箸でグニュグニュ菓子
そう、あの味だ。ほのやかに甘く、粘っとしている。はったい粉の練り菓子だ。田舎の芋飴と言うのが一番かな。昨日、浜大津・明日都であった「昭和の日」イベントに出かけ、懐かしい味と再会した。
はったい粉は大麦を炒って、ひいた粉をいう。練り菓子にするには、お茶碗に粉と砂糖を入れて、お湯を注ぎ、箸で混ぜれば、それでよい。昭和20年代ころまでは、家庭の手作りおやつだった。粉は炒ってあるので、別名で「麦焦がし」とも言うそうだ。消化によく、便秘にも効く。今でも雑穀屋さんで売っているとか。
テント張りの、はったい粉コーナー。担当のお母さんらが紙コップをとポットのお湯を使い、グニュグニュと箸でかき混ぜている。1分で出来上がり。実演みて、試食して、話を聞いた。一人のお母さんは「私、これ、知らないんですよ」と。もう一人は「昔、砂糖がなくて、サッカリンで代用しました」と言う。昭和の味、次第に遠く…。
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