2019年3月22日 (金)

伝説の夜の蝶「おそめ」を読む

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よくも、こんなにも、調べて、調べて~である。次から次へ実在の著名人が登場する。夜の蝶、空飛ぶマダム、本名上羽秀の生涯を描いたノンフィクション作家・石井妙子著「おそめ」。石井作品、最新の文庫本「原節子の真実」を読み、その取材力に感じ入って、その前に石井さん執筆の「おそめ」だった。

 

 「おそめ」に登場するのは、服部良一、大仏次郎、川端康成、白洲次郎、白洲正子、門田勲、小津安二郎、川口松太郎、吉井勇…、愛人から旦那になった任侠映画監督・俊藤浩滋と前妻の二女、藤純子、京都の黒幕・山段芳春も…。綿密にして、詳細…実話でこれでもか、これでもか~。京都の木屋町三条、高瀬川沿いにあった最初のカフェ「おそめ」跡など、本を持って、書かれた舞台を見て歩いた。

 

 夏目漱石の句碑「春の川を隔て々男女哉」が木屋町御池にある。漱石が京都で宿泊した旅館「北大嘉」跡。鴨川を渡った向こうは、磯田多佳が女将の文人茶屋「大友」、漱石が多佳を思っての一句だった。上羽秀のおそめは、この「大友」の隣の茶屋で、芸妓していて、多佳に可愛がられた。祇園白川の「大友」跡の「かにかくに祇園はこいし…」の句碑は、詩人吉井勇。東京銀座3丁目「おそめ」開店案内文は吉井勇が書いた。ページを捲って、捲って…おそめ波乱の人生、ハラハラ?と読んだ。

 

  小説「夜の蝶」は川口松太郎がおそめをモデルにして話題に。京都と東京の「おそめ」を飛行機で行き来、空飛ぶマダムと。 ※ 東京銀座3丁目の店は後に銀座8丁目へ移転。京都では木屋町店から、現在、葬儀場かもがわホールになっている所に「おそめ会館」。 ※ 著者の石井さんは1969年神奈川県生まれ、毎日新聞囲碁記者からフリーライターに。「おそめ」は5年かけて取材。2006年初版。

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2019年3月21日 (木)

初公開、善想寺の仏さん3体

Img_7185Img_7186Img_7194Img_7193Img_7192お寺の名前、どうして「善想寺」か?、お寺を開いた想阿善悦上人の法名の善と想からという。~前奏に続いてお歌い下さい~の前奏、漢字は違うけど発音は一緒と思えば、覚えやすい。古い浄土宗のお寺である。今年の京の冬の旅で初公開、前奏に続いて?入ってみた。

  地下鉄二条城前で降りて南へ歩いて10分、六角通り大宮西入ル。ポカポカした日曜、冬の旅公開終わる前日だった。見どころは3体の仏さん。代々池坊家元のお墓などあり、その前に石仏の阿弥陀如来さん。お寺は平安時代の上皇跡(四条後院)で、石仏は元弘・建武の戦いのおり土中に埋めて、時の流れは今日まで800年。風雪か、お顔ははっきりしない。

 本堂は天正10年、秀吉が再興している。御本尊の阿弥陀如来はその時から。写真撮影は御法度なので案内パンフで撮った。これが見どころ、拝みどころの二つ目。三つ目は初公開看板写真の地蔵さん。最澄さん作と伝わり、1000年も。門入ってすぐ、地蔵堂の中、通りからも拝める。石仏同様、写真は可なり。降雨祈願、安産祈願…、庶民の力になった逸話多く、泥足地蔵、汗出地蔵、身代わり地蔵…と。永代供養の勧め、お寺初公開に後悔なし。

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 こぶし開花写真日記

Img_6946thumb3thumb1thumb2thumb1_1thumb2Img_7103thumb1thumb1thumb1thumb1thumb2Img_7262thumb1thumb1咲いた、咲いた…いや、開いた、開いたかな。サクラもだけど、その先触れで、こぶしの白い花が開き始めた。子どもの握りこぶし、電球のような花、漢字で「辛夷」と書くこぶし。千昌夫が北国の春で~白樺 青空 南風 こぶし咲く あの丘の~と歌うこぶしである。


 自宅近くバス停、自販機ある民家の庭先にこぶしの木。高さにして3㍍ほどだろうか。バス停の前は田んぼ。秋の刈り入れ、春の菜の花、モンシロチョウ、田んぼに水が入ると、オタマジャクシ、田植え…バス待ちで季節がわかる停留所。JR山科行き29番、四条河原町行き82番、84番…赤と白ラインの京阪バスが来る山科川田・清水焼団地前停留所である。


 純白に咲いて開くこぶし、出かけるおり、毎年、毎年、見続けてきた。モクレン科モクレン属の落葉広葉樹。花言葉は多く、愛らしい、友情、友愛、自然愛…と、どれも清純である。今年はつぼみが膨らみ始めた頃から、バス待ちのおり、毎日、毎日デジカメを向けた。まあ言うたら、こぶし開花の写真日記。晴れた日、曇りの日、寒の戻りの日、春一番の風が強い日…、三寒四温で、春へ春へ向かい、彼岸入りの昨日今日、白い花が開き、こぶしになった。

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2019年3月20日 (水)

浮世展で見た北斎の橋

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どうして、こんなブリッジになるのだろう。手すりはない。崖から崖へかけたロープ、その上をそうろとそうろと身体のバランスとって…、あっ!あびない、いや、あぶない。落ちたら水あびるよ。橋渡しの助っ人、だれか必要かなあと思う北斎描く橋、ブリッジである。 

 

 大阪難波の高島屋であった浮世絵展。米在住、リー・ダークスさんが空軍士官で日本駐留中、浮世絵の興味を持ち、服務後も新聞記者、経営者として、収集した浮世絵のコレクション160点余り。浮世絵の祖・菱川師宣から絵師作品数々であったが、やはり90歳93回引っ越しの葛飾北斎の作品は魅せる。その中で諸国名橋シリーズの6点、はしばしまで見た。 

 

 ロープだけのサーカス橋は飛越の堺つりはし。飛騨高山と越中富山の間という。図録解説によると、場所の特定は出来ていないという。絵は北斎さんの遊び心かな。太鼓橋も好きだったのか、面白さは太鼓判押せる。山口は岩国の錦帯橋、東海道は岡崎の矢作橋、江戸は菅原道真祀る亀戸天神の太鼓橋…、長い長い橋、人一杯渡る橋、山を登るが如く急峻な橋…ホンマかな?~と思う浮世絵の橋、北斎絵の橋、どれもこれも、箸にも棒にも……おける?。

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2019年3月19日 (火)

京の春、一足お先に~と平野神社の桜咲く

 

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彼岸入り、陽射しポカポカの朝、京都新聞朝刊一面にサクラの写真が出た。「京の春 一足お先に」の見出し。去年の台風21号で拝殿が倒壊した平野神社、早咲きのモモザクラという。朱の鳥居を背景に淡くピンクに咲き、見ごろはあと2、3日と、紙面真ん中に載った。 

 

 平野神社は暮れの高校駅伝、新春の女子駅伝1区と最終区の西大路道路沿いにある。皇室との縁が深く、格式高く、境内60種400本の品種があり、早咲きから遅咲きまで1か月間も咲き続け、「平野の夜桜」と名前が通っている。新聞に出て、暖かいし、山科からバス乗り継いで写真撮りに行ってみた。西大路通り側から入って、寒桜が満開、よく咲いている。 

 

 境内、もう花見客向け、床几と紅白幕取り付けが始まっている。本殿の前、台風被害の拝殿は取り壊し、テント敷きで更地に。再興へ、修復募金を呼びかけている。参道わき、新聞掲載のモモザクラを見つけた。満開過ぎ、色が褪せてかけているけど、新聞と同じ角度で撮った。写真比較どうかな。春の台、越天楽、御車返し…お公家さんが奉納して名付けたサクラも間もなくという。御所、祇園、醍醐、嵐山…京の名所も早めの開花情報、そろそろかな。

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2019年3月18日 (月)

滋賀ゆかりの人物、朝ドラと大河の主人公に

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いま、滋賀県がドキドキしている。NHKの朝ドラと大河ドラマに滋賀県ゆかりの人物が登場する。今秋の朝ドラ「スカーレット」は信楽の女性陶芸家が主人公。来年1月の大河「麒麟が来る」は、坂本城主・明智光秀を描く。NHK注目番組二つ、滋賀また滋賀の同時進行である。

 

 県庁所在地のJR大津駅、まだエスカレーターはない。県内乗降客数は草津、南草津、石山に負けるけど、隣の京都から山科経て大津へ9分。この4、5年で駅前ロータリー整備、スタバも来て、駅周辺は店も増えてきた。駅構内、「スカーレット」はどうか、「麒麟が来る」はどうか~と点検するとポスターあった。信楽の狸たち、光秀菩提寺の西教寺の写真が並んでいた。

 

 滋賀のブランド力は低く、県名は「びわ湖県」か「近江県」では~と県民調査したが、結果はいやいや、やはり「滋賀」が良い~と。去年の甲子園センバツでは滋賀からいっぺんに3校も選出、100㍍9秒9の桐生君だって、滋賀彦根出身である。しがない滋賀でなくなってきた。信長の安土城跡、国宝の彦根城、びわ湖…歴史も自然もある。県民人口140万人余、ずっと減っていない。朝に「スカーレット」、日曜に「麒麟がくる」…、どうシガシガするか、どう話題になるか、気になる。

 

 朝ドラ「スカーレット」は人気女優・戸田恵梨香さん主演。信楽で男性社会の中、女性陶芸家として頑張った神山清子さん(8?)がモデル。息子さんが白血病で骨髄バンクキャンペーン展開。かつて田中好子主演の映画「火火」でもモデル。 ※ 大河「麒麟が来る」はシン・ゴジラで主演男優賞の長谷川博己が光秀役。美濃から始まる前半生を描く。

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2019年3月17日 (日)

もう一つの美術史ここに~

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「美術品には時に数奇な運命をたどるものがある」という。そんな書き出しのコラムを読んで、どんな美術品なんだろう~と記事に書かれていた美術館へ行った。堂本印象美術館リニューアル記念第3弾企画「漆軒と印象」展である。コラムは京都新聞朝刊1面の「凡語」。

 

 漆軒(しっけん)さんは漆芸家、日本画家・印象さんの2つ上のお兄さん。展覧会の副題は~明治生まれの堂本兄弟、うるしと日本画の競演~。この企画展で、漆軒さんが世界一周の豪華客船「あるぜんちな丸」一等食堂に制作した蒔絵飾扉の展示。豪華客船は太平洋戦争で空母になり、機雷に触れて解体されたが、蒔絵飾扉はその前に陸揚げされていたという。

 

 凡語士は印象さんが戦艦大和の館長室に描いた絵が出撃前に降ろされたことは把握していたが、兄・漆軒さんの作品もまた同じように生き残っていたのは初めて知った~と。金閣寺から徒歩10分、立命館大前の美術館2階真ん中、昭和14年に制作の蒔絵飾扉はあった。縦1㍍、横2㍍の4枚扉にススキ、キキョウの秋草が貝細工螺鈿でいま光るが如く。往時の「あるぜんちな丸」の写真も。凡語士は「これも京都美術史の一つ」と筆の扉を閉じていた。

 

 展覧会は3月17日で終了。 ※ 上の写真は、会場の廊下にあったNHK京都放送局が取材放映(夕方、京いちにち)のビデオから。

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2019年3月16日 (土)

夏橙は代々、夏橙

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だいだいの「橙」って、何時からそう言うのだろう。そりゃあ、代々じゃない。実はそれ、ホンマのホンマ。夏蜜柑、夏柑、夏橙。色はクレヨンしんちゃんのだいだい色。実は成っているのに新しい実がまた成って、代々、ぶら下がって成っているからそう言うのだそうな。

 

 香りはいいけど、それはそれは酸っぱい。その酸っぱさが夏になると随分薄くなって、砂糖すこし乗せて食すと、ビタミン多く夏バテによいという。ネットで調べると、大分・津久見だとか、山口・萩だとか、色々出てくるけど、やはり蜜柑の本場、愛媛県のHPに詳しい。伊予柑の始まりだそうな。京都では菓子の老舗「老松」が夏橙の厚い皮にゼリー入れている。

 

 この夏橙の木、京都御苑へぶらりと入って見つけた。堺町御門の北、むかし、鷹司宮邸があったところ。樹高5、6㍍、丸い実が一杯ぶら下がっている。最初、桃栗3年柿8年、柚子は大馬鹿18年の柚子かな~と思ったけど、実が大きくて夏橙とわかった。広い御苑内、松、楠、榎、梅、桜など樹木は5万本という。その1本がこの夏橙、御所ツウにはよく知られているそうな。今、どれくらい実が成っているか、20から30。これ、だいたいである?。

 

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2019年3月15日 (金)

大東北展で八戸の虎鯖棒すし

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美味しい!は美味しいでも、その美味しさにも色々あるけど「脂が乗って、とろけるほど美味しい」と言うのがあって、それが、これ。あれ、ほれ~やない、これ。口を大きく開けて、パクリと入れて、モグモグして…、目を細めて、う~ん、これ、これ、これやがな~。

 

 もちろん、好物ということもある。鯖寿司である。まあ、目があっても、目がない方である。人を見る目がなくても、鯖寿司を見る目はある。目があるのか、無いのか~言い様ややこしいけど、大阪難波の高島屋7階の浮世絵展へ行って、同じフロアの大東北展で、青森八戸から出店の虎鯖棒すしである。宮城の金華さばもいいけど、八戸の鯖も脂が乗っている。

 

 鯖は鯖でも、「虎鯖」というネーミングもさばけている?。~魚嫌いな方にこそ食べて頂きたい感動の一本~と、PRの仕方も控えめで、それでいて自信が伺える。大きさ700㌘、6切れで1728円。買った、買った~と言われなくても買った。要冷蔵、生もんですので、お早めに~という。京都まで持ち帰り、時間がかかる。フロア席で紙箱を開けた。一つ、一つ、また一つ、もう一つ…、脂のってる、とろけてるう~。生もの現場主義、美味しいねえ!。

 

 虎鯖棒すしは、八戸ニューシティホテル魚菜工房七重。大阪難波の高島屋「大東北展」は3月11日で終わり、13日から京都高島屋へ巡回。

 

 

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2019年3月14日 (木)

森田曠平描く「惜春」と「京へ」

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満開の桜、花びらがヒラヒラ、ヒラヒラと画面いっぱいに舞い落ちて、子どもが持つ扇子に1枚、2枚、3枚と降り積もるような。物語絵を得意とした日本画家、森田曠平(こうへい)が谷崎潤一郎の盲目物語を題材にした「惜春」。浅井長政、お市の方、花見の宴だろうか。

 

 離れて見て、近づいて見て、200号の大作である。京都国立近代美術館4階、新年度のコレクション展、テーマは日本画の春。森田作品は右隣にもう一つ、同じ200号が並ぶ。京都市中京区生まれ、京三中(現山城高)卒の森田さんが、ふるさとへ思いを込めた「京へ」。柴を頭に乗せた大原女を描いている。これは昭和48年、第57回院展の内閣総理大臣賞。

 

 近美所蔵作品は写真撮影可。木を見て森を見ず~の諺があるけど、絵画の鑑賞は全体を見て、部分も見て、写真も撮って~である。「惜春」「京へ」…、どちらも、絵の中に絵がある。エッ!と思う場面がある。扇子を広げて散り落ちる桜を受ける子ども、垂れ下がる桜の中、盃を手にする殿、踊り子…。「京へ」は大原女の皆さんの足元と草履、柴に差した花々、椿の葉を口にあてる娘さん…。森田さんの筆は、歴史の人あり、自然あり…春から初夏へ動く。

 

 森田曠平(1916-1994)京都市烏丸二条生まれ。洋画から日本画へ。独学から安田靫彦などに師事、歴史人物画に定評がある。院展同人。78歳死去。

 

 

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