石の傾きは真南へ11・5度
どういう意味なのだろう。四角形の大きな石が傾いている。滋賀近代美術館の屋外彫刻の一つだ。足元のステンレス板に<夏至の日のランドマーク>と作品の題名がついている。作者は山口牧生さん、1985年の制作という。そうかと、石を見上げ、ぐるっと回った。
滋賀近美の玄関を出て、西へ歩いて2、3分のところだ。びわ湖文化公園の中、石畳が続く彫刻の路の入り口だ。滋賀近美にはよく行っているが、屋外の彫刻をじっくり鑑賞するのは初めてのことだ。作品は綿毛になったタンポポが生えている芝地の中だ。近づいたり、離れたりして、デジカメ撮って、考えた。どうやら石の傾き加減がポイントのようだ。
作品解説はパソコンだ。スマホならその場で、指で開いて閉じて、すぐなのだろうが、自宅に戻って、検索だ。滋賀近美と作者名を入力したら出てきた。作者がアトリエを持つ大阪・能勢の黒御影石で、高さは5㍍だった。傾きは真南に向けて11・5度という。夏至の日の正午に石の傾きと太陽の方向が一致、影が消えるそうだ。それで作品名が<夏至の日のランドマーク>なのだ。今年の夏至は6月21日…、昼に11・5度傾いてみようかなあ。
※ 山口牧生は1927年生まれの石彫作家。京大文学部卒業。大阪能勢の黒御影石の採掘場にアトリエをもち、日本現代彫刻展など受賞多数。2001年、74歳没。
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