。ウイッ!

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2007年6月12日 (火)

逢・湖・山…のみち

Img_004 Img_0010_9 面白いキャッチフレーズだ。「のみち のみち 歩みち」と書いて、「のみちのみち さんぽみち」と読ます。逢(あ)は出逢い、湖(こ)は湖岸を歩く、山歩(さんぽ)は麓を行く-という。

 この案内板、大津市が設置している。縦2㍍30㌢、横1㍍。距離表示と付近地図と名所案内が出ている。天孫神社、中央大通り、旧東海道、義仲寺…など、市内の要所要所にある。大津市によると、歴史みち、自然みち、市街みちにわけ、31路線221㌔を散策路に指定、ルートごとに地理表示を兼ねて置いているという。

 市内を歩き、案内板を見て回った。<滋賀会館>「昭和29年に開館。正面は湾曲した全面ガラス張りのモダンな建物~」<中央大通り>「~30㍍道路。JR大津駅前から湖岸・なぎさ通りを結ぶ~」<天孫神社>「例祭・大津祭りは13基の曳山がからくり人形を乗せ巡行~」…などの記述がある。歩いて、見て、学ぶ-1石3鳥の、みちなり。

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2007年6月11日 (月)

172歳フーフの会話

Img_0008_11 Img_0015_13  奥さん-「小象が鼻で、私の鼻をピッと水を引っかけましてね。それで、私の鼻が高くならないんです。7つころ、仏印にいた頃です。フランス人の子が、大丈夫って、寄って来てくれて、それでお友達になりましたのよ」 旦那さん-「馬鹿!そんな話をして」 

奥さん-「家に来るリスに<ほほ>って名前をつけたんです。でも、よく見ると、変な顔しているんです。それで、そう言ってやったら、仲間まで連れてきて、棗を食べ荒らすんです。実を千切って、種だけ食べるんです。怒ってるんですねえ」 旦那さん-「こいつ、間抜けでしてねえ」

伊豆に住む、年齢合計172歳の夫婦である。旦那さん88歳、奥さん84歳。一年に一度、「京都に来ました」と、電話がかかり、食事に誘われる。昨夜は四条阪急8階の美濃吉。どこか遠い世界にいるような奥さんの話。「間抜け」「馬鹿」と言いつつ、聞きほれているような旦那さん。フーフー。

※ Kさんご夫妻、写真掲載お許し下さい。

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2007年6月10日 (日)

蛍は闇の中

Img_0032_1 Img_0043_5  昨夜、ほたるの町・守山へ行った。ホッ、ホッの、蛍である。JR守山駅前に蛍情報を出す案内所があった。赤49匹まで、緑99匹まで、黒300匹以上など、6段階に色分けした蛍の出具合を示す看板が出ていた。

昼にどっと雨、川は濁って、蛍は?、と。案内の市役所の人に聞く。「そうですねえ」と心配そう。駅から徒歩5分足らず。「いた、いた」「あっ飛んだ」…、パッ、パッ、パッ~、ヒュル、ヒュル~。家並みの間を流れる小さな川だ。団扇を持つ人の列が続いて、ホッ、ホッで、ホオッと歓声が上がる。

闇の中、デジカメを向けた。点灯の瞬き、尾を引く細い光…、そんな画像を思う。フラッシュ…、蛍までは届かない。発光停止…、蛍は見えない。一度ならず二度三度…、シャッター押しても押しても、蛍は闇の中。どうしたら?と聞くと、レンズを開放にしてとか。そんな技術なく、帰りに看板に出ている蛍をパッと写した。ゲンジボタルだった。

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2007年6月 9日 (土)

撒いた種の始末

Img_0002_18 Img_0007_12 増えて、増えて、困っているという。三たび、あの黄色の花、オオキンケイギクのことである。8日付け京都新聞朝刊の滋賀版に出た。写真入りで、以下のような大きな見出しが躍っている。

     特定外来植物オオキンケイギク 県内で繁殖

     生態系保護へ 駆除実験

     在来種植え替え 根ごと引き抜き

 記事を読んだ。滋賀県が河川工事のおり、緑化と土砂の侵食防止で植えたが、繁殖力が強くて、分布が広がっている。生態系を守るため、根こそ抜いて、ススキに植え替えているという。何のことはない。これぞ、自分で撒いた種という奴である。

県河港課は「完全に駆除するのは難しい。これ以上広がらないように…」とコメントしている。野に美しく咲くオオキンケイギク。そんなに邪魔モノ扱いにされているとは、知らなんだ…。信号どおり、黄色から赤色へ…である。

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2007年6月 8日 (金)

茶が出ない寺

Img_0033_3 Img_0043_4  湯たく山茶くれん寺―へ、この間、行ってきた。浄土宗で、正式には浄土院という。千本今出川から西へ50㍍、通りすぎそうなお寺である。「湯たくさん~」は、秀吉がつけた別名とかで、正門の右隣にある石碑に「豊公遺跡~」と刻まれている。

嘘のような寺の名前、黒田正子著「京都の不思議」(講談社刊)に出ている。天正15年10月、秀吉が北野大茶会へ行く道中、この寺でお茶を所望したが、庵主さんは大茶人の秀吉に茶など失礼と考えて、白湯を二度も出したので、秀吉は「ここは湯ばかりで茶をくれない寺じゃ」と言って、そう名づけたという。

境内入り、庫裏のピンポン鳴らし、お寺の若い奥さんと話した。▽去年から住職が代わった▽それまでは尼さんが住職で、耳が遠かった▽秀吉に白湯を出した井戸水は、もう枯れている▽本堂には重文の阿弥陀如来像がある▽お寺をPRするHPをつくった…等など。ずっと立ち話。お茶?やっぱり、くれんかった。

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2007年6月 7日 (木)

ウサギの花は鶏?ーだった

Kinkei1 Usagigikul そうか、やっぱり、違っていたか。あの黄色い花、北米原産の帰化植物で、オオキンケイギク(大金鶏菊)だった。ウサギギク(兎菊)ではなかった。葉っぱが兎の耳のように太くなく、細~い葉だった。

この間、道路わきで写真を撮った、あの花である。花形はウサギギクと一緒だったが、事典に本州北部の高原で7月以降に咲くーと書いてあったので、どうかな?と思っていたが、不安は的中した。このオオキンケイギク、綺麗な花だが、繁殖力が強く、どんどん野生化して、生態系にまで影響があるとかで、去年2月に特定外来生物に指定されていた。

いや、それにしても瓜二つ。ネットで二つの花写真を引き出し、並べて見た。左がオオキンケイギク、右がウサギギク。どちらもキク科で、茎が細長くヒマワリみたい。専門家によると、似た花は葉で見分けるのが一番という。ウサギギクは双葉分れの対生、オオキンケイギクは葉が何個も出る輪生とか。兎か鶏か、決め手が葉だそうだ。ハア、なるほど…。

〔注〕6月5日付け「黄色い花、ハテナ」の続編です。

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2007年6月 6日 (水)

お化けが化けた?

Img_0067_1 Img_0044_3  驚いた!。比叡山にモネがいた。顎鬚が耳元から繋がっている。お腹が出ていて、吊りバンドだ。帽子は皺皺。パイレットを左手に持ち、カンバスを見つめている。一点凝視、睡蓮を描いているようだ。

この像、ガーデンミュージアム比叡にある。7年前までは比叡山頂遊園地で、夏はお化け屋敷があった。今、ここにモネ、マネ、ゴッホ、ルノアールらが描いた陶板画が40枚近くある。標高840㍍の比叡山、四季折々に花が咲き、そこに自然と光を描いた印象派作家の名作が並ぶ。お化けの七変化である。

広い庭園にはモネが晩年暮らしたフランス・ジベルニ-の池も。小舟があって、太鼓橋があって、今、睡蓮が色とりどりに咲いている。この間、設計に関わったNさんの案内があった。陶板画は1枚200万円以上、遊園地の改修に10億以上かかったとか。花みて、絵みて、おおっ!マネ-、おおっ!モネ-。キャアッ!のお化けたち、イズコ…である。時代かな。

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2007年6月 5日 (火)

黄色い花、ハテナ

Img_0011_20 Img_0013_13  どの辺りだったかなあ。日野から名神竜王インターへ向かう帰りの道筋だった。道路わきに黄色の花が群れて咲いている。いいなあ!何かなあ…。一度は行き過ごしたが、Uターンして、また戻って、臨時停車した。

 茎がひょろりと長い。黄色の濃い花は、ひまわりを小さくしたよう。花びらの先っちょはギザギザで、風に揺れるとコスモスみたいだ。水が光る田んぼ、こんもりとした森、青い空と白い雲…、道路にしゃがんだ。ローアングルで1枚、2枚…、上からもアップで1枚…。ハイ、チーズ!。花が笑った。

 帰って、花色で引く山野草事典を開いた。黄色の花形からすると、多年草のウサギギクらしいが、生息地が本州中部地方以北の高山地に咲く-とある。花期も7月~9月という。そうだと、違うが、写真と図鑑は一緒だ。ウサギギクという名前のとおり、茎の根元の二つの葉がウサギの耳みたいであれば、決め手になるのだが、葉は撮っていなかった。葉テナ???…。

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2007年6月 4日 (月)

あと二つ、タラとレバ

Img_0008_10 Img_0010_8 昨日、初めて「びわ湖の見えるレストラン」へ入った。名神下り線大津SAの2階にある。階段をトントンと上がった店は広く、ゆったりしている。300円のコーヒーで、窓際のテーブル席に座った。3週間ぶり、棒を振っての帰りだ。

琵琶湖がパノラマ状に開いている。右に近江富士、左に比叡山と比良の山並みが続く。曇り空だが、湖は凪いでいて、静かだ。心が妙に落ちつく。瀬田西のスコアカードを出す。13番は外からチップイン、16番ショートはNPで4パット、8番と9番でトリプル…、二桁まであと2だったのに。嗚呼…、タラにレバか。

レストランの入り口に「当店のおすすめベスト5」のメニュー。1番は近江牛の肉重はスープ付きで1800円。本場の近江牛が120㌘も入って、この値段という。仕入れに限りがあり、よく売り切れるそうだ。肉が厚く、ホント美味そうだ。今度、100を切っタラ…。思うだけでよだれ、タラタラ…。

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2007年6月 3日 (日)

ジャン!

Img_0016_17 Img_0020_7  ライン? 並び? ながしにボックスにワイド? 「ここに選手の能力数字が出てますよ」…。いや、どれも、これも「???」である。昨日、大津びわこ競輪場で、高松宮記念競輪があって、朝のうち、特観席で見た。ジャン!

 競輪予想紙を見る。???。見れば見るほど???。締め切り、5分、3分…、兎に角、投票カードに印しをつけ、投票自販機へ走る。1レース、一番単純な2枠複を買う。印しは今日が6月2日なので、2-6に。「さあ、マクレ」「行け、行け」…、観客の興奮、頭に血が上っている。ジャン!

 購入方法、何とか飲み込み、昼の5レースまで、2車複のボックスで行く。印しは選手の能力より数字で買う。どのレースも1-2―4―6の回し。何で?6月2日に加え、まさかのエイプリル狙いで4月1日を加える。帽子の色は白、黒、青、緑だ。どれが来ても○。1周、2周、3周回って、ジャン!。「逃げろ!」「マクレ!」…、それで結果?みんな「ハズレ!」。ジャン!。

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2007年6月 2日 (土)

定食の味

Img_0001_17 Img_0003_17  戸を開けると、テーブルだ。肩寄せ、膝寄せあって、10人で満席。JR大津駅前、40年以上も続く「ふじや食堂」である。県庁側へ歩いて1分、昼の定食なら何でもの一膳飯屋さん。ナット、冷やっこ、ギョウザ、お魚、ハムエッグ…。「はい、何しましょっ」。

ご飯と味噌汁は、どんぶり茶碗。どちらも「小で!」と頼むのが正解だ。この店は、小が大で、普通が大盛り。30円追加で、にすると、もう盛り盛り。それこそ、大変ダイ?。小にすると、お金払うとき10円引いてくれる。定食値段?平均750円。豆腐に大根の漬物が付く。味?それは庶民の味、家庭の味、お袋の味、年輪の味…。

この間、出し巻きの定食。こんもりして、色は玉子玉子している。お店は職住接近で、夫婦になって45年という。奥さんがつくり、旦那さんが注文を聞く。「日替わりの魚、何にするか、考えると寝られまへんえ」「働いているのが一番どす。連休になると、することおまへん」という。これぞ、定食の定職、一筋の道なり。

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2007年6月 1日 (金)

イカロスを探せ

Img_0002_17 Img_0001_16  イカロス君が海に落ちた。どこかな? ウォーリーを探せ!である。あっ、いたいた。船の近くで足をバタバタつかせている。この絵、ブリューゲルの名作「イカロスの転落」である。

 今、大阪の国立国際美術館で開催中のベルギー王立美術館展の目玉作品で、日本で初公開という。地下の会場へ入ると、入り口に展示してある。特別の作品はふつう会場の真ん中あたりの展示なのに、いきなりで、びっくりした。絵は小さく、農民の畑仕事が大きく描いてあって、イカロス君の転落した現場を発見するのに苦労する。面白いというか、クイズみたいである。

 この絵、画題はギリシャ神話から。イカロス君が空を飛ぶとき、父親から「羽はロウだから太陽に近づくと溶けるぞ」と忠告されていたのに調子に乗って、ドボンと落下した。いい気になるな-という戒めと、そんな事件があっても、ふだんの生活に変化はないことを示す。奥深~い転落?、人生にどうイカロス?。

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