暴れ猿、今も昔も
京都御所に木彫の猿が一匹いた。烏帽子かぶり、御幣を持っている。築地塀の屋根下にいて、金網の中で動けないでいる。今日朝、府立医大病院へ前立腺肥大症の定期診断に行って、帰りに秋の御苑へぶらり入って、見つけた。
木彫の猿がいるのは、和風迎賓館の北側で、そこを猿ケ辻と呼ぶ。立て札説明によると、この猿、京都御所の鬼門を守る日吉山王さんの使者で、夜になると、悪さを重ねたので、金網オリに閉じ込めたそうである。何時ごろからかだが、幕末にお公家さんが襲われた「猿ケ辻の変」という事件があるので、それ以前の、150年以上かもしれない。
人質、いや猿質?救出でもあるまいが、いま、日吉山王さんの猿がE群とか言って徒党を組み、民家突入で騒いでいる。大津市はあまりの悪事に射殺方針出したが、目片市長が神猿を殺生できないと、その昔と同じように金網オリ幽閉作戦に切り替えた。まさに歴史は繰り返すだが、今度はオリの場所を「猿ケ園」とでも呼ぶのだろうか。
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