懐かしのチンチン
平安神宮の南神苑にチンチン電車が保存してある。この間、お庭拝見中に知って、何で?と、説明板を読んだ。「平安神宮の創建と深い関係があって…」と書いてある。チンチン電車と、どんな深い関係?と、思ったら、どうやら明治28年の建都千百年事業で誕生した同期のよしみらしい。ご縁を大事にする平安神宮、さすが?である。
保存展示の電車は、狭軌の北野線を走っていた車両らしい。運転台に扉はなく、運転手がボタン踏んで、鈴をチンチンと鳴らして発車の合図をする、あの電車である。北野神社―京都駅間6・5㌔、西洞院通りでは民家のひさし、すれすれだった。見ていると、セピア色の世界になって、懐かしい。
チンチン電車は、日本の電車の始まり。明治、大正、昭和と83年走り、もう30年ほど前に消えた。払い下げで保存、幼稚園へ身売り、解体して消滅など、電車の行くえは様々だが、広島の広電、愛媛の伊予電で、今も現役で活躍している車両もある。バスに乗り換えた京都市も今また、LRTとかで、路面電車を復活という。捨てておいて、今さら何で…、チンチン!。
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