時代を知る葉書
・ 明治の舶来、昭和の国産
・ 共に一枚、銃後の国債
・ 銃後の護りを堅めませう
・ 切手は左の肩にはられたし
葉書の一枚一枚にこんな標語が書いてある。国家の施策や郵便のことを周知する内容だ。葉書は国民がお国の為に耐え抜いた往時のものである。標語は切手のところに日付と一緒に刻印してある。良く見ないとわからないほど、古くなっている。
標語葉書の持ち主は、大津市在住の上田敬さん(81)で、この間、大津市の滋賀会館であった近江趣味会展で、展示した。上田さんに聞くと、標語入り葉書は全国で100種類近くあり、機械押しは大正14年から始まったとか。上田さんは5千枚も古い葉書を持ち、それを分類して、楽しんでいるといい、何を聞いても、「はい、それは…」で、もう葉書博士だ。古さに価値、葉書で時代の検証-である。
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